ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

わたしに似合わないから*日々のつれづれ*

2017年04月06日 | Weblog

先日、息子と、実家の縁側に腰かけて、暮れていく空を眺めていました。

あまりにも美しい彩りに、目をはなすことができませんでした。


そして、想いました。

“ああ、なくしたくない、こんな時を”


こんな時間を生きることこそ、わたしが生まれてきた意味だとすら、思うのです。



森を歩く時間、

ゆっくりと煮物をする時間、

手紙をしたためる時間、

本を読む時間、

子どもの話をじっくりと聴く時間、

空や星を眺める時間、

鳥の歌を聴く時間。


これらの時間を守るためにこそ、生きたいと思います。



これらの時間を持つためなら、他のことをすんなりと手放せる。


忙しすぎる生き方や、

なくてもよい便利さは、

わたしには、似合わないから。



先日会った友人は、スマートフォンを、旧来の“携帯電話”に替えていました。

“少し楽になった”と、笑って言いました。


その“少し”が、その人らしさを取り戻す大きな一歩になる。

素敵でした。



この家には、まだまだ、わたしに似合わないものがあります。

わたしに似合わない“事”も。


ひとつひとつ、手放していきたいと思っています。


本当に大切にしたいもののために。