みたび、ソウゾウノゾウ

なるか、三度目の正直。

八剣山(498m)[単73]

2018-06-28 | 山単
南口コース

10:50|登山口
11:45|山頂
11:50|山頂
12:30|登山口

登り 55分
下り 40分



ハナヒリノキ


ミヤマラッキョウ


エゾノキリンソウ


エゾノカワラマツバ

芦別岳(1726m)[単72]

2018-06-23 | 山単
新道コース

05:40|登山口
07:45|半面山
09:10|芦別岳
10:10|芦別岳
11:05|半面山
12:50|登山口

登り 3時間30分
下り 2時間40分

(ゆ) 占冠 湯の沢温泉 「森の四季」



シカ除けゲート


呻吟(しんぎん)坂 序曲


ノビネチドリ


ミツバオウレン


半面山山頂にて


ミズバショウ


ショウジョウバカマ


チシマザクラ


雲峰山から見る芦別岳山頂


オオバキスミレ


南富良野を代表する名品「ほっかいどうバタじゃが」


ツクモグサ


中央奥に崕山


ツマトリソウ


ジンヨウイチヤクソウ


なんとアクセスのいい山だろう!
山道に入ることなく車を降り、道路を渡った向かいが登山口(シカ除けゲート)だった。

しばし急な坂道が続き、登って、登って、さらに登ったあたりで「呻吟坂 序曲」の標識が!!
「序曲」というのはこれまでを振り返って?
いや、普通に考えたらこれからのこと?
辞書を引けば、「呻吟」とは「苦しんで呻くこと」だそう。
その先もとにかくきつ~い登りが続いて吐きそうだった。
(後の雪渓も手伝って、翌朝は久しぶりにしんどい筋肉痛だった)

半面山を越えると雪渓が出てきた。
登りはルート探しにやや手間取ったが、下りは一気に駆け降りることができて便利だった。
登山届にはこの雪渓のために引き返した人もいたようだし、後続のパーティも苦戦を強いられたとのことだった。

山頂に到着し、目当てのツクモグサと旧道のお花畑に向かおうとしたところ、立っていられないくらいの強風襲来。
雲峰山を越えた頃から嫌な予感はしていたが、新道側と違って旧道側はすさまじかった。
この時期でもまだ咲いているツクモグサをいくつか見つけたが、どれも吹き荒ぶ強風で踊り狂っていた。
なんとか風がおさまらないかと1時間粘ったが、何をしたわけでもないのに頭が痛く全身だるくなってきた。
今週は毎日のように風が強かったが、きっとこのあたりはもっとすさまじかったことだろう。
花はたくましい。こんな環境で生きていけるなんて。
本当はチョウノスケソウの群落を探したかったのだが、残念ながら歓迎されているようではなかったので、退散することにした。
ツクモグサに会えたし、なにより、山頂から先々週の崕山を眺めることができたので満足だった。

雲峰山まで戻り、振り返って見た山頂は打って変わって真っ暗だった。
その後どんどん山は暗くなり、風は強まり、ついには雨も降ってきた。
雨足が一番強まったときにはもう樹林下まで下っていて、そこでしばし雨宿りをした。

こうして考えると、あの強風は山の神様の仕業なのかもしれない。
あれがなければ確実に風雨にさらされていたことだろう。

ありがたやありがたやと思いつつ、次なる山に思いを馳せるのであった。

崕山(1066m)[単71]

2018-06-10 | 山単
扇沢ルート

08:30|登山口
11:15|崕山
11:30|崕山
13:30|登山口

登り 2時間45分
下り 2時間(オオバコ・セイヨウタンポポの駆除作業含む)

(ゆ) 芦別温泉



5月9日、嬉しい知らせが届いた!


登山口


ブルーシートの先で用を足すおじさんたち


今年からバス会社が変わったそう


第一渡渉


コマガタケスグリ


ギョウジャニンニク


二枚貝などが露出した化石


沢を詰める


おいしそうなウド


芦別岳(条件が合えば今月中に登ります)


山頂直下でランチタイム(山頂までは5分ほど)


ミヤマハナシノブ


ホテイアツモリ①


ヒメナツトウダイ


キリギシアズマギク


カマヤリソウは終わりかけ?


エゾグンナイフウロがたくさん咲いていた


山頂には少人数で。次のグループが順番待ち


ホテイアツモリ②


ヒロハヘビノボラズ


人が通るとコロコニ(フキ)がクルックルッと首を回しておもしろい


崕山(きりぎしやま)自然保護モニター登山会に参加した。

5月2日に抽選会があり、計2回の登山会に100名が応募、当選倍率は4倍だったそうだ。
今年度第1回目には23名が参加した(2名キャンセル)。
話を聞くと、何十回も応募してようやく念願かなった人や逆に2年連続で選ばれた人、2回とも当選したご夫婦(どちらかに参加)など様々だったが、今回初めて応募して当選できた自分はとてもラッキーだった。

オーバーユースや高山植物の盗掘から山を守るため、入山規制を開始して今年が20年目、記念すべき20回目のモニター登山会ということだった。
当初は5年計画の規制措置だったが、植生の回復の遅れにより今も続いているという。

参加していろいろ学ばせてもらった。

ひとくちに環境破壊と言っても、温暖化による植生の変異やシカによる食害など、必ずしも山に人が入ることだけがその要因ではない。
ただ、入山規制を敷いているにも関わらずルートの踏み跡はかなり明瞭で、思ったほどに歩きづらくなかったことが意外だった。
崕山に人が入る回数は今回のモニター登山とその前後のロープ等設置撤去作業のほか、研究者による調査など年間でせいぜい70回ほどだそうだ。
オーバーユースによるダメージの大きさを知った。

入山規制後、必ずしもすべての植物が回復傾向にあるわけではない。
ただ、環境省指定・特定希少野生動植物種であるホテイアツモリについていえば、順調にその数を増やしているという。
今回の登山会では8株を目にすることができたが(残念ながらシカに食べられた花もあった)、全山では200株ほどもあるそうだ。
その意味で、ホテイアツモリは固有種のキリギシソウ以上にこの山を象徴する花に思えた。

崕山自然保護協議会の方のお話がとても新鮮だった。
何故この季節に限定した登山会なのか、季節を変えれば違う花や景色も見られるのではないか?
主催者側の思いとしては、植生豊かなこの山のもっとも美しい季節を知ってもらい、何度もモニター登山会に参加することで、自然の変化を見守ってほしい。崕山の素晴らしさを後世に伝えてほしいとのことだった。

ブログには掲載しなかったが、ホテイアツモリと並んで、今ではその姿をめったに見ることのできない貴重な花も咲いていた。
普段はそっぽを向いていることが多いそうだが、20年間の活動にまさに花を添えるかのように、こっちを向いてくれていた。


~前日~

このモニター登山会に参加するには、前日行われる研修を受けなければならない。
今年は夏にビッグイベントを計画中のため、出費を抑えようと、道の駅で車中泊することにした。

驚いたことに、これほど車中泊に恵まれた環境も多くはないだろう。

10分も車を走らせれば名物・ガタタンの名店があり、23時まで利用可能なスターライトホテル「星遊館」があり(しかも、きれいな休憩スペースにWi-Fi完備、ドリンクも充実で日帰り料金800円!)、かの有名な北海道大観音様に見守られた道の駅の目と鼻の先にはローソンにHotto Motto、もちろん道の駅のトイレは清潔で24時間利用可能ときたもんだから、5℃まで冷え込んだ夜だって少しも寒くないっ!!

ちなみに道の駅のピザ、とってもおいしくて2日続けて食べてしまった。


新宝来軒


BLACKDIAMOND(1,150円)の大盛り