労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

派遣労働が対前年4割の増加

2006-12-26 | 書記長社労士 社労士
 さーて、今年も飲み会のラストスパートだ
昨日は、うちの労働組合の上部団体の忘年会、今日は仕事仲間との忘年会、明日はうちの組合のOB会幹部との忘年会、明後日は社労士受験仲間との忘年会、29日は波乗り行く予定なので1日休み、そして30日は波乗り仲間との忘年会・・・俺の肝臓は大丈夫か
 さてさて、年賀状はいったい何時作るんだ・・・

 労働者派遣事業の平成17年度事業報告の集計結果が厚生労働省より発表されました。

 これは労働者派遣法で定められている「派遣元事業主から事業年度毎に労働者派遣事業報告書」が提出されるように定められていますから、その報告書を集計されたものです。

 派遣労働者数・・・約255万人(対前年度比12.4%増)
常用換算派遣労働者数・・・約124万人(対前年度比39.2%増)
派遣先件数・・・約66万件(対前年度比32.7%増)
年間売上高・・・総額4兆351億円(対前年度比41.0%増)


 常用換算派遣労働者数とは、常用雇用以外の労働者の年間総労働時間数の合計を、当該事業所の常用雇用労働者の1人当たりの年間総労働時間数で除したものです。
労働時間の長い人・短い人、契約期間の長い人・短い人を1年間働いた人として換算したものです。

 大幅な増加です
これは、やはり、「物の製造業務」への派遣が解禁されたことが大きく影響していると思います。

 派遣料金(8時間換算)
○ 一般労働者派遣事業… 15,257円(平均)(対前年度比4.4%減)
○ 特定労働者派遣事業… 23,028円(平均)(対前年度比10.1%減)

 派遣労働者の賃金(8時間換算)
○ 一般労働者派遣事業… 10,518円(平均)(対前年度比7.8%減)
○ 特定労働者派遣事業… 14,253円(平均)(対前年度比10.9%減)


 特定労働者派遣事業とは、事業所ですべての労働者を常時雇用してから派遣する事業所のことで、一般労働者派遣事業とはいわゆる登録型の派遣事業、もしくは常時雇用型と登録型の混在した派遣事業者のことです。

 派遣料金、賃金とも減少しています。
雇用情勢が悪かったこと(人余り)と、派遣事業者間の価格競争が激しいことが原因していると思います。

紹介予定派遣
○ 紹介予定派遣により労働者派遣された労働者数… 32,991人(対前年度比69.4%増)
○ 紹介予定派遣で職業紹介を経て直接雇用に結びついた労働者数… 19,780人(対前年度比85.6%増)


 一般労働者派遣事業における派遣労働者の平均賃金を業務の種類別にみると、アナウンサーが16,038円で最も高く、次いでソフトウェア開発(15,167円)、事業の実施体制の企画、立案(14,797円)、通訳、翻訳、速記(14,785円)の順で高くなっています。

 労働者派遣契約の期間は、一般労働者派遣事業では3月未満が73.0%となっており、6月未満のものが全体の約9割(91.0%)を占めています。
特定労働者派遣事業では、3月未満が21.3%となっており、6月未満のものが全体の43.7%となっています。

 昭和60年に、派遣法が成立施行されたときには、「専門性の高い技能を持った人を、一時的に不安定な雇用形態で雇うのだから、その分、一般労働者より賃金がずっと高くて当たり前なんだ」ってイメージで労働者派遣を見ていました。
まさに「スペシャリスト

 でも、今ではぜんぜん違うものになっちゃいましたね・・・ワーキングプアの象徴??
製造業での偽装請負が問題になっていますが、「物の製造業務」への労働者派遣がなかなか解禁されなかったのは、今、起こっているようないろんな問題が懸念されていたからのことでしたから、「ほーら、言ったじゃない」って感じですよね
次に派遣が解禁されるのは、「建設業務」(労災事故&労災隠しが頻発しそうだ)や、医療関係の業務(医療事故の際の責任がややこしくなりそうだ)などかな?

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