ゴッホの糸杉が目玉だと言うので、そんなものかとは思いつつもNYへ行くたびに見に行ったあの猛烈な美術の集積の一部を期待していたが、やはり。まず無理やり分類した章立てが酷いもの。いいよ、ロジックそのとおりだけど、これじゃあ、日本酒とワインと、ウイスキーと焼酎をちびちび繰り返して飲むような、まったく鑑賞の落ち着きがない。水で山で集めればいいというものじゃないでしょう???と見る気を逸する展示と感じた。
要するに期待しているのは自分の好きなあそこにある絵を再度見たいということなので、ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン各1点にルノワールの珍しい(まあそんなもの)のが数点とあの豊富な美術館から見たこともないようなものを持ってきたなと言う感じであり、まさにタイトルはいかがなものかと。
いやいや、それは博物館全体から、貴重な彫刻類や、もろもろの工芸品ばどを厳選して持ってきたのだろうが、こっちの期待とは想定外のはずれであった。何度も見に行ったものの一人としては、お勧めとは言えない。まあな、絵画展とは言ってないからね、大いにあること、65歳以上1000円とちょっと値引きしてもらって、悔しさもちょっとすくわれたか??(笑)
リヒテンシュタインに続き、ちょっとな、自分の趣味ではないものが続いた。
ちなみに、東京都美術館で、長いことやっている。NYにいなくても大丈夫なものを揃えたからだろとか嫌味を言いたくなる。