幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

 六本木の夜明け

2005-06-07 11:58:04 | Weblog

 
  六本木の夜明け

  木もない
  川もない
  鳥もいない

  朝日に白んだネオンの上を
  カラスが旋回し

  夜を明かした
  異国の男女が
  交差点を渡る

  極東のクラブで踊り明かし
  16ビートのリズムで腰を動かし

  成金、ホステス、不法外国人

  始発の地下鉄で
  消えて行く

  そびえ立つ
  666ビルディングの最上階

  見下ろす
  支配者の地面に

  堕ちる
  小金、小金、小金

  ついばむ
  カラス、カラス、カラス





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1 コメント

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確かに (takuro)
2005-06-08 17:10:29
明け方六本木はカラスが多いですねぇ
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