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日本の進路を考える

戦後70年が過ぎてもいまだに自立できない日本を考える。

構造改革は郵政だけではないはず。

2005年09月13日 | Weblog
いろいろなコメントやTB(トラックバック)のブログ意見交換のなかで、小泉改革は郵政だけか、という批判が多い。マスコミの批判の中にもその手の記事が散見されるが、財界などの要人の意見は小泉改革を積極的に進めることを期待するものが多い。
日本の今後10年20年を展望したとき、財政破綻、年金破綻というこれも緊急の課題であるのは確かである。そこもこれから手を加えなくてはいけないことは、改革を進めようとしている人にはよくわかっていることだと見ている。民主党も言っている事だ。
問題はあそこまで追い詰めた道路公団の事例でわかるように抵抗勢力が仮面をかぶって会議の主要メンバーとして参加し、結果はぼろぼろになる仕掛けである。これを見ていると、今回の選挙を通じて小泉さんの採った手法は見事であるとしかいえない。目の前の自分の利益を守るための人達を排除しないと真の構造改革は達成できないという事例、これを打破するためには、これくらいの強権が必要になるということであろう。
郵政ができずに何ができるかという叫びの裏に私はこのような意味を見出しているのだが、どうだろう。
その意味でもポスト小泉には大いに関心を持つものである。

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26 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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意識が低すぎた民主党 (れんや)
2005-09-13 19:01:13
TB有り難うございました。



民主と社民は [ 政治というにはおこがましいが ]



欠勤ぶん給料へつれよなw。

民間だったらソッコーリストラ対象なんですけど?w



5月26日の審議拒否への私のエントリです。

恐らく、多くの国民もまた、同じような思いを抱いてこの光景をみていたのではないかと想像します。



そして、郵政法案の否決と、実は賛成と臆面もなく自らの言動を全面否定する出鱈目ぶり。



もう民主他の野党には任せておけないと国民も腹を括った結果が今回の、謂わば戦時内閣にも似た強力無比な政策遂行政権の承認となったものと思います。



小泉氏はもちろんですが、後継の方にもしっかり仕事をして貰いたいものです。

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Unknown (ぺとろ)
2005-09-13 22:17:31
でもさ、小泉さん自身も橋本政権時代では構造改革反対派の抵抗勢力の第一線にいた人なんだよね。大蔵省を解体できずに終わり省庁再編があんな中途半端になったのも森派のせいだったりする。地方分権の改革もすすめていたけれど最後まで抵抗して頓挫させたのも森派だしね。当時の小泉さんの国会答弁の議事録を見ると目も当てられないよ。



自民党の場合は特に国益を考えた行動をとったことはないと思うよ。常に派閥と既得権益の争奪戦をしているだけでさ。



今回の郵政改革も財務省の既得権益を肥大化させるためにやったことだし、利権構造自体は何ら変化はない。郵政民営化をしてもこれといって国益になることは何もないしね。そもそもこれって改革なの?って首を傾げたくなる。



郵政民営化ではなく、郵政事業の規制緩和による自由化なら改革なんだろうけどさ。ま、法案修正せずに決議にかけるって早くも新聞に載ってたけど、ビジョンも展望も経営方針も何もない法案で何がしたいんだろ。倒産させたいとしか思えない。



小泉さんの郵政大臣時代の私怨と米国の利害が一致した結果がこの民営化論なんだよねぇ。実際、小泉さん自身は郵政の何が問題なのか分かってないかと。一度も郵政の中身について本人の口から語られることはなかったしね。郵政民営化を唱え出したのも郵政大臣時代の総スカン事件が会った直後だし、その辺の事情を知ってる人はちょっと情けないと感じてるはず。



怖いのは小泉さんに逆らうと公認がもらえなくなるってことだよね。参議院で反対に回った人も中曽根さんを除いて賛成の誓約をしたようなので、逆らうことが憚れる政治になってる。
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Unknown (ぺとろ)
2005-09-13 22:42:03
>そして、郵政法案の否決と、実は賛成と臆面もなく自らの言動を全面否定する出鱈目ぶり。



実は民主の若手議員は郵政民営化法案の対案を出してたけど、旧社会党の連中と菅さんが押さえつけてなかったことにされてしまったんだよね。其れゆえに今回の選挙戦ではいつも顔お出してた有望株の民主若手議員らがただの一人も表に出てこなかった。この人たちが選挙戦略の指揮をとっていたら民主が政権取っていただろうな。



それは兎も角、郵政法案の中身が滅茶苦茶なのだから反対するのは当然では?法案に問題があるのを指摘することがでたらめな言い分になるってのもおかしな話だよね。民営化するにしても法案の中身ははきちんと協議するべきだと思うけど。



それに法案の中身は与野党含めて一度も協議されたことがない。自民党内で抵抗勢力と呼ばれてしまった人たちも法案の中身の協議に参加させてもらえなかった。つまり郵政法案は竹中さんと竹中さんが依頼した外資系の経済グループ、いわゆる米国のユダヤ系企業が草案したものなんだよね。山一・長銀・日興生命・東邦生命の瑕疵担保特約による外資への投売りの実績が竹中さんにはあるから、同じことをやらないとは限らない。米国至上主義だしさ。
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当時の民主もいい仕事してますね (れんや)
2005-09-13 23:07:56
1998年9月9日

長銀に対する資本注入について(談話)

民主党緊急金融・経済対策本部

事務局長 伊藤 英成





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民主党は、政府が現在準備している長銀救済――公的資金投入――スキームには明確に反対であり、これを容認したり、黙認したりするものではない。



この長銀救済スキームは、長銀の経営実態を隠蔽し、不良債権(不良資産)を過少に見積もったうえで、公的資金を逐次投入するやり方であって、政府に何らの統治能力もないことを示し、マーケットから激しく撃たれ、失敗し、結局のところ、国民に多大かつ不必要な負担を押しつけることになりかねない。



これまでの金融安定化に関する特別委員会の審議で明らかになったことは、長銀の関連ノンバンクやペーパーカンパニーに対する回収不能債権は少なくとも1兆5000億円は存在し、常識的には2兆数千億円の不良債権(資産)は100%償却もしくは引き当てを要すると思われる。すなわち、正しく債権・資産査定をするならば、長銀はすでに自己資本の倍の1兆5000億円以上の要償却資産があることは、民主党が国会審議で追及したとおりであり、適切な引き当てを行えば、債務超過、実質破綻の状態にあることは容易に推測される。



長銀は、野党3党の法案にもとづいて「管理された破綻」処理を行わせるべきである。すなわち、我々が主張しているとおり、預金者等を全面的に保護し、パニックや混乱を惹起しないよう管理したうえで、17兆円の特別業務勘定を効率的に使用しながら、整々と整理手続を進めるべきである。



なお、政府が、国民や民主党をはじめとする野党の長銀救済=公的資金投入反対の声に背を向け、これを強行するならば、我々はその政治責任を厳しく、徹底的に追及する。





分秒争うときにムダに審議長引かせて引導渡したんですよね。

MD発射にも国会審議が必要という党首らしいですね。

さすが万年野党民主党です。



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はいこれも (れんや)
2005-09-13 23:11:54
 何故、国は長銀の処理で巨額な損失をだしたのか。最大の理由は旧長銀の処理に時間をかけ過ぎたことだ。旧長銀が破綻した時には、金融庁の査定によると、2000億円の負債超過だった。ところが、長銀の処理を巡って、国会で「公的資金の注入による救済」か、「破綻処理・国営化」かの政争が続き、長銀は死に体のまま3ヶ月間も放置された。



 当時の日本は深刻な金融危機の襲われ、それが世界経済恐慌の引き金になりそうだった。アメリカでは、日本は大きな銀行を潰して、「市場経済原理が機能していること」を世界に示すべきだ、そうすれば、世界の不安がかなり解消するという見解が強まった。



 民主党や「政策新人類」がこの要請を重く受け止め、国会で「長銀の倒産・整理」を主張し、そのように決まった。彼等は、大型銀行を破綻状態のままにしておくと、取引先企業に対する折り返し融資が止まるので、如何に多くの企業が倒産し、また銀行の財務内容が一挙に悪化するを知らなかった。また国営化すると、国の負担が一層重くなることも予想しなかった。





さすが民主党

いやあ、政権交代できずに残念至極

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Unknown (ぺとろ)
2005-09-14 08:36:01
嫌味の応酬は不毛だと思いますので事実確認だけ書きますね。





自民党が審議を引き延ばした(正確には審議すらしていない)のは竹中金融担当大臣が瑕疵担保特約をリップルウッドと裏で密約を結んでいたため。もしこれを公表していたら外資に買収されることなく間違いなく日本の金融機関が買取をしていた。2億円で買い取ってそれが10兆円の資産に化ける保証を日本政府がしていたのだから名乗りを上げる企業はたくさんあったことでしょう。



で、リップルウッドの買収条件が、一時国有化させ公的資金を投入させることだったわけで、そんなことを水面下で交渉をしていたものだから、ここまで酷い状況になるまで放って置かれた。



野党はこの案件について国会答弁の質疑応答で意見は言うけれど、与野党合同の協議はしていない。野党が意見を言うのは当たり前だと思うけど?野党が何を言っても決めるのは政権に与党です。



もしかして朝銀と長銀を混同してるってことないよね?
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ご議論感謝 (持ち主(hironagano))
2005-09-14 09:19:06
れんやさま、べとろさま、なんかお二人で政治講談漫才できそうですね。

ユダヤ陰謀説、竹中陰謀説なんとなく説得力ありますね。ただ、長銀の件を除いて、国内都銀の不良債権処理を強引に進めた結果は、よかった気がしてます。

小泉劇場は、怒りのブログさんの小説小泉激情(笑)が実に面白い読み物です。ご参考まで。

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/
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Unknown (ぺとろ)
2005-09-14 10:01:16
仮説ではなくて結果なんですけどね。



あと、不良債権処理は大企業にとっては良かったのだと思います。ただ、不良債権が単純に公的資金の投入という名目で国債にさし変っただけで、全体の負債の額は変ってません。国民一人当たりの借金が増えただけなんですよね。他に方法がなかったのでどうにもなりませんけれど、それならそれで国民に対する説明責任をするべきだと思う。



でもね、本来ならこの景気の停滞は異常なことなんですよ。国は780兆円、地方債を合わせると1000兆円を超える規模の借金をしているわけですけど、こんなにも巨額の資金を集めることが出来るのにもかかわらず、景気を刺激することが出来ないっていうのは、使い方を誤ってるとしか思えないです。一体何に使ってるんでしょうね。



他にも財務省の公債発行額が100兆円を超えてしまっているなど各省庁の負債額もとんでもない額に膨れ上がっています。民間の不良債権が国の不良債権に切り替わっただけなのよね。
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事実確認?? (れんや)
2005-09-14 10:46:43
>2億円で買い取ってそれが10兆円の資産に化ける保証



一千二百億円を投資し、二千二百億円の株式売却収入を得ているから、既に差し引き一千億円



新生銀行を批判する人が必ず持ち出すのは、企業の返済能力に疑いが強まったら、政府が肩代わりする「瑕疵(かし)担保条項」という特約。実際、新生銀行は三百二十一社、一兆一千七百億円の融資を政府に買い取ってもらった。ここから、税金を使って不良債権を減らすのは、けしからんという議論が出てくる。



しかし、当時、長銀の買収に手を挙げたのは外資ばかり。「日本の金融機関にノウハウやリスクを取る体力があったら(良かった)と思うが、残念ながら、なかった」(金子一義産業再生担当相)のが現実だった。しかも、不良債権に対する銀行の引き当てが低かった状況では、長銀の貸出債権を厳密に査定すると、金融システムの動揺を招く恐れがあったため、瑕疵担保条項などという不利な契約を結ばなければならなかった。



 2億円で買ったのはどこの誰ですか??

 いやまじめな質問です





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長銀譲渡に係る最終契約書の概要 (れんや)
2005-09-14 10:52:24
http://www.fsa.go.jp/frc/news/n082a.html



 本最終契約書に基づき、パートナーズ社は実行日(3月1日を予定)に長銀の既存普通株式約24億株を機構から10億円で買取り、新規普通株式3億株の引受のための1,200億円の払込みを行う(以下「クロージング」とする)。〔第1条〕



 1210億では?

 2億というのはどこからでた数字なのでしょうか??





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