London N12

From London*フツーの日常&ちいさな幸せ

THE SOUND OF MUSIC ミュージカル 見てきました♪

2006-11-08 | about London

以前TVでマリア役の公開オーディションをしていた話を少し書きましたが
そのThe Sound Of Musicを見に行って来ました♪

サウンドオブミュージックのミュージカルはロンドンではだいぶ遡って1961年に初演されたのですが、1981年にもリバイバル公演されていたそうです。

でもわたし達には、ジュリーアンドリュース主演のミュージカル映画の方がなじみがありますよね。
わたしはこの映画が大好きで、順番に歌が歌えるほど何度も見ていたので今回のミュージカルはとても楽しみにしていたのです♪

今回新しく始まったサウンドオブミュージックのミュージカルはそんな映画の方に慣れ親しんだわたし達にも違和感の無いように、とても丁寧に作られていると思いました。

そして、舞台ならではの工夫を凝らしたセットもとても素晴らしくてひさびさに
『いやぁ~いいもの見た』と思えるとてもいいミュージカルでした♪

(※ここ以降ネタバレなどありますので、詳しく知りたくない方はご注意ください。)

まず、舞台には金色の大きな楕円形のフレームが出ていてそこに青空が映し出されているのですが、シスター達の歌とともに黄金のマリア像が現れ、
その後そこから草原に寝そべっているマリアが俯瞰で現れるのです。
まるでわたし達が青空からマリアを見下ろしているような感じで!
はじめから度肝を抜かれるような演出でグッとハートをつかまれた感じです。

実は円形の自在に動く舞台が設置されていて、それが垂直近い角度に設置されていたのですがそれがだんだん平面になって、その草原の上で“The Sound of Music”が歌われます。
マリア役のコニーの歌もとてもイメージ通りな感じでGoodです。

映画と違う所と言えば、その後修道院の人たちが“Maria”を歌ったあとThe Mother Abbessがマリアにトラップ大佐の家に行くように伝えた後とマリアと一緒に“My Favorite Things”を歌う所と、
マリアがトラップ家についてすぐに“Do-Re-Mi”の歌があるところ(トラップ家の中で)そして、映画では人形劇のシーンで歌われていた“Lonely Goatherd”がお庭で庭仕事をしながら遊んでいるシーンで歌われていた所くらいでしょうか?

でもドレミの歌も、ひとりぼっちの羊飼いも子役の子達が本当にかわいらしくてすごく良かったです。とくにカール役の男の子がすごく歌がうまくておどろきました。

それに、もともとのミュージカルには無かった(映画の時に追加された)と言う、マリアがトラップ大佐の家に向かう時に歌う“I Have Confidence”やマリアとトラップ大佐が結婚を決めた時に歌う“Something Good”もちゃんとあって、雷のシーンでもちゃんと“My Favorite Things”があって
ほとんど映画のダイジェスト版って感じでとても楽しめました。

あとは、映画にはないマックスとシュレーダー夫人の歌が1幕2幕とも1曲づつありました。
ちなみにシュレーダー夫人もマリアにいじわるしたりしないし、最後の教会にトラップ一家が隠れているシーンでロルフに見つかるところでも
ロルフは一家を見逃すなど全体的に悪者は居ない作りになっていました。

セットで特にすごかったのは、ナチス全盛の世の中でトラップファミリーが逃亡する前に出るザルツブルグ音楽祭のシーンで
一瞬にして赤いナチスの垂れ幕があちこちに下りてきて、客席の天井からも双頭の鷲の模様の入った真っ赤な天蓋が下りてきて、銃を持った人たちなども配置されて
わたし達がナチスのコンサートホールに居るような緊迫した雰囲気が出来上がったところなんは本当にすごかったです。

それにラストもあの自在に動く草原が大活躍で国境を目指して山を登って行くシーンは『そうくるかー!』って感じにうまく使われていて
(傾斜の付いている草原を登っていって、今度は反対に傾斜が動いて客席に向かって上ってくるんです)
最後は背景の山々が現れ本当に山の上に居るような感じで、また舞台上(動く舞台の下)ではまるで別の空間のようでシスター達が“Climb Ev'ry Mountain”を歌い幕になりました。

いやー本当に良かった。
オペラ座の怪人に続き、マイフェアレディー以来のひさびさにわたし大絶賛のミュージカルです。

ちなみに一応14日まではプレビュー期間なのですがプレビューなのに値段は安くないんですよね。(やっぱりTV効果で人気だから強気なんでしょうか?)
それでかどうかわかりませんが、1幕でトラップ家のパーティーのシーンになるところで舞台セットの調子が悪く一回舞台が中断されました。
まぁ、そのあと無事動いたようでしばらくしてから再開されたのでよかったけれど♪

あと、The Mother Abbessの役をレスリー・ガレットという有名なオペラ歌手が演じるのも売りの1つのようだったのですが、今日はもう一人の(日によってSister Sophiaも演じる)マーガレット・プリースと言う人で
その人があんまり良くなかったのがちょっと残念でした。
なんだか高い声は出るけど・・・でも力みすぎと言うか、がなってるだけと言うか・・・あんまりマザーの雰囲気を感じられませんでした。
ちなみにトラップ大佐もパンフレットに出ているサイモン・シェファードという人ではなくてクリストファー・ディキンズと言う人だったのですが、そちらはたいへん歌もうまくてしっくりきていました♪
トラップ家に歌が戻ってきて子供たちと一緒にサウンドオブミュージックを歌うシーンではなんか思わずもらい泣きしてしまったし、音楽祭でエーデルワイスを歌う所で思わず声が詰まってしまうところでは、わたしまで祖国がなくなるような気持ちになってしまいました。(なんだそりゃ?)

やー。ほんと楽しかったです。
かなりお勧めです。

ちなみに後ろに座っていた、昔上演していたミュージカルもリアルタイムで見たようなおばあちゃんはけっこう所々いっしょに歌ってしまっていてちょっとウケました。
懐かしかったんだね、おばあちゃん。


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2 コメント

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Margaret Preeceの声 (川戸知子)
2008-10-17 01:27:54
先日ロンドンのThe London Palladium にてサウンドオブミュージックを見ました。マリア役の方の
声は少しくせのある声、まぁミュージカルだからこんなものね、でも演技はなかなか軽やかでよかった。全体のハーモニーも美しくはもっていた。 群を抜いてすばらしく驚いたのが、あまり期待せずに見たけれど、、来てよかったと思えたMargaret Preeceの声 オペラで通用するすばらしい声!あの発声、正統派のオペラ歌手 美しく力強く、他者とスケールが違う。オペラ歌手でも納得いくSinger の少ないこの頃、マイクを使う事もあり、満足のいくパーフェクトな声でした。見ている全員が別格として聴いていましたよ。

コメントありがとうございます。 (hiro093)
2008-10-22 01:48:54
川戸様はじめまして。
現在こちらのブログは更新していないため、お返事遅くなりました。

サウンドオブミュージック楽しまれてきたのですね。
わたしが見たのはもう2年も前の公開当時ですので、すでに記憶も少し曖昧ですが、今思い返してもその時はマーガレットプリースはあまり合っていなかったと思います。

今回ご覧になられたのは素晴らしかったようですが、どの役だったのでしょうか?

まぁたまたま調子の悪い時に見てしまったのかも知れませんね残念です。

初代マリアのコニー・フィッシャーさんはとても評判がよかったのですが、今の方どなたなんでしょうねー。

ともあれ、なつかしい話題でした。