読む必要ない?ブログ2012からもずっと

椎間板ヘルニアからの復帰をめざしてただいま絶好調静養中!

J2下位残留争い展望

2012年08月22日 18時58分16秒 | サッカー

今シーズンからはJ2にも降格制度ができて
「降格がないからこそのチーム作り」「ヴァンフォーレ甲府は10年かかったのだから急ぐ必要はない」
などとのんきなことは言ってられなくなりました。

今シーズンのJ2残留争いはすでにガイナーレ鳥取、町田ゼルビア、FC岐阜、カターレ富山の4チームに絞られました。
そして8月17日をもって移籍期間も終了し、最後の追い込み段階に入りましたので、残留争いプレビューを。

19位 ガイナーレ鳥取
29節終了時点 7勝2分20敗 勝点23 23得点59失点
最近10試合 3勝0分7敗 勝点9 8得点16失点
最近5試合 2勝0分3敗 勝点6 5得点9失点
攻撃★★★☆☆ ゴール前の攻防に持ち込めるしPA外からもセットプレーからもゴールを狙ってくるし、情熱的にプレーできる。
守備★☆☆☆☆ 場当たり的で、複数失点も多い。前掛かりになって守備を手薄にしやすいのも原因の一つか。
監督★★☆☆☆ 監督が癌と評する声もあるが、安間とのホンダ出身糞監督ダービーを制したので悪くても下から2番目です
成長★★☆☆☆ 2年目以内の若手はまあまあ起用されている。勝利とともに勢いづかせられるか。
本気★★★★☆ 降格危機脱出プロジェクトを敢行。動員は微妙だったが積極的に動き久々のホーム勝ち。夏の補強もいち早く動く。
補強 DF(左SB)藤本修司、FW久保裕一
対ボトム4 vs町田H●0-3/A8月22日  vs岐阜H○1-0/A△2-2  vs富山H○1-0/A10月7日 2勝1分1敗(残2)
残り日程 A町田、H徳島、A水戸、H山形、A甲府、A松本、H草津、A富山、A愛媛、H大分、H熊本、A湘南、H福岡
日程苦しい度(対戦相手の第29節終了時の勝ち点合計) 498pt(2番目に苦しい)


ボトム4の中で私が唯一試合を見たことがないのがガイナーレ鳥取でして、
カターレ富山との前回対戦が鳥取開催だったのもあるし、不人気クラブなのでJ SPORTSのJ2中継(毎節2試合)も全然割り当てられず、
ケーブルテレビでCSを見ている私にはテレビでも全くガイナーレ鳥取のゲームを見る機会というのがないんですよね。
それで、YouTubeやニコニコ動画に上がっているハイライト映像をもとに評価を出してみました。

監督を名乗っている吉澤英生はJFLのHonda FCで優勝経験があるものの、FC琉球で17位(18チーム)、
十分な戦力を与えられた松本山雅でも昇格失敗、途中解任と、JFLクラスでもまともな成績を挙げることができず、
就任当初から「なんでこいつを監督にした?」という論評もちらほら目にしたが、なんだかんだで7勝目。

吉澤英生に否定的な人にしてみたら「それは選手だけのおかげ、監督の力じゃない」って言いたいかもしれないですけど、
去年20チーム中19位だったメンバーから服部年宏が引き抜かれ、ハメド、丁東浩を引きとめることができず、
新加入も新卒と未知のコスタリカ人、そしてもう終わってる柳楽智和と、チーム力をアップさせる補強としては足りないし、
途中加入も千葉の若手とはいえJ2ベンチ外で実績のない選手が2人と、評価の難しい補強をするのが精いっぱいだった。
それでも昨シーズンの8勝に対して現時点で既に7勝できているというのは、それがたとえ選手だけの力で為し得たものだとしても、
吉澤英生がそんなにマイナスをもたらす存在ではないことを証明していると思う。

7勝のうち、60分までに2点差をつけて逃げ切るという形で3勝、後半ロスタイムに決勝点というのが2勝と、勢いのある戦い、
試合終了まであきらめない粘りの戦いができていて、さらに前節のジェフユナイテッド千葉戦では今季初の逆転勝ちと、
粘りがより強くなってきていること、モチベーション高く試合に臨めていることを示し、終盤に向けて戦闘意欲は十分にあると見る。



20位 町田ゼルビア
29節終了時点 5勝6分18敗 勝点21 20得点42失点
最近10試合 2勝3分5敗 勝点9 5得点11失点
最近5試合 2勝2分1敗 勝点8 5得点4失点
攻撃★★☆☆☆ 華麗な崩しがハマるとJ2上位よりも美しくゴールが決まるが、ハマる回数=得点力
守備★★★☆☆ 最近10試合で11失点。隙はあるがゴール前ですごく粘れる。
監督★★★☆☆ 現実見れないポゼッション気ちがいだと思っていたが違った
成長★★★☆☆ 若手、ルーキーや序盤に出番のなかったディミッチらが勝ち点をもたらす存在になってきた
本気★★★☆☆ イ・ガンジンを取って他クラブとは違うところを見せつけた
補強 DF(CB)イ・ガンジン、MF幸野志有人
対ボトム4 vs鳥取H8月22日/A○3-0  vs岐阜H10月28日/A●0-1  vs富山H9月30日/A△1-1 1勝1分1敗(残3)
残り日程 H鳥取、A山形、H岡山、A松本、A福岡、H富山、H大分、A東京V、A熊本、H愛媛、H岐阜、A水戸、H湘南
日程苦しい度(対戦相手の第29節終了時の勝ち点合計) 492pt(最も楽)


4月30日、横浜FC戦に勝利して以降16試合も勝利がなく(0勝5分11敗)、一時は残留圏まで勝点6の差がついていたが、
ここ5試合の成績では2勝2分1敗とボトム4唯一の勝ち越しで一気に勝ち点8を上乗せして、J2残留できる20位に順位を上げた。

監督はJリーグでも経験十分のアルディレスで、彼の高いポゼッションを要求するスタイルからポゼッション率55%以上は当たり前、
時には65%前後にまで届くことも、というほどJ2下位にしては異例のサッカーを展開している。平均ポゼッション率も当然リーグ1位。
しかし、J2初参戦の選手たちに内容と結果の両立を求めるのはやはり厳しく、同期組の松本山雅とも差をつけられてしまった。

アルディレス監督はEURO2012の時に読売新聞に2回ぐらいコメントを寄せたのですが、その時に
「フットボールは繋ぐものだと教わった」「フットボールは蹴るものではない」という持論を展開していて、
私は、そこまで繋ぐサッカーにこだわりがあるのか、ていうかポゼッションに固執しすぎて現実見れてねえのが低迷の原因なのでは
と思っていて、こんなんじゃ「内容は悪くないのに」と言いながら降格かのう、とか思っていたのですが、
それまでの積み上げが勝点をもたらすレベルに達したのか、それとも勝点を増やすことに重きを置いてマイナーチェンジを施したのか、
こうして成績が改善しているということはいずれにせよ私の評価がちょっとナメてたな、
カターレ富山より弱いチームを探して安心したいという思いから、自分自身が現実を見れてなかったなと思いました。

注目すべきはボトム4の中では最近10試合、最近5試合の失点が最も少ないこと。
ゴール前の守備に粘りが生まれるようなってきて、相手の攻撃に対して守備面で優位に立てているわけではないのですが、
YouTubeやニコニコ動画のハイライト映像を見ても、それまで粘り切れずに失点してた場面で耐えられるようになっているんですよね。
そしてそこにDFイ・ガンジンの加入。昨シーズン所属していたジュビロ磐田では4試合の出場、スタメン2試合にとどまりましたけど、
ベンチ入りはできていたわけで、この「J1のスタメンではないけどベンチには入れられるレベルのセンターバック」はJ2下位にとって
大きな戦力になるというのは昨シーズンのカターレ富山の福田俊介で明らかになってますしね、それに則った形の補強で
期待通りの2試合連続完封で2連勝、一気に降格圏脱出というわけです。

そんな連勝中の町田ゼルビアですが、連勝までなら大体のチームはできるんです。連勝は3連勝して初めて評価できるもの。
次節は下位直接対決の鳥取戦。ここで勝利できれば、以降の山形、岡山、松本、福岡、富山で2勝以上できる状態にはなれると思うし、
そうなれば勝ち点は一気に30台に乗せることになる。もしこの通りに勝ち点を稼ぐことができれば、
町田ゼルビアの選手には自信と勢いがついているはずなので、それが終盤戦を戦い抜く貴重な燃料となるはず。
特に若い選手なんて経験がなくプロレベルでの苦しい時期の乗り切り方を知らないですから、理論や言葉であれこれこねくり回すよりも
自信と勢いでトントントーン!ってやっていくのが一番良いですからね。
ボトム4直接対決を3試合残しているのは町田ゼルビアだけなので、その勢いで3つ直接対決があることをアドバンテージにしたい。

ただひとつ気になる点があるのは、追いついて、あるいは逆転して勝ち点を得たことがないこと。
勝った試合は5勝中4勝が完封勝ちだし、残り1試合も一時3-0までリードを広げての逃げ切り(第11節vs横浜FC、4-2)、
引き分けた試合もスコアレスドロー以外はすべて追いつかれての引き分け。相手に先に点が入った試合での勝ち点がゼロなんですよね。
1点先制されて追いついたけど、その後に失点して1-2負けっていうのなら何試合かあるわけですけど。
すべての試合で先制点が取れるとは限らないし、相手に先制されたときに負け癖が蘇ってそのまま終わるのか、
連勝で得た自信でそれをはねのけることができるのか、これも残留争いで相手より1つでも多く勝ち点を得るためには大事な要素です。



21位 FC岐阜
29節終了時点 4勝9分16敗 勝点21 17得点42失点
最近10試合 1勝5分4敗 勝点8 7得点13失点
最近5試合 0勝2分3敗 勝点2 4得点9失点
攻撃★★☆☆☆ ペナルティエリアの外からの攻撃、単独攻撃が多いように思うが、後半戦は少しずつ改良しているように見える。
守備★☆☆☆☆ 粘れる時もあるけど、やられるときはお粗末。名古屋から新井を獲得するもケガでシーズン中の復帰困難。
監督★★★☆☆ 限られた環境で他の下位チームに離されずここまでやれている手腕は評価されるべき。内容も悪くない。
成長★★★☆☆ 関田や樋口、野田明弘など2年目以内の若手が欠かせない戦力に。廣田はスランプなのか出場機会減り気味。
本気★★★★☆ ストライカー募金やブラジル人補強、さらにはチーム存続に向けてアイデア・行動ともにフル稼働
補強 DF(CB)新井辰也、MFダニロ、FWアブダ
対ボトム4 vs鳥取H△2-2/A●0-1  vs町田H○1-0/A10月28日  vs富山H△2-2/A●0-1 1勝2分2敗(残1)
残り日程 H千葉、A愛媛、H東京V、A北九州、H栃木、H湘南、A松本、A水戸、H山形、A京都、A町田、H徳島、A横浜FC
日程苦しい度(対戦相手の第29節終了時の勝ち点合計) 562pt(最も苦しい)


開幕から少しずつ成長していき、6月の5試合を2勝2分1敗、順位を19位に上げ、
最近まではボトム4の中では一番上の立場にいたFC岐阜ですが、7月に入ってからまだ勝利がなく8試合勝ちなし(0勝4分4敗)、
その間に鳥取と町田がそれぞれ2勝したことで再転落、21位に落ちてしまった。

生で岐阜の試合を見た時には、岐阜はいいサッカーをしている、降格させるのはもったいないと思ったんですが、
YouTubeでハイライト映像を見ると、情熱の鳥取や華麗な町田に比べるとちょっと劣る印象を受けました。

攻撃面では、チャンスの1つ前の段階まではうまく持っていけるチームではあるんですが、そこからシュートを打つまでの段階で、
1人の選手に個の力でなんとかしてもらう場面だったりとか、ペナルティエリアの外から精度の低いミドルシュートを無理に撃つ場面が多く、
「うーん、こりゃ点入らないよねぇ」とか思いながら試合を見てしまうぐらいでした。
しかし、最近の試合のハイライトにはグループでチャンスを作る場面もいつくか収められていて、
それだけ個の攻撃から集団の攻撃へ少しずつ移行できているのかなという気がしますけど、本当に少しずつだし、
残り試合を考えるとチームが伸びるのが先かシーズンが終わるのが先かというところで微妙な感じもします。

守備面では、3試合連続無失点の時もあれば調子の悪いチームに複数失点を許してしまうときもあるなど調子の波が激しく、
ハイライトを見てもGKと関田が当たるかどうか、っていう印象を受けました。ゴール前ギリギリでの粘りについても
鳥取や町田ほどの粘り強さは感じなかったし、時折お粗末なプレーで自滅してしまうこともある。
だからこそ名古屋から新井辰也を獲得したんだと思いますが、初めてのスタメンとなった第28節ザスパ草津戦の前半で負傷、
第五中足骨骨折で全治10~12週、さっそく補強がパーとなってしまった。
今まで29試合やってこの程度のものを同じメンバーで残り13試合劇的に変えるというのはさすがに難しい話なので、
守備面においても、シーズン終わるのが先か、耐えきれず決壊するのが先か、という感じになるのではないでしょうか。

下位直接対決を既に2つ終了していて、残すはアウェーでの町田ゼルビア戦のみ、
そして昇格争い上位7チームとの対戦を5つも残しているのはボトム4の中で最も多く、
独自に算出した「日程苦しい度」ではFC岐阜が最も苦しいということになっているのですが、
既に対戦を終えた上位チームの大分と甲府にはいずれも引き分けと健闘できているので、
対上位戦の苦しさを耐え抜けるだけのものは持っているかもしれない。
ただ、引き分けじゃ足りないんですけどね。上位相手でもどこかで勝たないと。



カターレ富山
29節終了時点 3勝10分16敗 勝点19 23得点41失点
最近10試合 0勝5分5敗 勝点5 8得点16失点
最近5試合 0勝2分3敗 勝点2 3得点6失点
攻撃★☆☆☆☆ ロングシュートばかりでバイタルエリアにすら入れていない。複数の選手で攻撃することがほとんどない。
守備★★☆☆☆ 守備に人数をかけても隙やミスがあまりにも多く残念な失点ばかり。昨シーズン活躍した福田俊介も面影なし。
監督★☆☆☆☆ セオリー無視して奇策ばかりを繰り返したため修復困難な状況に。完全に化けの皮が剥がれた。
成長★☆☆☆☆ 若手が台頭していないし成長の気配もない。
本気★☆☆☆☆ 補強動員ともに消極的でやる気が感じられない。金かけて悪あがきするぐらいなら降格してもいいというスタンスか。
補強 DF(左SB)舘野俊祐、MF國吉貴博
対ボトム4 vs鳥取H10月7日/A●0-1  vs町田H△1-1/A9月23日  vs岐阜H○1-0/A△2-2 1勝2分1敗(残2)
残り日程 A福岡、A熊本、H愛媛、H千葉、A草津、A町田、H岡山、H鳥取、A京都、A徳島、H湘南、A北九州、H水戸
日程苦しい度(対戦相手の第29節終了時の勝ち点合計) 495pt(2番目に楽)


ボトム4の中で最も勝利数が少ないカターレ富山。
5月30日の第16節愛媛FC戦に勝利して一旦は19位に上がったものの、そこから約3カ月勝利がなく13試合勝ちなし(0勝6分7敗)、
その間に鳥取、町田、岐阜が2勝ないし3勝したため、一気に最下位に転落してしまった。

試合を見ててもものすごくつまらないし、YouTubeでハイライト映像を見ても「それは決められんわ」「そんなんで失点しちゃうの?w」
っていう場面ばかりで、他のボトム4と比べても全てにおいて格が落ちる印象を受けましたし、
こんなんでよく最近まで最下位じゃなかったよね?というのが正直な感想です。

攻撃についてはこのブログでも再三指摘しているように、FWがDFとのバトルに勝つかどうかのサッカーをしているので、
単純に能力で優位に立てない富山では相手の守備に勝てないし、だから相手の守備の隙を狙おうとする他のチームと比べると
富山は他チームほど戦力が得点力に反映されない、富山の方が点を取れない、っていう状況になります。

守備面については、まぁーハイライトを見てもお粗末な場面の連続で見てられないです。
パスを簡単に通させてしまう、ドリブルに寄せられない、クロスに対してマークがずれまくる、人数足りてるのに誰も守備対応できていない、
あと良いポジションを常に相手に与えてしまい守備で全く先手を取れない、だから足元で収められると守備できないし、
ポストプレーとその受け手を捕まえられない。J2レベルでここまでお粗末なチームはなかなか見られないです。
「えっ、それ通っちゃうの?(笑)」「これ防げないんだ(笑)」「そこからシュート撃たれちゃうんだ(笑)」って、
いちいち笑いをこらえなきゃいけないぐらいですよ。

下位チームでは、鳥取と町田は攻撃的に行くことのリスクの部分での失点、岐阜は普通にやって失点というのに対して、
富山はゴール前にすごい人数はいるのに守れない、守備的にやってるのに守備ができてないという状態だからどうしようもない。
よく今まで失点41で済んでたわ、と言いたいぐらいにお粗末です。

また、チーム内に危機感があるようにはとても感じられず、この期に及んで高卒1年目の地元選手を獲得、
ボトム4の補強選手はいずれも残留のための即戦力としてすぐ試合出場しているのに、富山だけは今から育てる選手を獲得して、
現役U-19代表で高卒ルーキーながら即戦力というぐらいの選手ならまだしも、まだ出場ゼロという時点でそういうレベルではないし、
チームをJ2に残留させることを第一の優先事項に置けていないのかなという気がします。

チームに危機感が芽生えない原因は成績にも明確に出ていて、現時点で3勝10分16敗となっているのですが、
引き分けが10もあって、それを負けなかったことを評価すべき、というふうに前向きにとらえられることもできます。
千葉、京都、大分、山形、甲府と、昇格争い7チームとの対戦で5試合も引き分けることができているのですからなおさらです。
しかし、その一方で鳥取は京都と千葉に、町田と岐阜はそれぞれ千葉に勝っているんですね。
また、上位には引き分けていても、昇格争い7チームとボトム4を除いた11チーム
(横浜、栃木、岡山、水戸、北九州、徳島、松本、愛媛、福岡、草津、熊本)との対戦成績が2勝3分9敗で勝点9しか稼げていない。
だから、「上位に引き分けることができた、ライバルは勝ったけどね」「上位に引き分けることができた、中位から勝ち点取れてないけどね」
というふうにとらえるのが正しいのですが、自分にとって都合のいい部分だけを切り取ってしまい、正しく現状認識できていない。
結局そこが危機感の欠如に繋がっているのではないだろうか。

実際に勝ち点を集計してみると、富山は町田、岐阜とは対上位、直接対決の勝ち点はそんなに変わらなくて
「中位からどれだけ勝ち点を取れているか」の差が現時点での勝ち点差。
鳥取とは、中位相手に取った勝ち点はそんなに変わらないんですけど、
「上位戦と直接対決でどれだけ勝ち点を取れているか」の差が現時点での勝ち点差なんですよね。
ですから、「負けなくて良かった、ライバルは勝ったけどね」「負けなくて良かった、中位から勝ち点取れてないけどね」というのは
実は出まかせで書いた言葉なんですけど(笑)、データを取ると本当にその通りなんです。

そしてクラブには成長が期待できる若手選手も少ないので他のチームほどチーム力アップは望めなさそうだし、
安間は手腕がないことを晒してしまった。チームの調子も上がる気配がなく、残留争いは最も厳しい状況かもしれない。


最後に、残り試合の勝ち点上積み予想。

鳥取 勝点23+4勝2分7敗=勝点37
町田 勝点21+3勝5分5敗=勝点35
岐阜 勝点21+3勝4分6敗=勝点34
富山 勝点19+1勝6分6敗=勝点28

順位どうこうではなく、それぞれ対戦相手だけを見て上位から何点、中上位から何点、中下位から何点、直接対決で何点というような
感じで勝点をカウントしていったのですが、順位変わらないっすねw。そして富山だけがちょっと取り残される。
これ別にわざと富山だけネガティブに勘定しようみたいな悪意なんて全然なくて、公平に考えたらこうなりましたからね。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« クラブライセンスを読む(10) | トップ | クラブライセンスを読む(11) »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (甲府サポ)
2012-08-23 03:34:51
『安間貴義』で検索をかけたらたまたまこのブログに辿りつきました。

正直私が言うのもなんですがこれ以上安間監督に期待するのは無理じゃないかなと思います。甲府でも結果は出せず特に2008年前半戦は散々たるものでした。攻撃的なチームを掲げながら1試合に1得点も奪えず一時期は得点数がJ2最下位を記録しました。後半戦は得点力があがりましたがそれは監督の成果ではなく、フロントが連れてきたマラニョンがたまたま当たっただけでした。

2009年は勝ち点1差で4位に終わりました。惜しいという見方もできますが正直安間と反町(湘南、現松本監督)の差で負けたと今でも思っています。

安間氏は悪いですが監督向きの人ではなくコーチ向きの人だと思っています。実際に富山に在籍する元甲府選手は安間氏のことを慕っています。つまり人望はあると思います。が、それだけで監督をやっていくのは限界があるわけです。監督に求められるものは沢山あると思いますが3つに絞るなら『柔軟性』『分析力』『修正能力』だと思っていますが残念ながら彼にはそれがあるとは思えません。逆に先ほど名前を出した反町氏はこれらの能力が高く(特に新潟時代は相手の弱点を徹底的に突くという戦術を使ったくらいと言えば柔軟性と分析力があると言えると思います)監督向きだと思いますし、決して恵まれているとは言えない松本でも予想以上の成績を出せているのも納得できます。

また、実績の無い人と3年契約を結んだこともある意味問題だと思います。またになりますが反町氏ですら松本とは2年契約です。成績次第で延長と言う話もあるでしょうが妥当な判断だと思っています。甲府でも決して素晴らしい実績があるわけでもない人とリスクを伴う長期契約を結ぶのであればせめて1年ごとのノルマをつけての契約にするなどするはずではないかなと。

ちなみに上位チームから勝ち点を取れるというのも2008年の甲府と被ります。その年の昇格した広島には勝ち越し、2位の山形には負けなしな一方で下位チームにはあっさりと負けたりするあたりがそのままシンクロしているように思えました。2009年も優勝した仙台には2勝1分、セレッソには3分、湘南には負け越したもののそれなりの成績は出せた一方で富山を含めた新参クラブからは9試合で13しか勝ち点を取れずに結果勝ち点1に泣いたということにつながりました。ちなみにその翌年に富山を含めた3チームからは6戦6勝で勝ち点18を取り危なげない戦いでリーグ2位になりました。

そういう側面も知っているのでブログを読んでいて『なるほど』と思えるところが沢山ありました。恐らく甲府から来た(もしくは在籍した)選手にはあまり期待していないと思いますが、国吉だけは期待しても良いと思いますし信じて欲しいと思います。

長文になりましたがすごく文章力があって読み応えのある内容だと思いました。今後は時々読みに来たいと思っています。最後になりましたが残留の可能性はまだまだ残っていますので最後は笑っていられることを信じております。それでは失礼いたいます。
レスポンス (読む必要ない?の人)
2012-08-24 03:12:59
長文レスありがとうございます。気合入れて記事を書いたかいがありましたw

安間はコーチ向きとか冗談きついっす(笑)。甲府で大木武とうまくやれていたのは、彼がホンダの監督だった頃
「練習試合で相手してもらった大木監督に監督としての心得を教えてもらった」
という出来事があったからこそ良好な師弟関係、監督とコーチという関係を築けたのではないでしょうか。

安間は富山で最初ヘッドコーチをしていましたが、楚輪前監督とはとても合っているようには見えませんでした。
安間が選手を囲って監督を孤立させようとしただろという声もあったぐらい水と油でした。
監督交代後、安間の口からはそれまでのカターレ富山を否定したり小バカにするような発言がいくつか出てきていたぐらいだし、
そんな、人を選んじゃうような人に監督の補佐的立場なんて務まるとはとても思えません。
あくまで監督が大木武だったからこそコーチ職が務まったんだと思いますよ。

安間が世間一般では監督といわれる役職に就任した時の富山はまだJリーグに対して無知で純粋なところがあって、
安間と複数年契約したのも、甲府で4位(手腕までは分析せず)、安間塾による選手育成に定評があるらしい
(本当に選手を育てたのか、実際に誰を育てたのかまでは具体的に調べず)という、
そしてJ2経験もあるしなんか良さげじゃない?複数年託してみようよっていう安易な評価があったと思うし、
安間特有の「カッコつけたがりだが調べればデタラメとわかるコメント」を当時は富山全体が疑いもせず鵜呑みにしていましたし、
例えば「8位を目標にするチームではない(キリッ)」「甲府は10年かかった(キリッ)」とコメントしていて、
このレベルのチームが短期的な成績にこだわるのは愚かだということを富山のフロントやサポーターに刷り込んでいましたし、
あと、過去に副島ヘッドコーチ(現ザスパ草津監督)を簡単に流出させてしまったのも、
指導者を長期的にキープしておきたいという方向に傾かせたのかもしれません。
簡単に言うと、カターレ富山の経験不足と知識不足と心の隙間に入りこまれた、という感じでしょうか。

富山でハッキリと化けの皮が剥がれるまで、安間の手腕のなさを見抜けていたのは
ヴァンフォーレ甲府の試合をしっかり見ている人の中でも一部ぐらいだろうし、
奇抜な発言や「大木の弟子」というので知将だとか過大評価されていたところもありますしね。

コメントを投稿

サッカー」カテゴリの最新記事