超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

仲良し家族と花火見

2014-04-14 22:53:21 | 旅行お出かけ
先週末は陽気もよく「花見ウォーキング」編で紹介した予定通り、仲良し家族が集まって季節遅れの花見&お祭り会ということになった。久々のフルメンバー出場で、部活で忙しい甘辛もたまたま午前中だけの予定だったので我々と合流した。場所はいつもの緑化公園ではなく、とある一家の住まいの近く、品川区のウォーターフロントである。私の勤務する台場とは結構、目と鼻の先だ。妻は今年2年生になる甘辛の保護者説明会で学校に足を運び、私は変更したゴルフのレッスンなどがあったので家族3人は品川駅に集合し、バスで会場に駆け付けた。私は渋滞も多く時間が定まらないバスでの移動は好きでないのだが、ものの10分くらいで会場近くのバス停に着いた。そこのお友達住人は自家用車を手放して久しい。私鉄、地下鉄、モノレールなど歩いて数分に最寄駅があり、加えて整備され尽くした都バス網のおかげで大抵のところには簡単に行けるため、「車は必要ない」というのである。なるほど、まさしく都会派の生活スタイルなのだろう。

    

その日は「運河」の祭り、ということだったらしい。運河沿いの公園にはかなりたくさんの露店が並んでいた。祭りの屋台と言えば焼きそばとお好み焼き、おでん、うどん、焼き鳥などが並び、甘味系で綿菓子、リンゴ飴、チョコバナナなどが続いていたものだが、B1グランプリの影響かさらにバラエティに富む趣向を凝らしたメニューが立ち並んだ。やたらあちこにあった「ケバブ」、牛タンつくね串、牡蠣&クジラまんなど東北陣ががんばり、富士山麓溶岩チキン、宮崎地鶏(東国原キャラクターはちょっと古いけど)などが声を張り上げていた。子供に人気は品川なのに「フナッシー」・・・
「運河の祭りっていうのも珍しいよねえ」「人工の川を『運河』って言うだろ、人工の湖はなんて言うかしってるか?」「●んこって言わせたいの?」この歳になると全然気にならぬらしい妻には冷たくスルーされた。

             

我々が会場に到着するとつぶやきさん、Sちゃん、Kちゃん一家他が賑やかに飲み食いしていた。大人の年齢から言うと我々が一番年長だが、子供達はほぼ1年ごとに高3となるSちゃんをはじめ、甘辛、Kちゃん、りょんりょん、MIちゃん、SUNちゃん、マッキーと続き、一番下のメビウス君は幼稚園に入ったばかりである。何年かおきに久しぶりに会って成長ぶりに驚く親類などとは違い、集合住宅で幼い頃から子供達みんなの顔を見てきたから、ひと家族のように昔話は実に盛り上がる。甘辛はなぜかそのままだが、他の子供達は幼馴染らしく中高になっても「ちゃん付け」呼ばわりであるリビングが広いだけの我が家が会場になることが多いが、毎年何度かこのフルメンバーで騒ぐのが楽しみになっている。

さて子供の年齢が割と近いとやはり上級生たちは「進学」の話題が付きものになってしまう。受験シーズン中は「がんばってるらしい」と聞きながらも、あまり騒がないように気を利かしているつもりだ。先陣をきったのはむろんSちゃんだ。昔のように陰気な進路評論のようなものはないが、やはりこのユニットではトップバッター、皆興味は持っていた。2年前、いつもの緑化公園で花見の後、我が家で2次会を開いた時Sちゃんは自ら厳かに県下でも有名な進学校である合格先を明らかにし会場の大喝采を受けた。翌年受験を控えていた甘辛の母(つまり妻)とその翌年予定のKちゃんママは「Sちゃんもハードル上げてくれるよねえ」と笑顔半分溜息顔半分だった・・・「パパの後輩目指すのかなー」などと噂されながらも昨年甘辛は親も意外だった学び舎にあっさりちゃっかり進学決定、皆肩すかしをくらったような気分だったろう。

そして今年はKちゃんである。おっとりしたお人形のようなお嬢さんだが、芯は強くて頑張り屋、入試直前は朝になってお部屋で寝ているところ、ママに「何時に起こせばよいか」と聞かれたら、寝言で「zzz京都議定書。zzz・・・」、ちょっとイラついたママがもう一度訪ねると今度は「B。zzz」、さらに爆笑をこらえて聞くと「夜から夜。zzz」謎の答えが返ってきたそうだ。。夢の中でまで勉強している凄まじさにパパも驚いたようだった。実はこの経験は私もよくわかる。入試直前にあまりに多量のアイテムを頭に詰め込み過ぎた結果、試験が終了した後も「まだ終わってない」夢を見て、飛び起きて机に向かったことがある。そのKちゃんが少し照れながら発表した校名を聞き、メンバは周囲を憚らず拍手喝采となった。これまた県下有数の進学校であり、そこにいた一人のママの母校でもあったのだ。

何をかくそう、そのママこそ10数年前、お花見で私と二人取り残された身重の若い(今でも若いよ)女性だったのである。彼女は大喜びだった。家からは多少、通学しずらい場所にはあるが、「男女同じ数くらいの共学、田舎っぽかったけど、勉強も運動、イベントも皆全力投球でがんばって、ホントに楽しい高校時代だった。」彼女はさらに熱く語る。「デキる学校というのは勉強以外もデキることが多いから楽しいのだ。青春を謳歌するならデキるところだ」

1年前、息子にも言ったが「進学先は男女共学であるべし!」と彼女に共感していた私は、この時何故か故・藤圭子さんの「圭子の夢は夜ひらく」が頭の中を駆け巡っていた。「十五、十六、十七と・・・わたしの人生、暗かった・・・」自分がそうだったわけではないが、幸い息子甘辛も「これまでで一番楽しい1年間だった!」と断言していた(そりゃー、高1はたのしいやろ!)から、Kちゃんも楽しんでもらいたいものだ。実は甘辛は以前からメール交換していたKちゃんに極秘のうちに、自分の学校を勧誘していたらしい。「理科と国語が苦手だから・・・」と断られたそうだが、たぶんサッカー部のマネージャーになってもらうという下心があったのだろう。

それにしても大人も子供このメンバは個性的だ。Kちゃんパパである宮さんは草野球チームでいまだにピッチャーをこなし、サイクリングが趣味だ。その行動範囲は途方もなく広く、車で(渋滞もあり)何時間もかかる伊豆半島なども平気でライドする。都内で割と近場が試合会場だったりするとグランドまでチャリで行ったりするらしい。その日も「1試合投げてきた」と後から現れたが、(もしかしてここまでチャリできた?)と誰もが想像したものだ。人情に篤いアニキタイプで、地元では町内の世話役や役員を買って出て、年中防災・防火訓練などに参加している。仕事も一所懸命で部下の面倒見もよい「熱い男」で、偶然にもほぼ同じ職場(フロア?)のしんさんと後から登場するSUNちゃんパパと3人がいつも夜中までオフィスに残って仕事しているそうだ。そのオフィスというのが甘辛の学校のすぐそば!グランドも少し見えるそうだ。
「甘辛、部活やってんのかなーって時々グランド見てるんだよ」とKちゃんパパは笑う。「帰りに会ったら晩飯ぐらい奢ってもらえるぞ。ビール付き合わされるかもしれんがな」「父が父だけに・・・甘辛、飲みそうだよねえ」大人同士はそんな会話を勝手にしているが、当の本人は今のところ酒などと言うものに全く興味がない。「スポーツ選手は炭酸すら飲むべきではない」というジルコニウムばりの固さである。

さてKちゃんママは西日本地方出身のお嬢様、お父上が欧州を漫遊された時に「どれか一つ」とお土産に欲しい候補をリストにしたところ「全部!」買ってきてくれたそうだ。「運動量保存則」ならぬ「ツキ量保存則」を唱え、「磯辺さんは無駄使いし過ぎ」と警告し続けてきた彼女である。(今のところバチは当たっていないようだ)ご主人は親分肌の「ついてこい!」タイプなんだが、マイペースで少年っぽいところもあり、「はいはい」とにこにこ笑いながらお釈迦様のように掌の上で旦那を転がせている、と誰もが思っている。内閣情報調査室ばりの収集能力を持っており、昔社宅にいたご家族のその後をほぼ100%把握しているし、パナソニック工場撤退後色々とあった風聞に対し、「なぜCOSTCOが誘致されなかったのか?」「なぜ大型マンションを建設しなかったのか?」「なぜ分譲住宅の値段が割高なのか?」全て知っている。。。

まだまだ紹介し足りないところは多いが、最後はとっておきの「天井知らずの天然嬢」、マッキーの登場である。つぶやき夫妻を両親に持つという、素晴らしい知的天然性に溢れる血統を持ち、弱冠小学生ながら特に漢字用法の分野でその異彩を放っている。(時々ママは頭を抱えている・・・?)
好きな芸能人はたしか「キンタロウ」、小学校の読書カードになぜか「カクテル400」があり、時々自分の名前の棒を一本余計に書いてしまう彼女の荒業集を覚えてる限り紹介しよう。順不動、本文通りでなかったらごめんなさい。。。。
「引」・・・・「さんまさんは引きわらいする」
「友」・・・・「ママ友とじょし会をして飲みすぎたママ」
「豆」・・・・「えだ豆はビールのつまみにおいしいよ」
「直」・・・・「わたしは、はんざわ直きのさいしゅうかいを見ていない」
「麦」・・・・「お父さんは金麦が好きだ」
両親は超秀才コンビだから、ほとんど無敵の大人になるかもしれない。
前にも書いたが、いずれこの子供達が大人になっても「ちゃん付け」で呼び合い、その子供達が集うようになり、3代に亘って花見ができたらさぞ楽しいことだろう。

おまけ 実は祭りのフィナーレは花火大会であると聞いて、一旦撤収した後に再び会場を訪れた。(さすがに夜8時まで飲み続けるのは無理だ)
やがて運河の真ん中から鮮やかな花火が上がりだしたが、わずか10分足らずで終了・・・かなりコタえたが、夏はともかく冬の熱海、秋の江の島に比べ、「春の花火」は初めて見たのでそれなりには新鮮だった。

   


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