那覇市史跡探索散歩 コースL.『壷屋巡り』(3)

2007年11月02日 00時05分19秒 | 沖縄現地情報
 
「トーヤー」のある場所から東へ、横路地を2~3分歩くと「東ヌ窯(アガリヌカマ)」へ行けます。表の通りからよりも私はこのコースが好きです。
 
「東ヌ窯」の前の道をさらに東へ進み突き当りを右へ折れた所に「東ヌガー」が大きなガジュマルの木の下にあります。さすがに、壺屋らしく井戸周りのコンクリート壁には焼き物が貼られて、他にはない美しい造りになっています。村の東側にある事から、アガリヌカーと呼ばれています。300年前、村が出来て最初に掘られたのがこの井戸だと言われています。
 
「東ヌカー」は、やちむん通りの東の端になり、外の大通りは、県道330号線(ひめ百合通り)です。安里駅から来る時は、この「ひめ百合通り」を歩き、マクドナルドを目印に来ると約5分位で、ここに着きます。

「東ヌガー」から、やちむん通りを少し戻り「壺屋陶器事業協同組合」手前の路地入って直ぐの所に「ミーガーヌーカー」があります。ここも、見過ごしますので注意して下さい。ミーガーと呼ばれる家の人が掘ったという事で、このように呼ばれています。飲料水としては使われず、農具・食器などの道具洗い、陶土のろ過や洗濯に使われていたそうです。

これで、「壺屋の遺跡巡り」はおしまいです。
観光客は、「壺屋やちむん通り」へ来ると、大半の人は表通りだけを歩き「東ヌ窯」で記念写真を撮影して帰る。そうすると、壺屋は「おみやげ屋通りだ」と認識したままで終わります(沖縄の3大期待外れの一つになる原因です)。
通りから一歩中に入るだけで全く見る世界が変わり、沖縄および壺屋の歴史や街の生活が見えて来るのです。そうすると、沖縄の印象ももっと深くなると思います。特に、熟年世代には今回の様な歩き方をされてはいかがでしょうか。

壷屋への入り方も、牧志駅からのアプローチで、少し余分に歩きますが、「桜坂社交街」を通る事で、懐かしい映画看板がかかっている店(街)を観て頂きたくて、紹介しました(たくさん見たい方は、天ぷら坂に降りる前に、その周辺を広く一回りしてみてください。運が良ければ、7~8か所見る事が出来ます。「桜坂シネコン琉映」で看板を書いていた喜名景昭さんの看板絵です。)
 
別のアプローチとしては、牧志公設市場を見学した後で、壷屋に入るのも良いと思います。
 
やちむん通りに入る手前の骨董屋さんは、土産物屋では見れない古いものがあるので、興味のある人は立ち寄ってみて下さい。


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