園芸友の会では、下記の通り、秋の屋外例会でJR駒込駅近くの「特別名勝 六義園」を訪問しました。この日は、風も無く穏やかな暖かい日でした。
例会活動を振り返りますと、今年は6回実施していて今回は今年最後の例会でした。春の屋外例会は、川崎市の「生田緑地バラ苑」を訪問し、残る4回はオンライン例会(サイバーサロン)でした。 オンライン例会では、札幌、福岡、大阪堺の会員が参加されますが、今回は関東在住の会員での例会でした。
日時:2023年11月21日 10:30 JR駒込駅北口集合
場所:特別名勝 六義園
参加者:(敬称略)阿部正之、阿部夫人、林憲男、小峯茂樹、
生駒憲治、黒田すみれ、本多孝之、内海秀明、中島汎仁
このところお休みされていた、前幹事代表の阿部さんがご夫妻で参加されましたが、なんと先月(10月)、ダイアモンド婚(結婚60周年)を迎えられた幸せご夫妻で、例会の雰囲気もどこかほんのり温かなムードに包まれたのでした。 会員には記念品を持参されるご配慮に預かりました。
六義園入り口にて 入ったところで・・
JR駒込駅にて集合
六義園(りくぎえん)は、柳沢吉保・川越藩主により、1702年に和歌の趣味を基調とした「回遊式築山泉水」の大名庭園とあり、和歌に詠まれた名勝、景観などが映し出されています。 案内パンフには、「六義」の名は、和歌の分類の六体、すなわち そえ歌、かぞえ歌、なぞらえ歌、たとえ歌、ただごと歌、いわい歌に由来したとあります。
池を巡る日本庭園の趣は、繊細で温和な印象が漂い、緑の松の間に赤や黄色に染められた落葉樹がのぞき、松には雪吊りの風情が何ともその景観にアクセントを添えていました。火曜日でしたが、園内は多くの観光客で賑わっており外国の方の姿もありました。
園路の中ほど、池に面した「吹上茶屋」で、長めの休憩を取り、久しぶりのお菓子とお抹茶をいただきました。緋毛氈の床几に座り、見上げると大きな雪吊りが施された松があるそんな設えの茶屋では、例会の一年をふりかえりながらみんなの思いが交わされていました。
吹上茶屋にて
六義園は、春の「しだれ桜」が有名ですが、今の時期は、色を添える紅葉の他は花はありませんでした。わずかに珍しくこの時期に咲いていたサツキの赤と、白いサザンカの大きな木があった程度ですが、園内はきれいに整備されていました。
明日からライトアップされるとあり、心が引かれる思いを残しながら六義園を後にしました。
会員の小峯さんは建築家で、今からおよそ30年ほど前に手掛けたビルがこの近くにあるといい、当時の想い出に、巨木がたくさんあり、これらを残しながらの建築工事ということで、苦心されたその木が現存しているかどうか確認もしたい‥そんな思いは皆を引っ張って、今は周りの景観もすっかり変わっている中、その巨木とビルを見つけることが出来ました。
樹林館にて
そこは、「樹林館」というビル(マンション)で、その前庭には、樹齢300年ともいわれる巨大で真直ぐてっぺんまで黄色の葉を茂らせた楠木が2本並んでいました。この楠木は、建築当時は、個人の所有物だったそうですが、現在は豊島区の保護樹木の指定を受けていました。 今は住宅街と変化した中に、この一画だけその昔の面影を留めているのでした。素晴らしい思い出でした。
ランチ
一行は駅近くで、和やかに遅めのランチをとり、あれこれ話題に花が咲くのでした。席上で、会員の一人から、自宅で出来た珍しい果実、フェイジョアをいただきました。初めてみる果実はさながらスダチのようですが、半分に切ってスプーンなどで食するのだそうです。
自宅に帰って、夕食後早速いただいてみました。バナナのようなグアバのような香りと味がしたまことに珍しい果実をありがとうございました。
フェイジョア
楽しい談話は終りを知りませんが、時間も過ぎましたので、お開きとなりました。
皆様お疲れさまでした。そしてありがとうございました。
たくさんの写真は、会員の生駒さんと黒田さんが撮影されたもので、どれも素晴らしく映っていて、全部掲載したいところですが、その中から厳選してここに載せました。
ありがとうございました。 (中島汎仁記)