幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

 サイン

2010-07-28 00:47:05 | Weblog

 
 
  サインに感謝する
 
  大いなる智慧に感謝する
 
  まるでパズルを解くように
 
  解決していく
 
  ぼくがそのサインに気づけば
 
 
  もっとサインがほしい
 
  大いなる力
 
  とっても不思議な力
 
  ぼくに無言で協力してくれる
 
  あなたは誰だかわからない
 
  でもとっても大勢の力のような気がする
 
  ネットワークになっていて
 
  瞬時に伝わる回線速度
 
  光よりも速いに違いない
 
  タイムラグがゼロだから
 
 
 
  最近わかるようになってきた
 
  でも、もっとはっきり分かるようになりたい
 
 
    
  ありがとうございます
 
  あなたを信頼しています
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 希望はいいけど

2010-07-27 00:05:52 | Weblog

 
 
  愛こそすべて
 
  希望を胸に
 
  夢を追いかけよう
 
 
  って
 
 
  いいんじゃない
 
  これぞ詩だよね
 
  よく聞く台詞
 
  雑音ほどにも耳に残らず
 
  素通りしていく言葉
 
 
  夢を追いかけろ!
 
 
  愛こそすべて!
 
 
  希望は裏切らない!
 
 
  いい言葉だな
 
  ウジ虫が踏みつぶされたくらいの
 
  感動もんだ
 
 
  せいぜい
 
  そんな詩を歌にして唄ってくれよ
 
  いつもいつも
 
  口ずさんでくれよ
 
  巷のヒット曲
 
 
  ぼくは愛について考える
 
  希望について自問する
 
  夢について瞑想する
 
 
  既にわかったように使わないでほしい
 
  中身のないマンジュウのように
 
  安売りしないでほしい
 
 
 
  ただそれだけ
 
  言いたかっただけ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 雨粒

2010-07-26 00:01:18 | Weblog

 
 
  今日、夕方、雨がパラパラ降った
 
  そのうちの何滴かがぼくの身体に当たった
 
  かなり大きな雨粒だった
 
  賭けに勝ったから
 
  今日は死なないで済んだ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 この身体

2010-07-25 01:04:42 | Weblog

 
 
  賭けをしてみようよ
 
  たったひとりぼっちで
 
  死ぬか生きるか
 
  明日の天気で賭けてみよう
 
  明日、雨が降れば生きる
 
  晴れていたら死ぬ
 
 
  あなたは夕焼けを見上げ
 
  ぼくは夜空の星
 
 
  死体は街に放置されることはなく
 
  だれか
 
  赤の他人によって回収される
 
  空が暗くなる頃
 
 
  誰もが最後の瞬間
 
  自分の人生を回想する
 
  たったひとりで
 
 
  たったひとり
 
 
  自分の人生を回想できるのは
 
  たったひとり
 
  自分しかいない
 
 
  
  金さえあれば
 
  今すぐにでも死ねる
 
 
 
  たくさんカネがあれば
 
  何をするわけでもない
 
  美しい死に方を選ぶだろう
 
  
  
  人生を楽しみたいなんて思わない
 
  カネで買える人生の楽しみなんて
 
  ぼくには不要だから
 
 
 
  解放されたいだけだ
 
  この身体から
 
 
 
 
  
  
 
 
 
 
 
 

 忘れるために

2010-07-23 01:19:18 | Weblog

 
 
  こんなのたくさんいるのを知っている
 
  依存症ってやつ
 
  頭が痛くなったり眠れなくなったり
  
  勝手に
 
  あれこれの薬を混ぜ合わせて
 
  脳の機能を衰えさせる
 
 
  そうすると楽になるってことは
 
  脳って、ちょっと過剰
 
  情報過多の地球上の人類のように
 
  不要の機能があり過ぎて
 
  ノイズを発している雑音
  
  
  必要なのは
 
  美、真、善
 
  それだけあればいいのに
 
  必ずその対極がある
 
  醜、偽、悪
 
  それらを忘れられれば
 
  美に鈍感になってもいいくらい
  
  醜悪は
 
  気持ちを悪くさせるから
 
 
  こころは傷つきやすく
  
  癒されにくい
 
 
  だからいっそのこと
 
  機能しなくしたほうが楽
 
 
  それで、脳のチューニングを緩める
 
  緩めたり、めちゃくちゃにしたりして
  
  
  忘れられれば
 
  それでいい
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  

 20%

2010-07-22 00:41:06 | Weblog

 
 
  眠いし、やる気もない
 
  全力の20%で走る車
 
  それでも役に立つのなら
 
  それでもいい
 
 
  壊れていて
 
  チューニングも狂っている
 
  それでもハートがあれば
 
  そう簡単には捨てられないだろう
 
  まだ音が出る楽器なら
 
 
  でも、バイクには乗らない方がいいかも
 
  ハンドルがとれてしまうから
 
  高速で飛ばしているとき
 
  ハンドルが抜けたらどうなる?
 
  そこが鉄橋の上だったら?
 
  下の海に真っ逆さまで突っ込む
 
  急ブレーキの音を立てて
 
  フットブレーキで後輪がロック
 
  楽器のように唸るエンジン音
 
  まだ音は出る楽器
 
  チューニングは狂っているけど
 
 
  ついでに言っておくけど
 
  覚醒時の20%の居眠り運転
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
  
  

 わたしの詩

2010-07-21 01:35:01 | Weblog

 
 
  意味不明の詩を書かなければならない
 
  同義語反復でもいい
 
  
  きれいな詩を書かなくてもいい
 
  上手い言葉でなくてもいい
 
 
  まったくどうでもいいような詩
 
  それが詩だ
 
 
  それがわたしが書く詩なのだ
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
   

 気晴らしに

2010-07-20 01:11:40 | Weblog

 
 
  夜と真夜中に

  空想の喫茶店にでもはいって

  何するわけでもなく

  生き方を考えるわけでもなく
 
 
  貴方は特に考えましたか?

  それで、なんらかの結論がでましたか?

 
  結局
 

  喫茶店は閉店

  ビートルズは解散

  会社は倒産

  ぼくはまた寝坊して

  貴方はまたキャリアを追いかける

 
  空想の喫茶店で飲んだコーヒー

  だから眠くなったのかも

  有能だから眠くても

  真夜中に目覚めるらしい

 
  イスラエルのラビが

  治療方を伝授してくれるらしい

 
  抜けたまつ毛が生え揃うまで

  待たなければならないらしい













 浮かび、漂う

2010-07-19 03:02:10 | Weblog

 
 
 今日、夢を見た。
 
 空に浮かんで移動している
 それが当然でもあるかのように
 
 さらに便利なのは、
 居眠りをしながらでも移動できること
 空を漂いながら
 重力も感じない
 居眠りさえできる
 
 それって
 怠惰だから?
 ぼくが?
 
 きみもいたような気がする
 
 なにかやらなきゃいけないのだとすると
 
 なにをする?
 
 一緒にするんだったら
 
 なにをする?
 
 空に浮かぶことだって簡単なんだよ
 
 そして、
 
 ここは夢の中
 
 あたかも
 
 夕方と夜の間にヴェールがあって
 
 誰にも見えない部屋に通じている
 
 秘密の通路が隠されている
 
 誰にも見えない部屋に続くその通路は
 
 シャンパン色したステンドグラスから漏れる光に照らされ
 
 黄金の絨毯が敷き詰められ
 
 チェンバロの音楽が流れている
 
 夕方でもないし昼でもない
 
 きっと誰もがうたた寝をしているから
 
 太陽が沈黙していて
 
 ぼくがなにをしようと誰も気づかない
 
 たとえ裸になってその通路を漂っていても
 
 重力がないのは当然だから
 
 そして、社会倫理もなく
 
 タブーもなく
 
 犯罪も義務もないから
 
 あるのは秘密の部屋
 
 ふかふかのベッドと
 
 大理石の浴槽
 
 全裸になってその浴槽に浸かり
 
 前を見ると
 
 窓の外は波が打ち寄せる海原
 
 あなたは着飾った花嫁のように
 
 薄い青みがかった純白のドレスを着て
 
 反対側の扉を開け
 
 歩いてくる
 
 脚が交互に交差するのが顕わに見える
 
 大胆だということらしい
 
 あなたはそれをぼくに悟らせようとして
 
 ドレスの胸を大きくはだけ、
 
 脚の根元まで見えるように裾を捲り上げている
 
 頭にはプラチナの丈の長い冠
 
 姿勢よく背筋を伸ばして歩いてくる
 
 愛が奥の方にあって
 
 目的は今、起こり始めた嵐を忘れること
 
 窓の外は豪雨と風が渦巻き
 
 裸の肌に容赦なく吹きつける
 
 愛と自然がミックスされて
 
 女が快楽を運んでくる
 
 潮風がまとわりつき
 
 接触を遅らせる
 
 ときどき轟く雷鳴が
 
 どこにも行かない黒雲のように
 
 身体を打つ
 
 波のようにうねり
 
 打ちつけ
 
 潮のように曳いてはまた返す
 
 
 忍耐は愛の養分となって
 
 想いが募れば募るほど
 
 露わな姿で告白しようとして
 
 夜中、純白の下着だけで
 
 生温かい砂浜の波しぶきを浴びて
 
 身体を濡らす
 
 
 ぼくは上空に浮かんで
 
 波の打ち寄せる海岸を漂い
 
 あなたが砂浜に横たわっているのを見つける
 
 半ば裸で
 
 波に着ていた下着を流され
 
 半分砂に埋もれ
 
 引潮に髪をなびかせて
 
 
 あたたかい海水の上なら
 
 浮かび漂うことができる
 
 ほぼ全裸になって
 
 抱き合いながらでも
 
 重力にさからって
 
 漂っていける
 
 
 遠い遠い未知なる海原に
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 s
 
 
 
 
 

 
 

 遠いところ

2010-07-14 23:59:26 | Weblog

 
 
 こんばんわ。
 
 いとしい人。
 
 あなたはどこにいるのですか?
 
 飛行機に乗っても行けない所。
 
 そこに私も行きたいと思うのですが
 
 そう思っているのは私だけなんて
 
 ずいぶんと片想いですよね。
 
 私もあなたにそれくらい想われたい
 
 そうしたらきっと二人は幸せになれるのに
 
 今、幸せなのはあなただけ
 
 私はどうすればいいのですか?
 
 教えてください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 賭け

2010-07-13 00:26:06 | Weblog

 
 
 こんばんわ。
 
 元気ですか?
 
 
 あなたはあなたらしくやっているのを知っています。
 
 理想の生き方をご自分で築き上げ、
 
 それを今、楽しんでいるのを知っています。
 
 そして、ときどき私のことを思い出してくれているのでしょうか?
 
 遠い過去の、懐かしい想い出として。
 
 
 私は、未だに、さ迷っています。
 
 安心した生活もできずにいます。
 
 自分らしい生活設計なんか、
 
 何十年経ってもまったくできずに
 
 その日その日を生き抜いているだけです。
 
 
 あなたが遠く、高みにいるように感じます。
 
 
 あなたは私を哀れに思いますか?
 
 
 でもこれが私の運命です。
 
 
 あなたは、実行する力があった。
 
 私にはなかった。
 
 
 あなたは努力し、夢を掴んだ。
 
 私は努力せず、夢を見なかった。 
 
 
 だから、
 
 もうすぐ、
 
 私は賭けてみようと思います。
 
 命を。
 
 この命、
 
 そんなに重くないのを知っているから。
 
 
 社会的、世俗的、富や名声や成功には興味なかったから
 
 キャリアなんか身につけなかった。 
 
 お金も貯まらなかった。
 
 そうなると、余裕もないギリギリの生活。
 
 それでも、生きてるから、
 
 生命として、
 
 社会人としてではなく。
 
 
 生命として、
 
 賭けをしてみようと思うのです。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 今日、なにもしたくない

2010-07-07 01:17:23 | Weblog

 
 
 今日ぶらぶらと歩いた
 
 鉛のように空は曇り
 
 だらだらと汗がでてくる
 
 蒸し暑い毎日
 
 
 なんだか限界って感じ
 
 もうなにもできないって感じ
 
 
 ほんとうは何もできないのではなく
 
 なにもしたくない
 
 そう、
 
 もう、なにもしたくない
 
 
 どうしてなにかしなくければならないの?
 
 
 なにもしたくない
 
 
 だって、なにもしなくたって
 
 太陽は地球の周りを回るじゃないか
 
 そうだろ?
 
 その証拠に、夕方になれば暗くなる
 
 
 でも、朝はいやだ
 
 
 永遠に、夜の中を
 
 地球は彷徨い続ければいいのに
 
 そうすれば、僕は
 
 永遠に夢を見ていられる
 
 
 それってだめかな?
 
 
 べつにハイになりたいわけじゃない
 
 ただ、平静を保ちたいだけだ
 
 川がゆっくり流れているように
 
 ただ、ゆっくりと流れていきたい
 
 ガンジスでもナイルでもいい
 
 どっちにしたって結局
 
 海に流れつくんだから
 
 
 でも、海に流れ着きたいわけじゃない
 
 ただ、漂っていたい
 
 
 なにか目的とか
 
 価値とか
 
 達成だとか
 
 そんなものが煩わしい
 
 
 なにもなくてもいい
 
 いや、なにもないほうがいい
 
 
 明日が今日と違うことになんの意味も見出せない
 
 同じでいいじゃないか
 
 単純なことだけで済ませたい
 
 食べて、着て、寝る
 
 それ以上は必要ない
 
 
 もう、なにもしたくない
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 思い出してごらん

2010-07-04 02:46:27 | Weblog

 
 
 思い出してごらん
 
 あの孤独
 
 無力なのに
 
 誰もいない
 
 あなたはたった一人で
 
 夜の中にいる
 
 
 うわごとが悪夢になっていくのを
 
 じっと見つめている
 
 
 醒めている
 
 
 だってこれって
 
 壊れていくってこと
 
 そうでしょ?
 

 壊れていく
 
 そして
 
 見えてくる
 
 今まで誰も見えなかったものが
 
 聞こえてくる
 
 今まで誰も聞こえなかったものが
 
 
 思い出してごらん
 
 歴史にもしがあったら
 
 今頃どうなっていたか
 
 もしかしたら
 
 この現実
 
 もしかしたら
 
 違っているかも
 
 リアルじゃないかも
 
 
 思い出してごらん
 
 本当にリアルなもの
 
 誰も聞こえないくらい静かな
 
 あの音
 
 
 みんな眠りこけている
 
 あなただけが醒めている
 
 そして
 
 あなただけに見えるあの
 
 気が狂わんばかりの孤独
 
 そしてあなただけが醒めている
 
 
 思い出してごらん
 
 あの夜
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 17才の誕生日

2010-07-03 23:10:58 | Weblog

 
 
 雨が降っていた
 
 ドライブして
 
 助手席に置いた小さな箱
 
 その中にはプレゼント
 
 あなたの誕生日の
 
 17才になったら本物の宝石を付けたほうがいい
 
 ルビーの指輪
 
 あなたは革命なんか起こさなくてもいいから
 
 いつまでも若くいてほしい
 
 それが革命
 
 いつでも生き生きと生きている
 
 限界まで
 
 全部
 
 あなたのやりたいことをやればいい
 
 この世に授かった命は
 
 たったひとつしかないから
 
 惜しげもなく使うことだ
 
 二つあったら本気になれない
 
 たった一つだから
 
 命懸けになれる
 
 行動するときは
 
 いつでも本気でやること
 
 旅に出るときは
 
 命懸けで向かうこと
 
 それが
 
 あなただ
 
 
 
 雨が降っていた
 
 フロントガラスに叩きつける水滴に光が反射して
 
 前が見えない
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 あなたが傷つくのは

2010-07-03 03:26:25 | Weblog

 
 
 あなたが傷つくのは
 あなたが優しいから
 
 あなたが傷つくのは
 あなたがいい人だから
 
 あなたが悪い人だったら
 あなたは誰かを傷つけていただろう
 
 でも、あなたが傷つくのは
 あなたが弱いからじゃない
 あなたは強い
 だから傷つけられる
 傷つけるよりも
 傷つけられる
 
 あなたは強いから
 
 そして優しいから
 
 そしていい人だから
 
 
 復讐しないから
 
 いい気になってあなたを傷つける
 
 だとしたら
 
 あなたを傷つけた人の行為は
 
 必ず報いを受ける
 
 神は存在する
 
 脳の中にだけいるのではない
 
 だれもいなくても
 
 神はあなたを見ている
 
 あなたが傷つけれるのを見ている
 
 そして
 
 神が復讐する
 
 必ず
 
 そしてあなたは
 
 復讐しなかったあなたは
 
 神から必ず報いられる