幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

気にしなくていいよ

2014-05-23 00:01:46 | Weblog

もう二度と空が見られないならば

夜、夢を見ることもできないだろう

ガウンを羽織って外に出ても

夜空も見られないなら

朝、起きる必要もないだろう

だから、僕は夢見の中で観察している

マーガレットの花にカタツムリが這っているのを

マーマレードのように甘くて柔らかくて

マーガリンみたいにベトベトしている

そうだ、これからマーケットへ行って

買い物をして来よう

必要なものじゃなくて

買いたい物を買うために

マーブル色のアイスクリームは舐めるため

2Bの鉛筆と

落書き用のノートは

ちょうど今、入道雲が湧き上がる空を

スケッチするために

ただそれだけだから

気にしなくていいよ

僕のことは