保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

厳しい寒さ、吹雪舞う保津川で・・・

2009-03-03 22:36:21 | 船頭
今日は日本列島各地で雪の舞う寒さとなりました。

京都の保津川でも今日は厳しく冷え込みました。

2日前は春の到来を感じさせるようなポカポカ陽気で
渓谷には‘スギ花粉’が舞って鼻が詰まって苦しんで
いたのに、今日は雪が舞う寒さで鼻水が止まらず
苦しみました。どっちに転んでも鼻が詰まるのは
変わりませんが・・・

私が出航した午後1時の定期船から、雪が降り出し
出発する頃から降り方が一段と強くなりました。

こんな日の船頭業はまさに地獄です。

櫂引きなど体を動かす持ち場はマシなのですが、特に動きの
少ない舵持ちに行くともう大変です。
顔に当たる吹雪、かじかむ手と足の先。芯から冷える身体。
武道の寒稽古に匹敵するほどの修行です。
寒稽古なら、一時寒さを我慢すれば、数分もしたら
暖かい焚き火と豚汁などが振る舞われるのですが、
ここにはそんなものはありません!
しかも、みっちり1時間30分間この状態に晒され、急流で
波などが飛び込み、足を濡らした日にゃ~目も当てられません。

体も心も冷え切った状態でも、お客さんには
笑顔を絶やさずお話をするのがプロフェショナル。

サービス精神まで冷え切らす訳にはいきませんから。

自然とともに生きる船頭家業はいい日ばかりでは
ありません。心地よい天候の日でも、吹雪舞う寒い
日も、ありのままの自然とともにあります。

自然の厳しさを知る者こそ、自然のやさしさを知る者。

本当に自然と共生していく為に、
これからも‘生涯が勉強’の日々なのです。