超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

天草へロングドライブ

2017-06-16 22:38:40 | 旅行お出かけ
火の国応援ツアー(いつの間にそうなった?)3日目は熊本市内より天草方面へのロングドライブである。この行程を加えると、この地で何と500km以上運転していることになる。どこに行くにも詰め込み主義で一つでも多くの地を訪れる欲張りな我々にはレンタカーで空き放題移動するのが最も好むスタイルのようだ。確かにかの国を大きくとらえるといくつも訪れる観光ルートはあるが、初日(県外)を除けば阿蘇山方面と天草方面が大方メインとなるとドライブコースとなる。信号や渋滞だらけの都心ではとても実現しないが、道も広く交通量も比較的少ないこの地では、想像もできないロングドライブが楽しめるのである。約四半世紀前、デタラメ4人組で天草諸島を訪れた時は海を挟んで向こう側の「雲仙普賢岳」が噴煙を上げているのを横目に最先端の「牛深」という地まで辿り着いたが、さすがに日帰りであちこち寄るドライブではそこまではできない。熊本市内に知人に教わったお店を予約していたので、遅めの昼飯に海鮮丼で有名なお店まで往復するつもりでいた。

まず最初の目的地は「世界遺産」となった三角西港である。平成27年(2015)に「明治日本の産業革命遺産」の一つとして、世界文化遺産に登録されたそうで、石積みの埠頭や水路、そして明治の面影を残す建築物が点在している。熊本市内からは1時間くらいの行程で、美しい田舎の港湾施設が見えてくる。我々はハイカラな建物の並ぶエリアよりも少し手前の駐車エリアに停めて様子を見てみた。長い石積みの埠頭や水路、建造物などが目玉だそうだが、その石積みの護岸続きでのどかにも釣りをしている人が数人見えた。実は携帯フィッシングセットを持っていこうか迷っていた私は思わず近寄ってみると、海中に沈めている魚篭の中には黒い大きな魚が数匹泳いでいるではないか。「これって黒鯛じゃないかな・・・」他の人の釣果も偵察してみようと歩き出したら後ろで「よっし!」という声がしておじいさんが大きく釣竿をしならせている。駆け寄ってみると釣り番組で見るようなキャッチシーンが見られた。

            

「こ、ここってこんなに一杯釣れるんすか?」魚篭の中に4,5枚入っている大きな黒鯛を見て尋ねると、いかにも気さくにおじさんは「なーに、釣れる時は数上がるけど、釣れない時は1日いたってさっぱりよ。この辺の潮の流れはね・・・季節によっても・・・外海が荒れたりすると・・・」たぶん標準語だとそんな意味のことを丸出しの土地言葉で明るく仰っていた。車に戻り少し先の「世界遺産エリア」に駐車し直した。オランダ人が設計したという港湾施設には明治のハイカラな建物が立ち並び、一種別世界のような雰囲気となっているが、一番入り口にある「高田回漕店」は明治の純和風の家屋で自由に見学できて面白い。石堤の先ではのどかに釣り糸を垂らしている人もいるようで、私は途中の釣具屋でセットを買って、帰りにぜひ「世界遺産で釣りをする」経験をしてみたいと密かに画策していた。

      

次の目的地は有名な天草五橋の1号橋を渡って2号橋との真ん中あたりにある「天草四郎メモリアルホール」としてあった。映画「沈黙」で隠れキリシタンの歴史などを見てきた私達はわずか16歳で数万の軍勢を指揮したという謎の少年について色々と詳しく知りたいとは思っていたが、いざ現地に行ってみると多少「胡散臭そう」だ。観光客らしきオヤジ集団がいたが、何か閑散としている。入り口で見たら入場料は600円、元々この手の歴史にあまり興味のなさそうな妻は「等身大の織田信長像が出迎えるったってねえ」お隣の敷地に天草四郎公園があり、この小高い丘の部分に天草四郎の像と墓がある。墓といっても、実際には慰霊碑のようなものに見える。さらにこの同じ場所にはいくつかのキリシタン墓が移設して置かれている。いずれも江戸初期のものであるとされている。施設には結局入らずに天草2号橋に向かった。「何か天草四郎系って『やられる』ような気がするな」途中にあるビジターセンターで情報収集することにした。

      

海側の広い庭から中々美しい風景が見られるビジターセンターでは、ちょっとした展示物しかなかったが、係員の女性が「8分ほどのVTRがあるんで見ていきませんか?」というので、二人ポツンと椅子に座って大画面モニターの前に座った。ハクセンシオマネキという片方だけハサミの大きい白い蟹や干潟の自然などを紹介した映像だった。終了後、壁にかけられた天草諸島の風景写真を眺めていたら、さっきの女性が近寄ってきて親切に説明してくれた。「これは高舞登山展望台から撮った写真で、天草諸島と天草五橋を一度に見えるところなんですよ。ホントは夕日が綺麗なので有名なんですけどね。今日は天気がいいから遠くまで見通せてきれいだと思いますよ。」「こんな景色が見えるなら行ってみようか」中々ガイドには載っていないところのようだ。地図に従って車を進めると途中から狭く急な上り坂になり「ホントにこのまま車で行けんのか?」と心細くなるような道だった。さらに駐車スペースらしくところから上り坂をふうふう言いながら10分ほど上ると写真で見た素晴らしい風景が開けてきたのだった。「やっぱ来てよかったよねえ」

    

気をよくした我々はさらに一路、折り返し昼食地点に考えていた「山盛り海鮮丼」で有名なお店である。ただし展望台からは50km以上あり、「飯食うためだけにわざわざ行くか?」と躊躇してしまう距離でもある。しかし有料道路を使えることもあり、とりあえず車を走らせることにした。人気店ということだが時間的にはだいぶずれているので、到着したときには広大なフロアに数えるほどしか客は入っていなかった。巨大な釜でおばさんが生タコを丸ごと茹でるのをしきりに見せようとしていた。これにつられて注文したタコの唐揚げはシンプルだが柔らかくて風味が新鮮で美味、それに加え名物の「山盛り海鮮丼」はタコの足が丼からダイナミックにはみ出している写真とは異なり、何となく地味な盛りで、妻とは若干の「やられ感」にあいコンタクトで苦笑し合った。。。風が少し強くなってきたが、潮の干満がものすごく大きいという海岸に降り、ちょうど干潮で干潟となっているところを歩いてみたら至るところに小魚やカニが見られ、ちょっとした童気分に浸ることができたのである。

            

気が付いてみると熊本市内からは100km近く走ってきてしまった。しかもなぜか帰りは天草五橋の色々なところで渋滞が発生しノロノロ運転に悩まされた。それでも橋の袂など停車できるところでは絶景とも思える天草の小島を眺め渡して写真に収めた。来る時には気にもとめなかった(比較に写真撮っておけばよかった)が、有明海というのは干満の差が日本一だそうで、「何で海の上に電柱と電線が並んでるんだろう?」と不思議に横目に見ていた海原が干潟のようになり、砂地が滑らかに波打っていた。有名な御輿来海岸で、もう少し時間がたって夕日と重なると素晴らしい景色らしい。なるほどはるか沖の方まで電柱が続いている不思議な光景だ。天草五橋の1号橋まで戻ると、来る時のスイスイ道路を考えると「どこに
こんなに車がいたのか?」不思議なくらい渋滞が激しくなってきた。夕飯は「馬肉料理」で有名なお店を予約しており、妻も楽しみにしているから、残念ながら「世界遺産でフィッシング」はあきらめ、一路熊本市内を目指したのだった。

      
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2 コメント

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Unknown (小夏)
2017-07-02 01:16:56
旅行でもレンタカー利用のは普段と違った面白さがありますね!
オランダ人が設計したという港湾施設、まさに長崎!西洋とのクロスオーバー!香りますね~、グラバー園で感じた感覚思い出します。

高舞登山展望台からの天草諸島、スカーっとしますね。
そうそう、釣りのところもちょっと見たことないようなところですね。釣り出来たら気持ちいいでしょうね^^

をぉ、さっきニュース速報の音がしていましたが大きな地震が北海道に続き今度は阿蘇。。
心配ですねぇ。
Unknown (磯辺太郎)
2017-07-02 08:11:03
小夏さま

ちょっと遠出する旅行では必ずと言ってよいほどレンタカーを使用します。貧乏性な我々は滅多に行けない場所では隅々まで機動力をもって制覇しないと気が済まないんです。
そうそう、師匠の長崎の記事を見て憧れを強め、いずれ西洋とのクロスオーバーを体験したいと思います。グラバー園いいですよねえ。
展望台からの天草諸島、絶景でした。聞かなければスルーしていたのでありがたかったです。
世界遺産でクロダイ釣りなんて、羨ましいにもほどがありますよねー。(やっぱ、釣りセット持って行くべきだった・・・)

北海道に阿蘇・・・北に南に地震が連発して怖いですね。

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