まだまだ。

うちの狭い狭いバスタブに
ゆっくり二人で浸かって
大量のお湯が溢れ出るのを
二人で笑いながら眺めて
狭い分
密着するから
身も
心も
あったまる。

あたしがホイッパーで泡立てた洗顔料を
分け合って使う。
あなたが望むなら
身体も洗ってあげる。
全身
同じ匂いになる。

普段はメイクしてるし
エッチをする時は部屋が暗いし
ド素っぴんの顔を
向かい合って明るいところでまじまじと見られるのは
多分
あの瞬間だけだろう。

それでも
受け入れてくれるなら
恥ずかしいけど
それでもいい。

こんなあたしでも
何人か付き合ったことはあって
若い時は苦手で頑なに拒んでいた一緒に入るお風呂も
歳をとるにつれて
一緒に入る幸せを知った。

彼とも
そんなふうになれるんだと
勝手に夢見てた。

あなたと入るお風呂は
どれだけあったかいんだろう
って。


それも
ただの虚しい妄想で終わった。


彼と同じ職業の人がテレビに出ていただけで
目を背けたくなった。

あの時ああしたら、とか、あの時○○だったら、なんて、いまさら考えても仕方がない。
その時は、それが精一杯だったんだから。


ていうか


3回しか会ってない人に


引きずられすぎでしょ


あたし。。




会えなくなった後にふと思い出すあなたの声とか
笑った顔とか
雰囲気で頭がいっぱいになる瞬間の寂しさは
心に空いてしまった穴の大きさと
同じなのかもしれない。

しんどい。

毎日

しんどくて

しんどくて


あたしがこうやって苦しんでいる間にも
時間は刻々と過ぎて
きっとあなたは
もうとっくに前を向いているんだろう。
フル方と
フラれる方の
違い。

人に拒絶されることがこんなに辛いなんて
いかに今まで
受け入れられる方を選んできたかがよく分かる。
なんだか
これまでの生き方・考え方全てを否定されたような
そんな気持ちの毎日。

こんな後ろ向きの考えだから
歩み寄ってもらえなかったのかな・・・

毎日しんどい。
一週間経つけど
まだまだしんどいね、やっぱり・・

でも
いずれこの想いも
嫌でも薄れていく。
あなたを忘れていく。
その時前向きになれているかどうかは別として
時間と共に風化していく。

今はただただしんどくて
吹雪の中で身を縮めて
暴風雪が過ぎるのを
じっと耐え忍ぶ毎日。

早く忘れたい。。
でもね
脳の構造上、「考えないこと」ってやっぱり簡単じゃないみたい。
どんなときでも何かを考えるのが脳の役割らしいから
だから
ネガティブ思考が始まりそうになったら
別の考えることを与えてあげるのがいいらしい。

寂しさは、誰かに
埋めてもらうことはできない。
自分自身で埋めなければ。

少しでも前向きになれば、と
いい女バイブル的な本を
久しぶりにまた読んでみた。
でも
どれもこれも
凹むばっかりで
全然入ってこなかった。

今は何をしても
ダメかもな・・・

何を見ても
何を聞いても
何を読んでも


『自信をなくしたのはあなたが頑張っている証拠』

バイブル本を出した人が
つぶやいてた。
また少し
救われた。

一歩ずつ。
少しずつ。

家族って最強。

『まーだ諦めてなかったの？(笑)』


「もう（結婚）できないかもしれない・・・」
「結婚相談所、やっぱそろそろ行こうかな・・・」
フラれて
もう結婚は無理かな・・・って思いがより強くなって
どうしようもなく親に申し訳なく思って発したあたしの言葉に
お母さんは、笑ってそう言った。

本当に
救われた。
もしかしたら、いや、多分、本意ではないかもしれない。
でも
多少凹んでるように見えたのか、
あえて慰めなんて言わなかった。

『そんなことないって。
まだ全然大丈夫だよ！』
なんて言われるよりもずっと気持ちが楽になって
心がフッと軽くなった。

『なんで急に？どういう風の吹き回し？』
って聞くから
（ほんとは全然急じゃないのよ、お母さん）
「ん・・・なんか、、孤独死しそうだなーって(笑)」
って言ったら
『しないしない(笑)
なんとかなるからそんなの心配しなくていいんだから(笑)』
と笑った。

『それに
一人より二人の方が寂しい時だってあるよ』

ぐさりと刺さった。
きっと
お母さんも
あたしには分からないいろんな思いをしてきたんだろう。
姉も然り。
結婚することだけが幸せとは限らないと
遠回しに教えてくれた気がした。

気付いたら
あれからもうすぐ一週間。
泣いては泣いて
好意を寄せてくれている人に甘えて
自分の身勝手さに落ち込んで
反省して
またふと思い出して後悔しては泣いて
もう結婚は無理だと悟った一週間だった。

『あんたの人生なんだから
好きにしなさい』

そう言われて
ほんとに救われたんだけど
同時に
とてつもなく
こんな自分が情けなくなった。
なんの親孝行もしてこないで
せめて元気なうちにあたしが産んだ子を抱いてほしいって思うけど
もはや
それも
諦めてもらうことになりそうで
結局あたしは
してもらうばっかりの親不孝な娘で終わるのかと思うと
本当に情けない。

もうちょっとちゃんと考えよう。
これからあたしはどうするべきか。
欠陥は欠陥なりに。

失恋。

3日目にして
涙が止まったことに
ホッとした。
一体どれくらい毎日泣き続けるんだろう
って
先が見えなかったから。

こんな歳で
失恋なんか
したくなかった。

アプリやサイトで出会いを探す日々。
なかなかうまくいかなくて
たまたま出会った5つ下のマッサージ師。

知り合ってから
いっぱいLINEがきて
毎日のように電話して
2回会って

3回目で

フラれた。

あんなに楽しく過ごしてたのに
そう思ってたのは
あたしだけだったのかな・・・

理由は
「価値観の違い」だった。

年下だったからか、背伸びしてくれてたみたいで
それに
気付けなかった。
なんでも言ってくれればよかったのに、とか
背伸びなんか必要ないのに、とか
なんでよ・・・って思いが止まらないけど
そうさせてしまっていたのは
あたしだったんだろうな。。

育ち方や価値観の違いなんか
当たり前だと思ってる。
でも彼は
そこに向き合って
埋めていく努力をする価値を
あたしには
見出だせなかったってことなんだろうな・・・

悲しくてしょうがない。
悔しくてしょうがない。
今はまだ
反省とか、出会えてよかったとか、
そんなきれいごと全く思えなくて
後悔と自責の念に襲われ続ける毎日。
もうこの先誰かと知り合うのも怖くて
しばらく恋愛は無理かな・・・とさえ思う。
こんな歳で
そんなこと言ってる時間なんか1秒だってないのに。

好きだったのにな・・・

知り合ってから1ヶ月も経たず
会ったのも3回。
なのに
この期間の思いが濃すぎて
あたしはこれから、って思ってたから
もう会ってもくれないんだと思ったら
余計寂しくて

付き合う前に
終わるのも
結構キツい。

でも
何ヵ月か付き合ってからこうなってたら
もっと
もっと
きっとキツかった。

だけど今は
ありがとう、なんて
思えないのが本音。
気持ちの整理がなかなか出来なくて
心の中が
めちゃくちゃで
まだ
どうしたらいいか分からない。
時間が経つしか
解決しない。

昔の大好きだった彼氏と別れた時を思い出した。
ブログを読み返して
同じように泣いてた。
あたしにとっては
そのぐらいの結構な衝撃。

まさか、あれっきりになっちゃうと思わなかったから
あたしの手の施しようもなく
一方的にサヨナラされたのが
一番寂しい。
なんの努力も
させてもらえなかった。

でも
フラれる
って
こういうことだもんね・・・

キツいな・・・
こんな歳で。

彼と知り合う前に知り合ったもう一人の年下くんは
初めて会った時からアプローチしてくれてたけど
既に彼に気持ちが傾いてたから
こんな気持ちのまま会うのは失礼だと思うから、って
2回目の誘いは断った。

でも
あたしに好意を寄せてくれていたのをいいことに
フラれてすぐ
どうしても一人で気持ちを抱えてるのに耐えられなくなって
拒否られるのも覚悟して
連絡した。

拒否されることもなく
すぐにご飯に誘ってくれた。
優しい言葉をかけられたら絶対泣いてしまうのが分かってたから
一度は断ったけど
そういう時こそ人に会うべきだ、と言ってくれたから
どうせなら一人で泣くのをやめて
その年下くんの前で泣こうと、
好意に甘えた。

『こんなきれいな人フルなんて
そいつバカだね。
でもそうなってくれたから、また会ってもらえたわけで
オレ個人的には良かったけど。』

・・・そんないいこと言わないでよ。。
慰めかもしれないけど
嬉しかった。
ありがとう。

次の日、休みだったから
ドライブがてら温泉に誘ってくれた。
やらしい感じでもなかったし
そんな危険性は全くなかったから
気晴らしになれば、と
甘えることにした。

でも
終日しょんぼりして
せっかくのドライブなのに全然盛り上げられなくて
ほんとに申し訳ないことしたと思う。
楽しかった、とは言ってくれたけど
さすがに甘えすぎたかも。
それでもいいから会ってほしい、と言ってもらえてるありがたさ。

だけど
彼と比べるわけじゃないんだけど
全然
心が弾まなかったな・・・
何を見ても
何を食べても
なんの話をしてくれていても
全然
楽しくなかった・・・・・

好きか
そうじゃないか
の違いなんだと思う。
これってなかなかコントロールできるものじゃないから
恋に堕ちないと
好きになるのって
やっぱり難しいな・・・って
あらためて感じてる。
温泉に浸かって、ただただ涙が出て
顔が濡れてるからごまかせたことだけが救いだった。

車を降りる前に
『大丈夫？』
って聞いてくれた。
きっと
その一言が
今日の全てだったんだと思う。
本当にごめんなさい。

・・・比べてるわけじゃない、なんて
嘘だ。
一つ一つ
確実に比べてたな、あたし。。

車種の違い
運転の仕方
話す内容
気の遣い方・・・

最低だと思うけど
まだ色濃く残る彼との思い出が
あたしの中から消えなくて

あたしだって
できるなら忘れたいよ・・・

今は
頑張ることも諦めることも立ち止まっていることも 
全部つらい。

だけどもっとつらいのは
彼が
あたしを
忘れてしまうことかもしれない。


どうしたらいいのかもう分からない・・・・・ 
でも毎日毎日毎日つらいことだけは確かで 
今日はまぁまぁましだと思っても 
何かのきっかけで涙が出る。 
枯れたと思っても、また溢れる。 

もがいてももがいても 
余計糸が絡まって、身体中を縛りつけていくみたいで 
苦しくて息ができない・・・ 

ほんとにまた恋ができるのかな・・・ 
たとえ好きになっても、その人には愛されないんじゃないのかな・・・ 

気晴らしに
一人で旅行でもしようかな。。
でも
どこに逃げても隠れても
あたしはあたしだし
失恋の影は
延々と付いて回るのは分かってるんだ。。

やっぱ
新しい恋しかないか・・・・