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椎間板ヘルニアからの復帰をめざしてただいま絶好調静養中!

観戦レポ。10/09/05、第90回天皇杯2回戦、カターレ富山vs横浜FC

2010年09月11日 11時37分35秒 | カターレ富山の観戦レポ
2010年9月5日、18時キックオフ
第90回天皇杯 二回戦 カターレ富山vs横浜FC
場所、富山県総合運動公園陸上競技場

スターティングメンバー
カターレ富山
    石田 木本
 川崎        朝日
    長山 舩津
足助  堤  濱野 西野
      中川

控え:橋田、谷田、吉井、渡辺、上園、黒部、平野

横浜FC
    カイオ 難波
高地          寺田
    八角 ホベルト
阿部 早川 渡邉 柳沢
    シュナイダー

控え:関、戸川、野崎、武岡、エデル、三浦知、西田

結果
カターレ富山1-2横浜FC

得点者(カッコ内はアシスト)
富:88'平野(黒部)
横:7'カイオ、38'難波(渡邉)

交代
富:57'川崎→渡辺、57'石田→黒部、75'朝日→平野
横:61'八角→野崎、70'高地→戸川、90'難波→武岡

警告(カッコ内は累積枚数)
富:82'渡辺(1)、90+3'舩津(1)
横:21'ホベルト(1)

退場
富:
横:

主審:藤田稔人 副審:田中利幸/藤井陽一 四審:綿野直樹
観客 2,593人

天皇杯。
昨シーズン13位だったカターレ富山は、昨シーズン16位だった横浜FCと対戦。
・・・って言っても今年の横浜FCは監督交代とえげつない補強でグレードアップしてて、
一方のカターレ富山は修復不可能な崩壊状態、今のチーム状態でいえば完全に
横浜FCの方が上です。
また、横浜FCは先週リーグ戦がなく、休養十分なためさらに有利な状態。

スタメン。

カターレ富山は先週のリーグ戦で頭部を負傷した黒部をベンチスタートにし、
石田と木本のスピード系2トップ。川崎と足助が久々のスタメン。

横浜FCは寺田と阿部が復帰し、中断明け以降ではベストと思われるメンバーを
組むことができた。

前半。

横浜FCが最初のチャンスでいきなり先制する。
7分、ペナルティエリア手前でボールを受けた高地がドリブルでペナルティエリアに侵入、
相手選手に倒されたがノーファウルの判定、しかし、直後のクリアボールがゴール前で
フリーで待ち構えていたカイオへのパスになり、余裕のシュート。
富山の稚拙すぎる守備対応に助けられ、労せずしてリードすることができた。

追加点を狙いたい横浜FCは攻撃の手を緩めることなく富山ゴールに襲い掛かり、
幾度となくチャンスを作る。

そして38分、高地のコーナーキックをファーサイドで渡邉がヘディングで折り返し、
難波がゴール真っ正面に走り込んでヘディングシュートを決めて追加点。
渡邉、難波ともにドフリーとなっていて、またもや富山の守備の酷さが露呈した。

その後は余裕の試合展開で前半を2-0、今のカターレ富山の状態を考えると、
もう試合を決めたも同然の状態で前半を終わらせる。

カターレ富山は攻撃の形をほとんど作ることができず、サイドからのクロスに活路を
見出そうとしていたが、ゴールは遠かった。

後半。

最初にチャンスを作ったのはカターレ富山。
3分、セットプレーからクリアされたボールを放り込み、前線に残っていた濱野がグラウン
ダーのクロス、これに舩津が飛び込んだが相手ゴールキーパーと交錯してしまいシュートは
撃てなかった。

それ以降しばらくカウンターの応酬が続く。
そして富山に大きなチャンスが訪れる。

10分、川崎のスルーパスに石田がシュートを狙うも相手ゴールキーパーと交錯、
こぼれ球を富山の選手が拾い、角度のないところからシュートするもクリアされた。

これは現地で見た時はファウル、PKだろって思ったが、後日ニュースで見ると、
シュナイダーのプレーはしっかりボールに行っており、ノーファウルで妥当だった。

点の取れない富山は14分、川崎と石田に替えて渡辺と黒部を投入する。

このあたりから横浜FCの足が止まりはじめ、カターレ富山が試合の主導権を
握れるようになる。

16分、西野のクロスに朝日、舩津、朝日と繋ぐが次のパスがクリアされる。
朝日はゴールに背を向けていたので舩津にシュートを撃ってもらいたかったが、
シュート体勢に入ってない朝日に戻してしまったことでチャンスを潰してしまった。

カターレ富山の攻撃はまだまだ続き、24分には決定機が。
渡辺のスルーパスに木本がクロス、朝日が飛び込んだが相手DFにギリギリのところで
クリアされた。

32分、試合のペースを握っていた富山にアクシデントが。
富山のロングフィードに競ろうとした朝日と戸川が交錯、朝日は交代を余儀なくされた。

しかし、朝日と交代で入った平野が奮起し、富山の攻撃に何度も絡んでいく。

36分、カウンター攻撃から右サイドを平野が黒部とのワンツーで駆け上がりクロス、
渡辺がスライディングで飛び込んだがうまくヒットせず。
41分、右サイド木本からのクロスに足助がシュート、シュートはゴールというよりも
むしろ平野めがけて飛んでいき、それを平野がダイレクトシュートしようとするが
ふかしてしまう。

そして43分、長山のパスから黒部のポストプレーを経て平野がシュート、
これがゴール右隅に決まりカターレ富山が1点を返した。

シュナイダーが何度も痛んでプレーを止めていたのと、朝日が痛んだところで時間が
かかったこともありアディショナルタイムは7分。
富山側には「これ、ひょっとして同点に持ち込めるのでは」と思わせる試合展開となった。

アディショナルタイムも富山ペースで試合が進み、堤のロングフィードを黒部が落とした
ところに舩津が走り込むなどチャンスがあったものの、得点には至らず試合終了。

2-1で横浜FCが3回戦にコマを進めた。横浜FCはこれがカターレ富山戦初勝利。
カターレ富山は前半のつまらないミスからの2失点が最後まで響いた。

カターレ富山は石田、木本という小柄スピード系FW同士で2トップを組ませていたが、
殆ど機能せず失敗に終わった。
スピード勝負するには、当然ボールの収めどころが必要になるのだが、前線の組み合わせが
石田、木本、川崎、朝日では、川崎が一人でそれを担うことになってしまう。
しかし、それは川崎にとって重すぎるし、当然役割を全うすることはできない。

結局ロングボールを放り込むことになるのだが、選手のスピードは上がっても
ボールスピードは変わらないわけで、相手選手がしっかり対処できちゃうんですよね。
楚輪監督は「新しい引き出しができた」と評価しているが、どこを見てそう評価したのか
ちょっと理解できない。

しかし、後半になってもいくらか攻撃ができたことは良かったことだと思う。
もしかしたら黒部をスタメンから外した効果なんでしょうかね。
黒部がスタメンで出た試合は毎試合決まって後半サンドバッグになってましたし、
たとえ相手の足が止まっていてもそれ以上に足が止まっていましたから。

その黒部は途中出場で、前線の競り合い、ポストプレーで効果的だった。
今までの黒部はリードされていると大体行方不明になっていて全然頼りなかったのだが、
途中出場だからこそなのか、やっとチームプレーを理解してくれるようになったのか、
チームの流れに合ったプレーをするようになっていた。

公式戦初ゴールを決めた平野ですが、ゴールを決めたからにはぜひスタメンで、
と言いたいところだが、去年の桜井と同じで、富山ペースだったからこそ、相手の足が
止まっていたからこそっていう部分があるので、そういうのを考えると、しばらく
ジョーカー的な使い方をする方が良いのではないかなと思うわけです。
今年は試合の流れを変えられる控えもいないことだし、もしスタメン起用することに
なっても役割の面を考えると外れるのは木本だし。

守備面では、失点に直結するミスが立て続けに出てしまったのが残念。
つまらないミスが出てしまうと、どんなゲームプランを立てても成功しないです。
また、失点後に誰もチームメイトを鼓舞するような様子もなく、選手数人がスタンドから
見ていてもわかるほど気落ちしていて、こりゃもうダメだな、この選手たちは今シーズン
何も立て直すことができないだろうなと思いました。

どう守ればいいのかわからなくて、簡単にシュートを撃たせてしまったり、ドリブル突破を
許してしまったりという個の対応の酷さも相変わらずでした。

一方の横浜FCは前回対戦した時とは主力選手が何人か入れ替わってて、
わかってても止められない前線の脅威、大黒将志が抜けた影響は多少はあったと思う。
しかし、前回対戦では欠場していた高地は怖かったし、シーズン途中に加入したホベルトの
ボールキープはカターレ富山レベルでは対応不可能だったし、トータルで見ればチーム力は
上がっているのではないかなと思った。

しかし、2-1で勝ったとはいえ2得点とも相手のミスがあったからこその得点。
今後の対戦相手である東京V、福岡、熊本はそう簡単に得点に直結するミスをしてくれる
チームではないと思うので、実質0-1で負けたぐらいの捉え方をしないとこれから数試合は
厳しいのではないかなと思った次第です。

また、後半足が止まるカターレ富山に対して後半ペースを握られてしまったことは
課題として対処しなければならない。

主審は今年度よりJ2担当となった藤田稔人。
試合が止まるたびにどちらかのチームの選手が主審に詰め寄ってて、
全く試合をコントロールできてないなという印象を受けました。


※選手交代による布陣の変更

富山
川崎→渡辺、石田→黒部は同ポジション。
朝日→平野で黒部と平野の2トップ、木本が2列目に入ったと思うが、
終盤は渡辺があまり攻撃参加していなかったので、舩津、長山、渡辺の3ボランチに
平野、黒部、木本の3トップとも取れるのではないかなと思いました。

横浜FC
八角→野崎で野崎は2列目左に、高地がボランチに入る。
高地→戸川で、戸川はCB右に、渡邉がボランチに入る。
難波→武岡で、武岡中盤右サイド、寺田トップ下の4-2-3-1になる。
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シグナル

2010年09月01日 22時53分04秒 | カターレ富山
アビスパ福岡戦、試合後コメント
上園和明「チームで一つになって戦えるように持って行きたい」(テレビより)

あかん、今のカターレ富山は守備とか戦術とかいう以前にチームそのものが崩壊してるわ。
そして、チームをまとめるのに邪魔になっている選手だかスタッフだかがいるのだろう、
何をやってもチームが形成されないもどかしさも伝わってくる。

個の力で劣る分、「チーム」というものが他のチームと比べても非常に大事なものなのに、
その「チーム」が崩壊していてはJ2で戦えなくて当然。
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