姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

やたらとネガティブなことを言ってくる子どもになんて言う?

2016年04月26日 | 保健室コーチング

   

 【2016年の記事】


先日このブログでも書いたちょっとネガティブ思考に陥りがちな孫次男なーちゃん

「どうせおれなんか」とか

「みんなおれのこと嫌いなんだ」

なんてことばをよく使っています。


保健室の先生をしている時もこういう表現をする子、時々いました。

あ、大人でもかわいそうな自分を表現して見せる人 いますよね

 


で、何て声かけます?

「つらいのね」って、相手の気持ちをくんであげたりします?

「そんなことないよ」ってネガティブな考えを否定してあげます?

「私はあなたのこと大好きよ」って、キレイにまとめちゃう?


保健室コーチングでは、上記のような声かけを否定はしませんが

もう少し違う声かけをします。

もちろん、大前提は「相手を信頼したうえでのかかわり」

声をかける側に「めんどくせえ野郎だな」という想いがあったり

「こういう場合はこうするもんだよね」のモンダ族的思考では、うまくいきませんよ

だって、「やり方」ではないですから。

常に、コミュニケーションは、非言語が言語の何万倍の影響力がありますから。


で、私は以前なーちゃんが

 「どうせおれなんか」と、僕はかわいそう人間的発言をしたときに

 こう伝えました。


「そのやり方、そろそろやめたら?

自分をかわいそうな存在として表現することで、

相手のかかわりを求めるコミュニケーションパターンを

ひと刺ししました。

 

いわゆるやさしいことばをかけると、

子どもは無意識に、

かまってもらえる、やさしくしてもらえるということを

コミュニケーションパターンとして身に着けてしまいます。

 

このパターンをそのままにしておくと 大人になってもやり続けるんですね。

 

大人でも、何かあるとかわいそうな私全開にして、人に関わってもらおうとする人がいます

 

普通の友達関係なら、最初は優しくしますが、

何度もこのパターンやられると

「うぜーよ、おめぇ」ってなりますよね。


実際、中学校に勤務している時も

「あの子さぁ。よく落ち込むからあれこれ世話してきたけど

最近いい加減にしろよって感じてうっとおしくなった」

って相談しにくる子もいました。


で、その友達が関わってくれなくなると、

「なんて冷たい人!」って勝手に怒って

次の「かまってくれる人」を探す。


中学生だけでなく、大人になってもやっている人がいますよね。


保健室コーチングでは、脳科学の視点から

「ネガティブな人という人はいません。

ネガティブに考える思考パターンを持っている人はいます」

と、お伝えしています。


ネガティブな思考パターンでコミュニケーションを続けていると

いろいろなことがうまくいかなくなるのです。

ネガティブな表現をすることで、相手に求めるコミュニケーションをかえていくことは

将来の人間関係、自己表現に大きな違いをもたらします。


私は 孫次男に

「そのコミュニケーションパターン、そろそろやめたら?

本当に相手に伝えたいことを、素直に伝えよう」

というメッセージを送るのです。

 

小学校低学年の孫ちゃんが理解して 

行動変化を起こすには少し時間がかかると思います。

その時 その時におきている感情

その子が本当に伝えたいことを引き出していけば

思考パターンが変わっていきます。


そのための脳科学理論と自分自身のコトバのかけ方を学ぶことができるのが

保健室コーチング

 

ネガティブなことを発する相手に

「あんたってほんとにネガティブなんだから」

ということの危険性を説明できますか?

ネガティブな言葉を発する人はいるけど

ネガティブな人というのはいないということを

理論的に説明できますか?


コトバの影響力の大きさを

脳科学の視点からしっかり理解すれば

関わりに深さが生まれます。


表面的なスキルではなく

本当の意味での「育ちに関わる支援、伴走」を学ぶことができるのが

保健室コーチングです。


 


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