息子と娘に「お父さん ラーメンが食べたい」とせがまれました。
心当たりのある ラーメン屋さんの所に行くとしても
「ガソリン高騰」を考えると テレビの前の重い腰がなおさら釘で固定された
ように上がらない・・・。
「この前 引力について教えてあげただろう? 今日の引力は最強だ・・・。」と
再び息子に 精神論も含めた「万有引力の法則」を説いてあげたつもりですが
結局 火に油をそそいでしまいました。
しかし 彼らの要求に応じるだけの気力が湧きません・・・。
おまけに 鬱陶しい雨も 手伝ってか 家族サービスの精神が挫けるのです。
私「インスタントラーメンでもいい!?」
息子「駄目!」
私「インスタントも小麦が高騰して高いんだよ!贅沢は敵だ!」
息子「じゃあ 一から作ればいいやん!父さんなら できるだろう!?」
今迄、ありとあらゆるものを 手作りして来ましたので・・・・。
彼等(息子と娘)は何でも出来ると思っているみたいです・・・。
「んな事 出来るかよっ!」と言いたくなるのをこらえて・・・・
「仕方がない・・・・これも教育だ・・・。」と 観念して麺作りにトライ!
この麺(写真)にたどり着くまでに 試行錯誤する事3日間・・・・。
失敗して まずい麺を食べさせても 文句を言わない子供達は
一生懸命な親の姿を見て己の欲求が吹っ飛んでしまっていた様です。
これが青春だっ! 否(!)これが教育だっ!
しかし パスタマシーンを購入してしまいました。
私の性格を知る よき理解者(妻)は苦笑するのでありました。
余談です。ラーメンの麺は うどんの麺作りと大差はないのですが・・
決定的な違いである 中華麺独特の歯応えと色は かん水が関係しているみたいです。
アルカリ度の強い水溶液(かん水)がうどんの麺を中華麺に変化させるような感じ
かな・・・。
麺作りにおいて 定説を素直に実行してしまうと 九州人として納得のいく麺は出
来ません。
九州の麺は含水率が28%との事・・・。やってみましたが
麺がビスケットの粕みたいに ボロボロになってしまい 捏ねられません。
それで45%ではどうなるかというと
(出来上がった麺は つるつるしすぎて インスタント麺っぽくなってしまいまし
た)ここは 一つ、かん水(アルカリ水溶液)の濃度を薄くして 小麦の食感を
出すのに成功しました。これで、少しは九州の麺に近づいたと言えるでしょう。
しかし、まだまだ本格的ではありません。麺作りの奥深さを知りましたね・・・。
むきになり 夜中迄かかり やっと完成!
「どんなもんだーい!召し上がるがよーい!」
親として 子供の要求に答えてあげられる 喜びと充実感をかみ締め
美味しそうにラーメンをすする 我が子を見て 幸せな気持ちになるのでした・・・・。
えっ?肝心のスープは って?
自分なりに 手間を掛けない なんちゃってスープを考案しました。・・・。
ラーメン屋さんに悪いから 公開はしません。
そりゃあ 手間暇、掛けて作った プロのラーメン屋さんには 適いません
よ・・・。プロから見りゃ まだまだ にわか侍の域でしょう。
奥が深いんですよね・・・・ラーメンって・・・・。