岩波新書499、1997年の出版。
ハッブル望遠鏡の生い立ちを解説し、鏡面の間違いで当初は大失敗を
数回の改修で実用的に見えるものにしてゆくどきどきものから始まる。
新書版の写真集であり、ずっしりと重い。
宇宙のかなたで星の誕生する煙の塔が奇妙な形で捉えられている姿は
不思議としか言いようがない。遠いところに見える星は、それだけの
距離を光が走ってくるために宇宙の誕生の時に近いものであるという
話しは分かるが、今ひとつ納得するには時間がかかる。
見えているものが百億年前の姿であるという気が遠くなるような距離。
瞬間に届くのが光の常識であるが、宇宙の果てからハッブルに飛び込
むまでにその光は光速で延々と旅をしてきた。うーむ。
一つ一つの写真に解説があり、もうほとんど10年前の本であるが
本屋で手に取りちらりと見るともう元に戻せない類の本だ。
火星に飛び込むシューメーカー・レビ彗星の一連の写真は特に印象的。
星の世界を見ていると仏教の曼荼羅や数字のこととつながるなあという
感覚がある。考えられる限りの数、無量大数を越える宇宙の規模には
圧倒される。
写真:緑の紅葉(笑)
ハッブル望遠鏡の生い立ちを解説し、鏡面の間違いで当初は大失敗を
数回の改修で実用的に見えるものにしてゆくどきどきものから始まる。
新書版の写真集であり、ずっしりと重い。
宇宙のかなたで星の誕生する煙の塔が奇妙な形で捉えられている姿は
不思議としか言いようがない。遠いところに見える星は、それだけの
距離を光が走ってくるために宇宙の誕生の時に近いものであるという
話しは分かるが、今ひとつ納得するには時間がかかる。
見えているものが百億年前の姿であるという気が遠くなるような距離。
瞬間に届くのが光の常識であるが、宇宙の果てからハッブルに飛び込
むまでにその光は光速で延々と旅をしてきた。うーむ。
一つ一つの写真に解説があり、もうほとんど10年前の本であるが
本屋で手に取りちらりと見るともう元に戻せない類の本だ。
火星に飛び込むシューメーカー・レビ彗星の一連の写真は特に印象的。
星の世界を見ていると仏教の曼荼羅や数字のこととつながるなあという
感覚がある。考えられる限りの数、無量大数を越える宇宙の規模には
圧倒される。
写真:緑の紅葉(笑)