みたび、ソウゾウノゾウ

なるか、三度目の正直。

ヌカビラ岳(1808m)~戸蔦別岳(1959m)[単129]

2020-08-28 | 山単
ヌカビラ岳(1808m)・北戸蔦別岳(1912m)・戸蔦別岳(1959m)

千呂露川・二岐沢コース

06:00|二岐沢出合
06:35|取水ダム
08:00|トッタの泉
09:00|ヌカビラ岳
09:30|北戸蔦別岳
09:40|北戸蔦別岳
10:20|1881m峰分岐
10:45|戸蔦別岳
11:20|戸蔦別岳
12:05|北戸蔦別
12:35|ヌカビラ岳
13:10|トッタの泉
14:55|取水ダム
15:30|二岐沢出合

合計 8時間45分

(ゆ) 沙流川温泉 ひだか高原荘



エゾトウウチソウ


ひっそりと岩陰に咲くミヤマアケボノソウ


空に猛禽


左奥から1967峰・ピパイロ岳・伏見岳・妙敷山(北戸蔦別岳山頂より)


とんがった戸蔦別岳の下にBカール、その右手前に1881m峰と下部のCカール、左奥から十勝幌尻岳・札内岳・エサオマントッタベツ岳(北戸蔦別岳山頂より)


ナガバキタアザミ


エゾオヤマリンドウ


チシマヒョウタンボクの果実


幌尻岳


中央に北戸蔦別岳、その稜線をたどって左奥にヌカビラ岳・左手前に1881m峰、北戸蔦別岳の背後にチロロ岳(左側の丸頭が西峰)(戸蔦別岳山頂より)


山に登り始めてまもなく17年目にして、とうとうアポイ以外の日高の山デビューだ。
今年は登ろうと心に決めていたが、ここ2週続けて気が乗らず、ひょっとしたら見送りかなと思っていたところ、まさに3度目の正直というやつだ。
おかげで今日は気合にミチミチていた。

とはいえ、日高入門者なので、今日はゆっくりスタートでどこまで行けるかを試すことにした。
日高らしく林道・沢・急登を味わえるが、コンパクトでヤブ漕ぎもないので、おそらく歩きやすい方なのだろう。
結果的に登りのペースはまずまずだったが、想定外だったのは暑さと水分不足。
帰りはB'zの"KARA・KARA"のサビが頭の中で無限リピートされており、トッタの泉がなければかなりマズい状況だった。
こんなに喉が渇いたのは初めてで、結局トータルで6L近く飲んだ(とにかくトッタの泉様様)。
これだけ飲んで、なんとトイレは序盤の一度きり。

戸蔦別の山頂から幌尻岳に向かう道を眺め、即座に「はい、今日はここまで!」という気分になった(見るからにしんどそう)。
埼玉からやってきたテント泊の方と山頂でしばし山の話をした。
昨夜は星がものすごく綺麗だったそうで、そんな話を聞くと泊まりでゆったり幌尻&ピパイロなんかもよさげだなぁと夢を膨らましつつ、いやしかし、今日のコースで幌尻ピストンもやってみたいと思った。
日の長い6~7月に3時台スタート、水分対策をしっかりして・・・そうそう、ここともう一つ、天人峡~トムラウシ34kmも同じロングメニューとして挑戦してみたい。
ただしかし、そんなタイソウなことを思い描くには今の体力だとちょっと危ういです。
今日の下山はバテバテでしたから。

トッタの泉の先、20分ほど歩いた1550m付近からdocomo電波あり。

帰りに立ち寄った「ひだか高原荘」さん、コロナ対策がとてもしっかりしていて、受付で脱衣かごをお借りし返却する(その後にスタッフの方が消毒)システムだった。
人数制限もしているので、お風呂も混雑せずゆったり気持ちよかった。
温泉分析書も見やすく綺麗に掲示されていたので、さらに好感度アップ。

恵庭岳(1320m)[単128]

2020-08-24 | 山単
ポロピナイコース

06:20|登山口
07:30|見晴台
07:40|見晴台
08:00|第二見晴台
09:50|第二見晴台
10:10|見晴台
10:20|見晴台
11:20|登山口

登り 1時間30分
下り 1時間20分

(ゆ) 丸駒温泉旅館



雲海に浮かぶ紋別岳(見晴台より)


左・イチャンコッペ山、右・紋別岳、背後には夕張山地(第二見晴台より)


本峰


姫鱒スペシャルセット(せっかくのお刺身とフキの小鉢がごはんに隠れて見えない!)


というわけで、別アングル。しかし、イマイチ!


今日も日中は30℃近くまで上がる予報だったが、朝晩はだいぶ寒くなった。
連日の暑さのせいか、それとも嵩むガソリン・高速代への負い目か、なんというか、先月くらいまでの山へのガッツが薄れ、予定していた戸蔦別行きを2週連続で直前中止し、近場に変更している。

恵庭岳に前回登ったのは・・・おぉ、なんと2015年6月が最後!!
心の友・恵庭岳ではあれから本当にいろいろなことがあって・・・。
新しくなったルートを初めて歩いた。

久しぶりにエゾライチョウに会った。
でっぷりしたみかけによらず、甲高い鳴き声。
ハァ、かわいすぎます。
その後もたくさんの鳥たちに会った。
登りは相変わらずキツいですが、やっぱり恵庭岳が好きです。

下山後は丸駒温泉に浸かり、ポロピナイ食堂で奮発してヒメマス料理を食べてきた。
ヒメマス漁は今月までで、今月までは朝獲れたものが提供され、来月以降は今年の漁期に獲れたヒメマスを急速冷凍したものが提供されるとのこと。
今日は一日、夏の支笏湖を満喫することができた(あまりに支笏湖がきれいで帰りがたかった)。

下山時、またしても右足首を痛めた。
今年になってからは膝の痛み、スムーズでない動きも気になる。
自宅から近い山だと帰ってからのケアができて良いが、それとは別に真剣に対策を考えよう。

川湯温泉 欣喜湯

2020-08-19 | いい湯だな
泣く子も黙るpH1.9の強酸性のお湯に浸かれば、信頼の殺菌作用と保湿効果で何もかもめざめてく新しい私・・・自分が生まれ変わったような気にさえなる。

温泉に含まれる成分は極めて濃厚で、溶存物質(ガス状のものを除く)はなんと6,637mg!
メタけい酸305.2mg、メタほう酸61.1mg、鉄(Ⅱ)イオン53.8mgなど、いずれも数値がとても高い。

そんなお湯なので、目に入ると悶絶するし、勇気を出して鼻から吸い込んだら、激辛ワサビを食べたときのように脳髄に電気が走り、それから激しくむせて翌日までヒリヒリただれた(鼻に流して蓄膿症が治った人がいるという話を聞いて、通年鼻不調の身としてはぜひ試してみたかったが・・・無念)。
また、口に含んでぐちゅぐちゅした人がお歯黒になったという話もあり、さすがにそれはしなかった。

2019年4月に大浴場1階を半露天風呂にリニューアルした。
外から入ってくる風が心地よかったが、窓を閉められるような造りではなく、宿の人によれば冬は大変だとか。
夜はかなり明かりを抑えているように感じたが、それでも虫は大丈夫なのだろうか。

川湯温泉ファンとしては、硫黄山に真っ白なイソツツジが咲き誇る6月にぜひ一度訪ねてみたい。

ー2020年8月19日ー

藻琴山(1000m)[149]

2020-08-19 | 
スカイライン遊歩道

14:15|登山口
15:10|藻琴山
15:20|藻琴山
16:15|登山口

登り 55分
下り 55分

(ゆ) 川湯温泉 お宿欣喜湯



登山口


お地蔵さん


屏風岩と奥に山頂


チシマセンブリは終わりかけ


川湯温泉に向かって、オー!


ゴゼンタチバナの果実


まだ黄色いタカネナナカマドの果実


右股関節唇損傷の診断を受け、薬で治療中のゆ君。
運動は基本的にNGなのだが、藻琴山なら大丈夫かもとのことで、おそるおそる登ることにした。

登り始めていきなり8合目、しばらくして9合目標識が出てきて、これは相当早く着くんじゃないかと思って940mピーク(当初、ここが山頂だと思った)を踏むと、そこから先がまだ長かった。
あの「合目カウント」は本当に正しいんだろうか?

ひとまず無事に下山できてよかった。

羊蹄山(1898m)[単127]

2020-08-17 | 山単
喜茂別(留産)コース

05:40|登山口
07:10|5合目
09:10|羊蹄山
09:30|羊蹄山
(オノエリンドウ探しで、父釡一周)
11:10|羊蹄山
12:10|5合目
13:10|登山口

登り 3時間30分
下り 2時間

(ゆ) ルスツ温泉



登山口


ずっとガスの中


エゾオヤマリンドウ


青空に山頂標識が見えた


父釡とコケモモの果実


オノエリンドウ


飛行機に乗っている気分


気づけばリンドウイヤーの今シーズン、おそらく最後を飾るオノエリンドウに会いに行った。

昨夜、『半沢直樹』をリアルタイムで見たために眠気が薄れ、おまけに暑さで寝苦しかったためにほとんど眠れなかった。
当初は戸蔦別岳に登ろうと思っていたが、慣れている羊蹄にしておいてよかった。

喜茂別コースは初めてだったが、最初、作業道を何度かまたぎ、その後は単調な登りがひたすら続いた。
いい加減飽きてきたところで、8合目あたりから視界が開け、花が咲きだした。
ハイライトは山頂標識が見えるあたり。
山頂まで一直線で行けちゃうというのは、このコースならではの魅力に思えた。

8月に入ってからは、ゆ君がせっせと作ってくれる麦茶が大活躍。
ヴァームと合わせて2リットル弱持ってきたが、もし晴れていたなら足りなかっただろう(アブナイ、アブナイ)。

道の駅「230ルスツ」でよつ葉の「北海道十勝ソフト」(350円)を食べた(大変美味)。
おなかが減っていたのでピザドゥのピザも食べたかったが、平日というのに混んでいて、焼き上がりまで30~40分待ちとのことだったので断念した。

夕張岳(1668m)[単126]

2020-08-16 | 山単
大夕張コース

06:20|登山口
07:50|望岳台
08:25|蛇紋岩崩壊地
09:20|夕張岳
(ユウパリリンドウ探し)
10:25|蛇紋岩崩壊地
10:50|望岳台
11:55|登山口

登り 3時間
下り 2時間35分

(ゆ) 松原温泉



ヒョウタン池に咲くキオン


ユウパリリンドウ①


ユウパリリンドウ②


ミヤマアケボノソウ


アリドオシラン(なんだかわかりづらいが)


雨の後で林道が心配だったが・・・いつもどおりおっかなかった。

登山開始時は小雨。
登山口には数台の車が停まっていて、雲行きをうかがっている様子だった。

花が減ったおかげで、だいぶ登山に集中できるようになった。
前岳湿原以降は今日もスローダウン。
すぐにミヤマアケボノソウ、蛇紋岩崩壊地にユウパリリンドウが咲いていた。

いつも思うが、濡れた木道はことのほか滑るので注意!

下山後は道の駅「夕張メロード」に立ち寄り、夕張メロンとミルクのミックスソフト(350円)を食べた(大変美味)。
松原温泉は濃厚モールがたまらないが、浴室は窓なし・露天なし、脱衣所にはドライヤーなし(扇風機はあり。窓も開いている)なので、今日みたいに暑い日は汗が引くまでひと苦労なのだ。

大雪高原温泉 大雪高原山荘

2020-08-09 | いい湯だな



秘湯感満載のこのロケーションでpH2.9の酸性泉とくれば、ついつい濃いめのお湯を想像してしまうが、驚くことに溶存物質(ガス状のものを除く)はわずか175mg!!
そもそも特殊成分である水素イオンが1.3mg含まれている時点で刺激の強い温泉ということになるが、それでもあとちょっと少なければ酸性泉ではなく単純温泉だ。

ただ、このライトな酸性泉が下山後の疲れた身体にえらく心地よい。
爽快感とともに、温まり効果と殺菌効果も期待できる。

湯を注ぐクマーライオン(ではなく、ただのクマ)のいるシンプルな内湯はカランを含め明るくきれいで、外に出ると乳白色に酸化したお湯をたたえた露天風呂が一つある。

※ ①加水、②加温、③循環(ろ過含む)及び④消毒処理(又は入浴剤使用)の4項目の表示について該当しない。

ー2020年8月9日ー

緑岳(2020m)[単125]

2020-08-09 | 山単
大雪高原温泉コース

06:30|登山口
07:00|第一花畑
08:10|山頂
08:40|白雲岳避難小屋
09:10|白雲岳避難小屋
(クモイリンドウ探し)
10:50|山頂
11:00|山頂
12:10|登山口

合計 5時間

(ゆ) 大雪高原山荘



緑岳


高根ヶ原


白雲岳避難小屋建替え工事中(6月下旬~10月上旬)
http://www.daisetsuzan.or.jp/wp-content/uploads/2020/06/hakuunkikenannnai.pdf


板垣新道より


チシマギキョウ


コケモモと左奥にガンコウランの果実


リシリリンドウ


ダイセツタカネフキバッタ(♀)


コヒオドシ


ダイセツタカネフキバッタ(♂)


クモイリンドウ①


クモイリンドウ②


登山口に着き、なんだかヒヤッとするなと思ったら外の気温は12℃。
花はすっかり寂しくなり(それでもコマクサなどがたくましく咲いていた!)、とうとう貴婦人・クモイリンドウの季節になった。
ダイセツタカネフキバッタの成虫が出てきて、トンボも飛び始め・・・もうすぐ短い夏が終わりますね。

山頂が近くなり、ナッキーのピチッが聞こえたので鈴をしまい、静かな山歩きを楽しんでいたところ、道のど真ん中に特大の、おそらく今朝出したてのホヤホヤが落ちていたので慌てて鈴を出した。
駐車場から山頂直下の岩場歩きまでdocomoつながらず、高原温泉も同じく電波なし。

石狩金沢駅前温泉 開拓ふくろふ乃湯

2020-08-08 | いい湯だな
昨年、ふくろふ乃湯のご主人に勧めていただいたことがきっかけとなって温泉ソムリエになった。
お礼がてら、久しぶりにあのお湯に入りたいと思って営業情報を調べてみたところ、6月20日から無期限休業、7月14日で閉館されたことを知った。

日帰り温浴施設を経営していくことの難しさ、コロナ禍の影響、それでもかけ流しのお湯にこだわる姿勢・・・お客さんを第一に思うご主人の人柄がにじみ出たフェイスブックの記事を拝読した。

もっと足繁く通えばよかったという後悔は尽きないが、一回でもこのふくろふ乃湯に入れたことは幸運だったと考えよう。
ご主人の温泉愛にあふれた素晴らしい温泉だった。

ー2020年8月8日ー



施設はこじんまりとしているが、ご主人の行き届いた心遣いと清潔さへのこだわりを強く感じた。

浴室の粗めのシャワーヘッドは一般的な日帰り入浴施設では味わえない快適さ、排水にも工夫を凝らしているように思えた。
お湯は肌を包み込むような濃いめのモール泉で、長湯を誘うぬるめの露天風呂では、蚊取り線香のかおりがまたなんとも言えず落ち着いた。

風呂上がりの冷蔵庫の麦茶は自由だし、冷凍庫のアイス(有料)のラインナップも悪くない。
ドライヤーもティッシュも置いてあって親切だった。

ー2019年7月26日ー

アポイ岳(810m)[単124]

2020-08-02 | 山単
冬島旧道コース

06:15|登山口
06:55|5合目
08:10|山頂
10:15|5合目
10:50|登山口

登り 1時間55分
下り 2時間40分

(ゆ) 静内温泉



アポイマンテマ


サマニオトギリ


ミヤマホツツジ


エゾサイコ


チシマセンブリ


イブキジャコウソウ


オヤマソバ


キンロバイ


ヒロハヘビノボラズの果実


ホソバトウキ


アポイハハコ


一ヶ月を少し過ぎてしまい、しかもゆ君を連れて来られなかったが、今年2度目のアポイ岳に登った。
本当は今日、ゆ君とトムラウシに初挑戦するはずだったが、ゆ君、深刻な股関節痛により、泣く泣く断念することを決意したのだった。(うむ、賢明な判断!エラい!)
当初、アポイなら・・・と話していたが、天気もイマイチだし痛みも引かないしで、今回は自宅待機となった。

今日一番の目的のアポイマンテマは、基本的には9合目以降まで咲いていなかったが、なぜか6合目に向かう途中にポツンと咲いている株があった。
前回同様、今日も小雨交じりの山行。
アポイマンテマも含め、「これぞ!」という写真が全く撮れなかったのが心残りだった。

驚いたのは、前回、花の話をいろいろ教えてくれた自然保護監視員の方に再会したこと。
あちらは覚えていなかったと思うが、いや~、すごい偶然もあるものだ。

来年は5月と、余力があれば6月の初旬に訪ねます。