園芸友の会 第１４８回例会 報告
園芸友の会第１４８回例会は、２０１３年９月２０日（金）１３時からＮＴＴ日比谷庁舎２階の日比谷同友会会議室で開催されました。
（例会模様）
冒頭、阿部代表幹事から今回もご欠席の前代表幹事の若本孝雄様の病状報告がありました。
次に日比谷同友会各サークル活動の情報の迅速・活発化に資する「Ｆａｃｅｂｏｏｋ講習会」受講者３名から簡単な報告があり、本日の議題に入りました。 （若本様は、残念ながらその１０日後９月３０日ご逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。）
議題 １. 草花の名前についての情報交換
●篠原周二さんの資料を検討し、「たますだれ」「黄色い彼岸花」「日光キスゲ」と判明しました。
（資料 Ａ－４版１枚）
●松本哲男さんの資料で変った桜「ウワミズザクラ」（上溝桜）について、詳しい説明がありました。
（資料 Ａ－４版２枚）
●阿部正之さんの資料で「まだ名前が分からないもの」「苦労して名前が分かったもの」「草花等の名前の調べ方」が披露されました。
（資料 Ａ－４版２枚）
工藤先生から、名前が分らない草花は、アナナスの類では？、とのアドバイスを頂きました。
議題 ２. 秋を迎えて
と題して講師 工藤 忠 先生からお話を頂きました。「草花の名前について」は、辞典・図鑑・ＮＥＴで調べる外、日比谷公園や神代植物公園の相談所には専門家が居ますから利用されるのも手ですとの助言がありました。
工藤先生への質問は３件
（１）今年の白百合（カサブランカ）を来年も咲かせるにはどうすればよいか？
カサブランカは、ヤマユリ亜属で自生地以外の都市では次の年は咲いても、２～３年で消えてしまいます。ユリは品種によって難しい。カノコユリ亜属なら毎年咲きます。
（２）最近園芸店では、高価な接木苗が多いですが、何が違うのでしょうか、台木は何でしょうか？
接木苗の母樹は病気に強い、根も丈夫、生育のよいものに「美味い品種」を接いだものです。生育も良く、丈夫だから高く売れ商品性がありますとの事でした。質問者には、詳しい資料が提供されました。
（３）屋上菜園でキュウリなどの受粉の条件はどうなのでしょうか。
本件についてはあまり確答はえられなかったように思いました。会員からは着果促進・果実の肥大促進・熟期の促進に対して液剤「トマトトーン」などの紹介がありました。
その後、工藤先生から今流行の屋上庭園、緑化について次の貴重な資料配布が有りました。この件はドイツが先進国だそうです。
★「屋上庭園」について Ｂ―４版４枚
★「屋上緑化」について Ｂ―４版３枚
★「ツル性植物登ハン資材成長過程写真」 Ｂ―４版５枚
★「百合球根「シントシマ」の生い立ちと由来」 Ｂ―４版２枚
百合球根「シントシマ」は、工藤先生が伊豆七島の利島で品種改良により１５年掛けて３０年前に新品種登録されたそうです。
先生が伊豆七島でご活躍当時の「想い出話」は尽きる所を知らず、利島産の「美味しいクサヤ」と「椿油」を皆様にお届けしましょうと言うところまで発展しました。
離島でのお話は尽きないのですが、丁度３時過ぎになりましたので例会恒例の「茶話会（Ｂ１）」に移りました。幹事の小峰さんが用意して呉れたお菓子を頂きながら楽しく語り、次回１１／２２（金）を約して解散しました。
会員の出席者は、阿部正之、内海秀明、小峯茂樹、椎名迪子、篠原周二、田中日出男、土屋博、中島汎仁、長山東、林憲男、松本哲男、光藤勲、の１２名です。
例会当日、阿部正之さんから「苦労して名前が分かったもの」の中にある「キンチョウ（錦蝶）」の葉を全員がおすそ分け頂きました。（ベンケイソウ科カランコエ属の多肉植物マダガスカル原産）
その結果を付け加えます。
この写真は、鉢土の上に平らに並べただけ、例会翌日９月２１日に並べて１０月２４日の約１ヶ月後の状況です。
皆様の成育状況は如何でしょう。２～３年後には可愛らしい紅色の花が咲くとの事で楽しみにしています。
例会の内容は詳しく書けませんでしたが、何かご興味・ご関心がお有りの方は是非「園芸友の会」へのご入会をお待ちしております。 （林 憲男 記）
