貧々自適

仕事のかたわらデジカメを構えたり
季節のうつろいや人の優しさに触れ感激する
そんな貧乏オヤジのつれづれ帳です

海抜0m地帯

2013-04-23 00:16:26 | よもやま話
「大阪・難波へ」の続きです。
阪神尼崎駅北広場で「おっ!、そういえば…」というのを発見。
冒頭の写真がそれで、横の説明を見ると『高潮標』。
目の高さにあるのが「平均満潮位」、ということは地面は「平均海水面より低い」ということです。
阪神尼崎駅横を流れる庄下川は海とつながっていますから、満潮時は川口の水門を閉じているのかな?
そしてその2メートルほど上にあるのが、私が生まれた翌年の「ジェーン台風」のときの高潮の高さ。
さらにその上80センチが昭和9年の「室戸台風」のものです。

私が生まれた家はさらに下流にあり、地盤沈下のため敷地が道路より低くなっていました。
ちょっとまとまった雨が降ると水がどこからか浸み出してきて、台所が水浸しになっていました。
トラックが出入りする倉庫はかさ上げして道路面と揃えてましたが、家はそうはいかなかったらしい。
二階へ上がる階段の途中に黒いシミの線があり、「ジェーン台風のとき、ここまで浸かった」と
子どもの頃聞かされた記憶がよみがえりました。(尼崎に引っ越したのは昭和23年)
ちなみに、川に面した自宅前の道路には高さ1メートルあまりのコンクリートの堤防があり、
台風の高潮のときなど道路面より水面が高くなってヒヤヒヤしたもんです。

帰路神戸の上の妹宅へ寄り、食事の時にその話をしたら「へぇ~、初めて聞いた」って。
そりゃ、上の妹は小学校一年のとき尼崎を離れたので、尼崎の家の記憶はほとんどないはず。
姉が死に、母も死に、そんなことを憶えているのは私だけになってしまいました…

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