サーマルウィンド

トライアスロンを目指して練習中

アイアンマン・ジャパン北海道2015

2015-08-27 21:51:22 | トライアスロン

2015年8月23日に開催されたアイアンマン・ジャパン北海道に参加し完走した。タイムは15時間38分50秒だった。

 

当日の朝は3:30起床、おにぎり2個を食べて歩いて会場へ向かう。腕にナンバリングしてもらい、ウェットスーツを着て入水チェックした。

水温は23℃ぐらいでそれほど冷たくはない。スタート前は不安な気持ちになる。

スイム: 1:34:15

第5ウェーブのスタート時刻が迫り、フローティングスタート地点へ向かう。途中で浅瀬を泳いでいたら大きな石に左膝をぶつけてしまった。膝の動きには影響無い程度だったが、後で確認したら少し血が出ていた。

スタート直後は緊張していたのかすぐに呼吸が苦しくなる。ちょっと立泳ぎして再度泳ぐがまた呼吸が苦しくなる。自分に今まで練習してきたから大丈夫だと言い聞かせて、腕に力を入れずしっかり息を吐くことに集中したら楽になり普通に泳げるようになった。

泳ぎ始めてからは適当な速度の人を見つけてその人に付いていった。1km先のブイに到達した時、スイムはクリアできそうな気がしてうれしくなった。ここで右折し三角形を描いて一度上陸する。この後は三角形の2/3を泳いでスイム終了となる。

洞爺湖は淡水なので口の中が塩辛くなることは無く、気持ちよく泳げた。スイムが終わってほっとした。

 

バイク: 8:32:43

最初の25kmぐらいは平坦な湖畔を走るがすぐにアップダウンが始まる。

100kmから始まる急坂に備え、出力は140W以下を目標に走る。補給食と水分はしっかりと取る。

愛知から参加し同じ部屋に宿泊している犬塚さんに追い越される。犬塚さんはスイムが不安と言っていたが制限時間内にスイムアップできたようでうれしかった。

距離調整で脇道に入りUターンする部分で前を走っていた人が落車、僕は停止して避けて通った。

100kmの手前のエイドでスポーツドリンクが無く水のみになていた。100km付近で事前に預けたスペシャルニーズ袋を受け取り、スペシャルドリンクを水で薄めてボトル2本に入れてヒルクライムコースに向かう。

ケイデンスが落ちても140Wぐらいをキープして上る。途中かなり傾斜のきつい所があったが何とか上り切った。

頂上のエイドではなんと水もスポーツドリンクも無い状態だった。ここからは下りになるので残っているドリンクを全部飲んだ。

下りはコーナーの見通しも良くエアロポジションで気持ち良く走る。最高速度は60km/h越え。小雨になったが寒くはなかった。

ハンドルを持って走っているディープホィールのTTバイクを下りで抜くのはとても気持ち良い。

バイク143kmにある関門を30分ぐらいの余裕で通過し、続く緩い上りで向かい風になりスピードが20km/hぐらいに低下した。

次の関門のランスタート16:52まで1時間半、時速20km/h、残る距離30kmだったので間に合わないかもしれない。

これはまずいと思い、必死に走った。シッティングとダンシングを繰り返して進む。きつくても前へ進むしかない。もう少しでトランジットという地点で急坂になり、ここは必至にダンシングした。

ランスタート関門16:52の14分前にトランジットへ到着、スペシャルドリンクを飲み濡れた靴下を履き替えランシューズを穿いて出発。ランパンに穿きかえる予定だったが残り時間が少なかったのであきらめた。

 

ラン: 5:10:14

スタート直後の3.5kmは舗装路を上り、山道に入る。途中まで走ったがあまりにも急な坂道だったので歩いて上る。標高差200mぐらいの山を越えるとエイドがあり、そこで代表に会う。代表は寝ていたそうだ。代表にラン16.4kmの関門は19:22だと伝えて僕は先を走った。

ここからしばらく下って湖畔に出ると右回りにしばらく走りUターンする。代表にすれ違い声をかけた。

ペースはキロ6分30秒ぐらい。オーバーペースだとは思ったが行けるところまで行ってあとは歩けばいいやと思いそのまま走った。

20km地点できつくなり200m歩いた。ここで残る時間と距離から歩いてもゴールできると確信した。それ以後はきつくなると200mぐらい歩き、リフレッシュしてから走ることを繰り返した。最後まで持つようにペースダウンするより適当なペースで行ける所まで行ってきつくなったら少し休む方が良いと思った。

ゴール近くまで行くとリンリンさん、i.kamo夫妻、大森さんから声援を受ける。ゴール手前でUターンし来た道をもう1往復する。

途中のエイドではスポーツドリンクを1~2杯とゼリーもらった。

この頃になると雨も強くなってきた。

ラン40kmの表示からはアイアンマンのレースでゴールできる喜びをかみしめながらダッシュした。ガーミンは電池切れになっていたので正確にはわからないがキロ5分ぐらいでゴール付近まで走ったと思う。

沿道から「ナイスラン」、「アイアンマンだ」と声をかけられると嬉しくてたまらなかった。ロングトラアスロンにゴールできると思うとうれしくて涙が出てきた。体中の筋肉痛や足裏の痛みを忘れて全力走でゴールへ向かう。

ゴール手前の花道に来ると前の人がいたので、たくさんの人とハイタッチしながらゆっくりと進む。

テープを掴んでゴール。

トライアスロンを初めて7年間で最高の瞬間。

 

犬塚さん、代表もゴールした。

 

7年前、自転車を買った時に代表がトライアスロンをしようと言ってくれたのがこの世界に入るきっかけだった。そんなに真面目に練習するタイプではなかったがロングトライアスロンに一緒に行ってくれる仲間がいたからこそロングトライアスロンに挑戦し完走することができた。トライアスロンは個人スポーツだけど、自分一人では絶対にここまで来れなかったと思う。

代表と出会い、WAVEの仲間がいたからアイアンマンに出場することができた。レーズ中も苦しかったりきつかった時にみんなの応援がとても力になった。みんなの応援がなければ途中でリタイヤしていたと思う。

アイアンマンに誘ってくれた代表、現地まで来て応援してくれた人、岡山から応援してくれた人、みんなの力があったから完走できた。

ありがとうございました。