超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

「怒ってばかりいる人に」(アンガーマネジメント)

2017-05-17 05:30:52 | 出来事
GW明け、職場ではいきなり「安全朝礼」なるものが開かれた。長い休み明けは身体が疲れているし、体内時計も狂っているので色んな事故が多いらしいのである。朝出社すると司会役から事前に「今日の講話、よろしくお願いします」と言われて、やっと出番だったことを思い出した。「ええっー、そうだっけ?」休み明けで頭もだいぶボケており、慌てて連休と安全にまつわるネタがないか「愚愚って」みたが、もう数十名のスタッフがフロアに集まってきてしまっている。「ええーい、ままよ・・・」朝のニュースで連休中にたくさんの人が集まった場所で起きたトラブルをやっていたのを思い出して、ほとんど思いつくままに話し始めた。アナウンサーがこぼしていた「人混みや行列待ちでは皆イライラしますからねえ」と言ったのが印象的だったので、「怒りとイライラについて」語ってみようと思ったのである。ただ私自身はこの連休中、ほぼスーパー銭湯とスポーツジム、海(江ノ島)の往復ばかりで人混みや渋滞などでイラつくことなど全くなかったから過去の経験を掘り起こすしかなかった。

まず自分は直接関わらぬが、人が怒る姿を見てイラついた経験談である。休日にスポーツジムに行く時(特別営業の時のみだが)、大抵私は開店と同時に施設を利用する。ジムの受付へは店舗専用エレベーターとビル内エレベーターで非常口からエントランスへ入るルートがある。私は駐輪場に近い方のビル内から入るのだが、防犯上の決まりからか開店時間の5分前まで非常口はロックがかかったままだ。ビル内のエレベーターホールは広くないので、いつも開店前には数人のジム会員が非常ドアを従業員の手で開錠されるのを待っている。よく見る顔もあり、比較的高齢者が多い。ドアを開けてエントランスに入ると受付開始の9時までチェックインに並ぶのである。

ある日、9時間近になってもその非常ドアが開錠されない時があった、受付係がうっかり忘れていたのか、何か不具合があったのか、ドアの向こう側のことは分からない。ただ館内にはBGMが流れ人の声もするから通常に営業開始したようにも思えた。9時ぴったりになったところで、ドア前の先頭にいた高齢の男性がドアを「ドン」と叩き、ノブを大げさにガチャガチャ言わせた。さらに1分過ぎると、ドアを乱暴に蹴飛ばしてドンドンガチャガチャ言わせた。ほんの数分だったが、遅れて鍵を開けた従業員に「時間を無駄にさせた」と文句を言っていた。「(ったく、たかだが風呂に入りに来ただけだろうが。ちょっとぐらい待てねえのか、あのじじい。。。あういうのにはなりたくねえな)」この時点で私も店舗に対してではない「怒りの世界」に入っていた。「金を払ってやってるのに」みたいな態度をとる客にはどうも知性を感じられず、よい印象をもてないのである。

ただ普段の私と違うのはこの時、腕時計の秒針を睨んでいたことだ。「かのじじいの怒りがどれくらい持続するか」計っていたのである。以前、人間の怒りの持続時間は90秒程度というのを何かの番組で見たのを思い出したのだ。クレーム処理やただの言い争い、不愉快な経験など怒りのシチュエーションは色々あろうが、計ってみると結構90秒というのは長いものだった。実際にその男性は係に一言二言文句を言うと、休憩スペースで新聞を読み始めた。「(風呂にすら入らんのか?!どこが時間の無駄やねん?)」と思ったが、かく言う私も「何を急ぐ用事もないのに、開店と同時にやってきている」ことを考えると苦笑せざるを得なかった。10分程度の安全講話では、この経験と以前から嗜んできた「数息観呼吸法」を組み合わせ、渋滞や行列待ちなどで「イライラモードに入った」と思ったら、自分の呼吸を20回分(約90秒)数えてみることをお薦めした。

本編はあまりにとりとめもなかったのだが、朝礼終了後その話を延長してネット検索していたら興味深い話があったので、ここに記述しておく。「アンガーマネジメント」という方法である。アメリカでは、大企業がこのアンガーマネジメントを社員研修として取り入れていて、スポーツ選手や政治家、子供たちまで幅広い人々が学んでるそうだ。アンガーマネジメントへの注目は日本でも高まっていて、企業が社員のストレスマネジメントとして取り入れたり、小・中学校で教育プログラムに組み込まれたりしているらしい。色んなサイトがあったが、一つのノウハウとして「怒りの6秒ルール」というのが紹介されていた。その名の通り「怒りのピークは6秒しか続かないので、この6秒をやりすごすと怒りをやわらげることができる」というものだ。私が話したのは90秒だがこの場合思わずカッとなる「ピーク」という意味で6秒のようだ。実は会社の幹部にも「怒り出すと止まらない」人がいて、その部下にあまりに彼がヒートアップすると数秒間「気絶(ホントかどうか不明だが)」する者がいる。(もしかして6秒ルールに熟知している?!)

まず「アンガー」の構造である。人はそれぞれ、「コアビリーフ(Core belief)」という「こうあるべきだ」という信念をもっている。それらが否定されたと感じると、不安や悲しさ、不満、悔しさなどの一次感情がうまれる。信念は誰もがもっていて、とくに自分の信念が強い人ほど否定されたときのショックが大きく、強い感情をもちやすい。つまり、イライラしやすい人は、自分の信念に対する想いが強いといえるようだ。そして一次感情が解消されないと、その気持ちは二次感情である怒りへと発展していくそうだ。怒りをうまく処理することは、当然本人のためにも重要なことだが、怒りの原因を冷静に相手に伝えることができれば、人間関係を発展させることもできるという。そして怒りの原因となっている「信念(コアビリーフ)」には6つのスタイルがあるという。「日本アンガーマネジメント協会」(そんなのあるのか?!)のHPにこの診断サイトがある。質問は12あって、回答は6種類(強くそう思う、そう思う、どちらかといえばそう思う、どちらかといえば思わない、思わない、全く)でそれぞれの点は順番に6から1点である。これらの結果から特定のパターン点数を計算すると6種類のアンガータイプが分かるという。(興味があったら実際にやってみるとよい)

1.公明正大タイプ 
自分が正しいと思うことや正義を重んじるタイプ。
使命感に燃え、信じることにまっすぐ突き進むことができます。その一方で他の人が間違ったことをしていると、気になってしかたがなく、必要以上に関わってことを荒げてしまうことがあります。
2.博学多才タイプ 
向上心があり学ぶことに前向きで、厳しい状況でもベストを尽くし、物事をやり遂げるタイプ。その一方で物事に白黒つけたがるところがあります。また、完璧主義な面もあり、自分にも他人にも厳しくなることがあります。
3.威風堂々タイプ
 自分に自信があり、前向きに進むタイプ。リーダーとして慕われます。その一方で人から邪険に扱われたり、軽んじられたりすると傷つきます。他人の評価を必要以上に気にするところがあり、それによってストレスをよく感じます。
4.天真爛漫タイプ 
自分の思いや考えを素直に表現できるタイプ。フットワークが軽く、好奇心のままに行動することができます。その一方で、後先考えずに行動することがあるので、時に大きな失敗をすることがあります。
5.外柔内剛タイプ 
温厚そうに見られることが多いですが、その実はとても頑固なタイプ。一度決めたことは頑として譲りません。自分で決めたルールを大事にし、人の話に耳を貸すのが苦手なため、融通が効かないところがあります。
6.用心堅固タイプ 
人や物事に慎重なところがあり、物事を鵜呑みにしないタイプ。
自分の頭で冷静に客観的に理解する力があります。その一方で、人に心を開くのが苦手で、人間関係でストレスを感じやすい面を持っています。

ちなみに私は?(ご想像にお任せします)大事なのは自分のタイプを確認し、アンガーが生じるボーダーラインを知っておくことだ。自分の信念に照らし、「守られ居心地がよい」「否定されるが許容範囲」「否定され許せない」状態と分けたときに「許せない」のがボーダーラインである。公明正大タイプの人に対する「待合せ時間の遅刻」などが例として挙げられている。このサイトが優れていると思ったのは、この許せない状態は「予め周囲の人の伝えておけ」というところである。なるほどね・・・
最後にアンガーマネジメントテクニックが3つ。
・怒りを6秒だけこらえる(数えてもよいし、深呼吸しても、その場から脱出してもよい)
・I(アイ)メッセージ(「あなたは」ではなく「わたしは」という主語で伝える)
・アンガー記録をつける(その日にあったアンガー状態を書き留めておく)

最後のアンガー記録、実際つけたことはないが、よく私は仕事で気に入らないことがあると「今の話『思い出ノート』に書いといてもいい?」と聞くことがあった。この記録は別名「仕返しメモ」とも言うのだが、今の職責で公的に発言するかなり洒落にならぬことが多いから、最近は口にすることはなくなった。私のアンガータイプからしてボーダーラインとなるシチュエーションは何か?アンガーマネジメントは中々奥の深い話だったが、妻に言わせると私がやたらに怒りっぽいのは「腹が減っている時」だそうである。2X年間バディとして傍らにいても、分かるのはこの程度のものであるというのが一番の発見だった。
ちょっと尖った話ばかり書いたから和みの写真を載せておこう。イライラした時はやはり「花」である。県内の花の名所をよく知っている「師匠」とも言える知人に教えてもらった秦野市の県立戸川公園の「チューリップ」である。県内にはまだまだすごいところがたくさんあるものだ。

        

        
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6 コメント

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Unknown (月美)
2017-05-17 18:47:22
アンガーマネジメントのお話 興味深く読ませていただきました。「金を払ってやっているのに」みたいな態度をとる客には…のくだり、私も同感です。例えば店員に対して「メニュー!」とか「ライスおかわり!」とかその店のノリにもよるのでしょうが そういう物の言い方は気になってしまいます。家族なら まず「『すみません。ライスのおかわり いただけますか?』でしょう?」と言い直させてしまうところです。また 例えば 何かトラブルが起きて 他人に対して どうしてもこちらは憤りを感じています、と伝えたい時は、怒っていればいるほど 丁寧な言葉を選んで 話すことにしています。怒りの気持ちを自分でコントロール出来るように、という思いもありますが、どちらかといえば 知性のないただのオバサンが感情的になっているだけ、と相手に思われたくないからだと思います。知っている限りの丁寧な言葉を使って しかし 憤りを感じていると伝える…そしていつになく饒舌になり延々と話が止まらない…(笑)客観的に自分の本気で怒った時にどうなるのかわかっているので、 診断テストはどうなのか やってみましたよ〜。結果は6の用心堅固タイプでした。ハハハ…当たってる(笑)それから男性は大抵 皆さん お腹が空いていると怒りっぽいですよね。いつもお腹いっぱいにさせておかないとね。ちなみに「花」といえば友人がSNSに「月見草」をアップしていました。「月を想って咲く」と。そういう言葉にほろっとしてしまい、また私の名と似ていて縁も感じるので 月見草がたくさん咲いている所を探しています。どこかご存知でしたら 教えて下さいね。
Unknown (磯辺太郎)
2017-05-18 13:26:10
月美さま

色々共感いただけてとても嬉しいです。私が世の大人に知性を感じる感じないの基準はシンプルで、ずばり「店員さんに敬語を使っているかどうか」だけなんです。親しみを感じる常連なら別ですが、その辺我が家は幸いに暗黙の共感のようなものがあるようです。また、たまにシチュエーションによっては使い分けますが、仕事の上でも基本は丁寧語を使うようにしています。なるほど、「怒っていればいるほど(月美さんにもそんな時がありますか)丁寧な言葉を選んで話すと」いうのは素晴らしい知恵と習慣ですね。しっかり自分でコントロールできるというのがすごいです。
丁寧語でいつになく饒舌で延々と話が止まらない・・・誰だったかなドラマでもそういう女優見たことあります。ワーワー騒ぐだけのオバサンよりも遥かに怖いような気もしますが。。。
客観的に自分で本気で怒ったときにどうなるか分かっているとは月美さんはすごく冷静なんですね。それからだと用心堅固タイプというのは合点がいきますが、頂くコメントから思うに「人に心をちゃんと開いている」とも感じます。
ちなみにボクは天真爛漫タイプでした・・・
女性から見ると「お腹一杯でないと怒りっぽい」なんてまるで、男性は動物か子供みたいに思われてますね。月美さんの御名にちなんだ、月見草の名所ぜひ探してみたいと思います。知人にも聞いてみます。
Unknown (月美)
2017-05-18 16:57:52
やっぱり…天真爛漫タイプですかきっとそうだろうと 実は予想しておりました(笑)
「自分の思いや考えを素直に表すことができる…」なんて 私からすれば 本当に羨ましいことです。例え それで失敗しても 天真爛漫な性格ゆえの事と 周囲の人が許してくれそうですよね。
月見草の件ですが…花の名所の「師匠」に聞いておいて下さるのですね?それは嬉しいです。きっとその方なら 良い所をご存知のような気がします。ぜひ宜しくお伝え下さいね。
Unknown (磯辺太郎)
2017-05-19 10:10:22
月美さま

「天真爛漫」にやっぱりとは・・・そう見え(思え)ますかねえ。本人の自己分析では月美さんと同じく「用心堅固」なんですが。(確かに最近、某SNSに何も考えずに書き込んだら怒られました。。。)
恥ずかしながら花を知らないので「愚愚って」みましたが、月見草というのは可憐なお花なんですねえ。「宵を待つように夕方に咲き、幻想的に白から薄ピンク色に変わり翌朝には萎んでしまう。太宰治が「富嶽百景」として発表した作品の中に「富士には、月見草がよく似合ふ。」という文面があるそうです。これは名所というよりも自分で育ててみようという気がしてきましたよ。
私が大学時代後半に通学していた最寄り駅の2つ隣に「つきみの」という駅がありましたが、開発以前は月見草が生い茂っていたそうです。
お花が大好きな「師匠」は月美さんと気が合うと思いますよ。
Unknown (月美)
2017-05-19 16:37:21
そうですね。月見草…調べてみても なかなか名所というところには 辿り着きませんね。太郎さんのおっしゃるように 育ててみるのが良いのかもしれませんね。なお調べていくと「日本月見草協会」というのがあり(いろんな協会があるものですね)絶滅から守るために 種子を分けて下さるそうです。早速 問い合わせてみましたが ちゃんと届くのでしょうか 楽しみでーす。その協会では 月見草を「月からの使者」と呼んでおりました。あ〜そういう言葉に弱いのですよねぇ…(笑)小学生の頃 夏休みの宿題に星座の観察がありましたが、夜空をワクワクしながら見上げたものです。同じように 種から芽を出して やがて月見草が咲く頃 夜な夜な 観察をして寝不足になってしまいそうな自分が目に浮かびます。(ワクワク…)花言葉も ちょっと意味深で好きです(笑)
Unknown (磯辺太郎)
2017-05-19 23:02:33
月美さま

私も色々調べているうちに育ててみようかという気になってきましたよ。「日本月見草協会」・・・ホント色んな協会があるもんですねえ。(山梨オニヤンマ協会というのも小夏師匠が見つけましたし)もしかしてボクにも種を分けてくれるのかな。
「月からの使者」・・・うーむ。。。セーラームーンばりだな・・・いや、ウルトラマンAに登場したルナチクスかな。
なるほど、流星群の日など月見草の咲く様子を見ながら一夜過ごすのもいいかもしれませんね。望遠鏡で今は木星、土星が見えますよ。
花言葉は恋に関わる事柄が多いようですね。女性には魅力あるお花ですね。

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