ちょっと日にちが経ってしまったが、テレビで放映された「汚れた英雄」を録画して、BGVがわりに、ここんとこ何度も再生しながら観ている。。
1982年12月18日封切り、自分は当時17歳、年末に観て、むちゃくちゃ影響を受けた映画だ。
16歳の時、YAMAHA RZ350に乗っていたが峠で事故を起こしてしまい、両手首骨折などの重傷、そしてバイクは廃車ってなっちまった。
新たにバイクを買う金もなくて、なんとなく波乗りを始めたら、そっちにはまってしまったが、まだまだバイクに未練タラタラだった、その次の冬に上映された映画だった。
全日本ロードレース選手権、国際A級500ccクラスは、ヤマハのワークスライダー大木圭史とプライベートの北野晶夫の熾烈な争いが展開され、第8戦までで2人は同点に並んでいた。ワークスチームはその組織力で、最終戦に向けて調整を進めていく。
一方、北野はその天性の美貌を活かし、上流階級の女性をパトロンとすることで、レース参加にかかる莫大な費用を捻出していた。
いよいよ最終の第9戦、様々な人々の思惑が交錯する中で、菅生サーキットでの熱い戦いが始まる。
物語は大藪春彦の原作小説とはまったく異なる。
しかしその大藪春彦の原作の世界観を、バブル前夜の当時の時勢に旨く合わせて、さらにかなりのスポ根であった内容を、ビジュアル的にも物語的にも、まんまと当時の「軽薄さ」に的確にフィットさせたのが、この映画の成功に繋がったと思う、今更ながら。
制作にあたりヤマハ発動機の全面的な協力が得られたことから、ヤマハの関連会社が経営するスポーツランドSUGOで、TZ500や当時のWGP主力マシンであったYZR500を使った模擬レースを開催するなど、ロードレースシーンをリアルに描いていた。
この直後に、日本でF-1ブームになるのだが、その少し前だったことも映画の成功には大きい要素だ。
主題歌はローズマリー・バトラーの「汚れた英雄」(「Riding High」)、らでぃは~い♪
バイクスタントは平忠彦、木下恵司、Hiro T.A Sheene、すごすぎる豪華さ。
北野晶夫:草刈正雄、クリスティーン・アダムス:レベッカ・ホールデン、斎藤京子:木の実ナナ、緒方あずさ:浅野温子、緒方宗行:奥田瑛二、今となっては笑けるくらいすごいキャスト!
木の実ナナがクルーザーのキャビンで、ソファーに寝っ転がってまっぱでマニキュアを塗るシーン、「ここ!」を細いシャンパングラスが隠している。
ちょっと右に、左に視線をずらしてスクリーンを見ても、どうしても見えない17歳男子の苦悩…(T_T)
今見たら、浅野温子のかわいさ・美しさって・雰囲気って、半端ない!!
すべての台詞がかっこよくて、当時、たぶん、ほとんどのポイントとなる台詞を暗記していて、仲間との会話で「汚れた英雄」ごっこをよくしていた17歳の3冬…(←子供か!?)
テレビ放送を録画して以来、ほんま何度再生しているだろう、たぶんほとんどの台詞を思い出した~。
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