昔、トある 広告代理店でアルバイト社員をやっていた時の話だ・・・
社内は若者と年長者の隔たりが無く、経営者は勢力的ではあったが 気さくな人で 家庭的な
雰囲気をもっていた会社だった。
ある日、業務終了後 友人と待ち合わせをして 会社の事務所で連絡を待っていた時の事だった。
事務所の中には二十歳代の私と50、60歳代(多分)古参・男性社員、と2人きり し~んと静まり返った
空間の中の出来事である。
夜8時を回っても 連絡がこない・・・
イライラした私は、天井を見つめ 椅子に腰かけクルクルと回り 何気なく 変調子で こう歌ったのだ
私:「待ちぼーけ♪ 待ちぼーけ♪」
すると、牛乳瓶の底みたいに分厚い老眼鏡を掛け 新聞を読んでいた オッサン(古参・男性社員)が
親指と人差し指をペロリと舐めなめ 新聞をめくりながら ペチョリとこう呟いたのだった。
オッサン:「マスがなんてや!?」
私:「はあっ!?」
突然、顔を真っ赤にして 下を向いたまま 怒りに震えていたのを見て 一体なんなのだと
自問自答を始めた・・・恐らく、このオッサンは今、私が何気なく 歌った鼻歌に激怒して
いるのだろうと もう一度 確認の意味も込めて 滑舌よくもう一度 大きな声で歌ってみせた
私・「ま・ち・ぼ・う・けー♪ ま、ち、ぼ、う、け♪」
すると、オッサンは普段の優しい顔を取り戻し
オッサン:「あ~!まちぼうけね!誰か待っとるとね?」と機嫌よく返して来たのだ。
この、おやっさんの名前は ますみさん 普段、皆がこのやさしいオッサンを愛するがあまり
下の名前が呼び名となり 親しみを込めて いじり回すので こう聞こえたのだ。
「ます ボケ~!」とね
私:「新参者の俺が おやっさんの事 悪く言う訳がなかでしょうが!
俺は其処まで無礼じゃないっすよ」
と笑って弁解したのだった。 「被害妄想バイ」と小さく呟いた・・・・
ps それにしても~まあ~選挙が始まり 出来もせん事をマニフェストに歌う既成政党・・・
空耳じゃ~済まされんバイ!でも、隠された、争点は憲法改正だからね ちゃんと
意思表示しないと、大変な事になるよ憲法は国民の権力に対する盾だからね。