▲<那覇の市内を歩いていて突然目にした「エコカー??」>
少し前(2013年1月29日)に、那覇市内で走っている車の屋根に草を植えている車(エコカー)を「これが本当のエコカー」紹介した。
その時は、どんな人だろうと思っていた。
そしたら、先日、地元新聞「琉球新報」(2月11日)に、カラー二面で、その人の事が採り上げられていた!!
見出しは、「走る“自然”笑顔誘う」車両「野外緑化」の知念満二さん以下、琉球新報の記事から。
キッカケは、2007年に友人から譲り受けた乗用車の冷房故障だった。
涼しく走る方法で修理以外の道を探した。木陰に入ると涼しい「屋上緑化」を試みた。真っ先に思いつく「土」は、流失するから駄目。試行錯誤の後、「さび止め」「断熱材」「保水のおむつシート」。
一年かけて作り上げ、「地面」に「芝」の種を撒いた。「芝」は、芽を出し鮮やかな緑に覆われた。2008年には、芝で覆われた車は、冷房をかけずに夏を過ごした。
▲<我が家の妻も見たという「第一期エコカー」>
しかし、走っていると子供達から笑われ、指を差された。「芝」は、10センチメートルの高さを超えた頃から見た目の変化も少なくなり、続ける意欲が失せてしまった。
ウェブで紹介していた知念さんは、緑化を辞めた事を報告した。一年後、米国ニューヨークのNPOのメンバーから、「もう一度やって欲しい」とのメールが入った。知念さんは、もう一度やるなら「花咲く植物」を植えようと考え、「ヒメキランソウ」を植えた。暫くすると、屋根の上に植えた記憶の無い「コスモス」が咲いていた。
以降、屋根の上は自然の力で、緑を濃くして行く。「ガジュマル」も2本植えた。知念さんは、「単純にエコだとは思っていない。アートだと思っている」と話している。
「沖縄は、公道を米軍車両が走っている。戦車は緊張と恐怖しかもたらさない。僕が走った後、バックミラーに映る子供達は、みんな笑顔なんです」。笑われる事の苦手意識は克服し、知念さんの「エコカー」は、今日も県内のどこかを走っています・・・。【琉球新報記者 当銘寿夫、写真 諸見里真利】
ほのぼのとした、心が温まるいい記事でした。