海の日3連休中日(ドラゴンズではなく「なかび」)。。。
当然、帰宅し波と戯れているはずの連休に、何故か私は赴任した地方都市にとんぼ帰りしていた。
そこは梅雨開け後、あっと言う間に恐るべき暑さに見舞われていた。最高気温がいきなり体温を超すのである。
その日は隣町(だったかな)の夏祭りに参加することになっていた。
古くからあった拠点事業所が地域との密接な活動ということで、企業参加者としての神輿を作成し、毎年担いで練り歩くのである。
私も希望もしていないのに地方会社の役員として赴任していたから、トップとともに先陣を切って祭りに臨まなければならなかった。
まあ、プラカードでも持って先頭を歩けば済むんだろうとタカをくくっていたら、とんでもなく甘かった。。。
朝から新幹線で集合駅に駆け付けたのだのだが、待ち合わせてローカル線に乗り換えるといきなり20才くらい若い女性がにっこり笑って缶ビールを差し出した。
シルバー会社か思っていたら、若い女の人もいるんだな・・・昨年入社したフレッシュ社員だそうだ。
「あっ、ありがとう・・・あなたもどうぞ」
10人くらいでボックス席を占拠していきなり宴会が始まってしまった。東海道線だったら私は決して許さないが、休日のローカル線など誰も乗っていない。。。
さらに途中でもっとローカルな私鉄に乗り換え、集合場所から約1時間、6本セットを飲み尽くして「よーし!今日の目標は一人1ケースだな・・・!」すっかりいい気分になっていた。
駅を降りると事務所まで歩く間に全てのビールが汗で抜けてしまうほど灼熱の世界だった。
「こりゃあ・・・練り歩くだけでも結構大変だぜ。熱中症に気をつけなきゃ」
神輿のある事務所ビルに着くと、名前の書いたセットが用意されていてまさしく御神輿担ぎのスタイルに衣装替えさせられた。
「12時から全体出陣式、我々の部門はその前に出陣前気合入れ会を行います。挨拶と乾杯の音頭お願いしますよ。」
それぞれ祭り衣装市で集まったメンバと一緒に会場に行くと、弁当とともに山のような日本酒がつんであった。
既に電車内で飲んできていある私は調子に乗って、注がれるままに日本酒を飲んでいたら、だいぶ目の前が白くなってきてしまった。
全体出陣式の前に本年入社の新入社員10名くらいが決意表明を行っていた。最後の「えいえいおー!」の掛け声ではその真ん中に立たされたが、気を利かしてヤツがいたのか女性軍に取り囲まれることになり悪い気はしなかった。
そして屋外駐車場で御神輿を前に神主のお祓いとともに出陣の掛け声だ。
神輿のスタート地点までは歩いて10分くらい、街の目抜き通りを一直線に担いで歩く。
田舎の祭りは盛り上がると聞く。せっかくだから様子を撮影しておこうとIXYを懐に入れようとしたら、
「やめたほうがいいですよ。バケツで水ぶっかけられますんで」
げげえーっ!なんかやな予感したんだよな。でもこれだけ暑いと水でもかぶらないと倒れちゃうかも・・・
「ねえねえ、もしかしてオレも担ぐの?」
恐る恐る世話役みたいな人に聞いてみると
「当たり前でしょ!担ぐどころか、上に昇ってもらいますから!」
な、なーんと!こりゃあエライことになった。汗でアルコールは抜けてきたけどな。
三本締めが行われて、御神輿が動き出した。後ろには清涼飲料を山と積んだリヤカーが輜重隊としてついて来る。
その昔は酒だったらしいが、やはり飲みながらの神輿担ぎは問題があるということで、清涼飲料になったそうだ。
しかしよーく見ると底のほうには「一番・・り」なんてのが見えるぞ。。。
何回か担いだが、少し進んではすぐに止まってしゃんしゃんをやるからそれほどキツくはなかった。
気がついたら、トップの人が社名の入った提灯をもって神輿の前側に昇っていた。
そーっと、神輿担ぎの列から離脱しようとしたら、後ろからむんずと腕をつかまれて・・・
「さあ磯辺さん、出番ですよ!後ろ側に上ってください!神輿は揺れるし、水をかけられるので気をつけて!」
こうなりゃ自棄だ!内側の担ぎ棒を両手でつかみ、ヒラリと飛び乗ったら拍手が沸いた。
なるほど、神輿が揺れて足場は悪いが結構気分いいじゃないか。。。私は慣れると掴んでいた神輿のアームを両手離しし、岸和田だんじり祭りのように両手で団扇を振り始めた。
大歓声とともにバケツの水が猛烈に炸裂した。
「あそこに上って両手離して踊った幹部の方、初めて見ましたよ。磯辺さんバランス素晴らしくいいんですねえ」
ふ、ふ、ふふふ。波乗りで鍛えたオレの運動神経ナメてもらっちゃ困るぜ。「来年は倒立してあげるよ」と心の中で思いながら・・・「酔ってれば怖いもん無いからねえ」
「磯辺さん、今年初めて来られたので皆遠慮してたかもしれませんけど、あんなに派手にやっちゃあ、来年思い切り水が来ますぜっ」
「さっき新入社員のN女史に背中から氷水入れられたんだけど、ホントに遠慮してんのか?」
神輿が終わって着替え室に入ったが、体中ずぶ濡れだ。唯一ダメだったのは替えパンツを持って行かなかったこと。初めてなんだから誰か言ってくれなきゃなー。
もう帰るだけだから、ノーパンでいいや・・・
閉会式でまたスパーク。。。帰りの電車でも「これでもか」とビールが出てきて・・・「オレ、ホントに1ケース分飲んだかも・・・」
セカンドハウスのマンションに帰って、Tシャツと短パンを脱いだところで力尽き、そのまま素っ裸のまま寝ていた・・・
翌日は関連会社の「安全大会」に出席することになっていた。
梯子に上っての作業や車で移動することが多い職種なので、常に事故がないように色々自己研鑽しているのである。
3連休最終日=海の日だってえのに海のないところで講演かよ。。。とほほ・・・
社長や主だった幹部も前日の祭りに参加して盛り上がっていたようだな。
市立福祉会館が「安全大会」の会場になっていて、みんな車でやって来ていたが・・・
「安全大会」に自家用車で現れて、気のせいか赤い顔をしている人が多かったが、あんまりタイミングよくないよなあ。
写真(最後はその大会の後、やることないから見物に行った観音。。。とうとう最高気温が38度を超えた1日だったそうだ・・・
当然、帰宅し波と戯れているはずの連休に、何故か私は赴任した地方都市にとんぼ帰りしていた。
そこは梅雨開け後、あっと言う間に恐るべき暑さに見舞われていた。最高気温がいきなり体温を超すのである。
その日は隣町(だったかな)の夏祭りに参加することになっていた。
古くからあった拠点事業所が地域との密接な活動ということで、企業参加者としての神輿を作成し、毎年担いで練り歩くのである。
私も希望もしていないのに地方会社の役員として赴任していたから、トップとともに先陣を切って祭りに臨まなければならなかった。
まあ、プラカードでも持って先頭を歩けば済むんだろうとタカをくくっていたら、とんでもなく甘かった。。。
朝から新幹線で集合駅に駆け付けたのだのだが、待ち合わせてローカル線に乗り換えるといきなり20才くらい若い女性がにっこり笑って缶ビールを差し出した。
シルバー会社か思っていたら、若い女の人もいるんだな・・・昨年入社したフレッシュ社員だそうだ。
「あっ、ありがとう・・・あなたもどうぞ」
10人くらいでボックス席を占拠していきなり宴会が始まってしまった。東海道線だったら私は決して許さないが、休日のローカル線など誰も乗っていない。。。
さらに途中でもっとローカルな私鉄に乗り換え、集合場所から約1時間、6本セットを飲み尽くして「よーし!今日の目標は一人1ケースだな・・・!」すっかりいい気分になっていた。
駅を降りると事務所まで歩く間に全てのビールが汗で抜けてしまうほど灼熱の世界だった。
「こりゃあ・・・練り歩くだけでも結構大変だぜ。熱中症に気をつけなきゃ」
神輿のある事務所ビルに着くと、名前の書いたセットが用意されていてまさしく御神輿担ぎのスタイルに衣装替えさせられた。
「12時から全体出陣式、我々の部門はその前に出陣前気合入れ会を行います。挨拶と乾杯の音頭お願いしますよ。」
それぞれ祭り衣装市で集まったメンバと一緒に会場に行くと、弁当とともに山のような日本酒がつんであった。
既に電車内で飲んできていある私は調子に乗って、注がれるままに日本酒を飲んでいたら、だいぶ目の前が白くなってきてしまった。
全体出陣式の前に本年入社の新入社員10名くらいが決意表明を行っていた。最後の「えいえいおー!」の掛け声ではその真ん中に立たされたが、気を利かしてヤツがいたのか女性軍に取り囲まれることになり悪い気はしなかった。
そして屋外駐車場で御神輿を前に神主のお祓いとともに出陣の掛け声だ。
神輿のスタート地点までは歩いて10分くらい、街の目抜き通りを一直線に担いで歩く。
田舎の祭りは盛り上がると聞く。せっかくだから様子を撮影しておこうとIXYを懐に入れようとしたら、
「やめたほうがいいですよ。バケツで水ぶっかけられますんで」
げげえーっ!なんかやな予感したんだよな。でもこれだけ暑いと水でもかぶらないと倒れちゃうかも・・・
「ねえねえ、もしかしてオレも担ぐの?」
恐る恐る世話役みたいな人に聞いてみると
「当たり前でしょ!担ぐどころか、上に昇ってもらいますから!」
な、なーんと!こりゃあエライことになった。汗でアルコールは抜けてきたけどな。
三本締めが行われて、御神輿が動き出した。後ろには清涼飲料を山と積んだリヤカーが輜重隊としてついて来る。
その昔は酒だったらしいが、やはり飲みながらの神輿担ぎは問題があるということで、清涼飲料になったそうだ。
しかしよーく見ると底のほうには「一番・・り」なんてのが見えるぞ。。。
何回か担いだが、少し進んではすぐに止まってしゃんしゃんをやるからそれほどキツくはなかった。
気がついたら、トップの人が社名の入った提灯をもって神輿の前側に昇っていた。
そーっと、神輿担ぎの列から離脱しようとしたら、後ろからむんずと腕をつかまれて・・・
「さあ磯辺さん、出番ですよ!後ろ側に上ってください!神輿は揺れるし、水をかけられるので気をつけて!」
こうなりゃ自棄だ!内側の担ぎ棒を両手でつかみ、ヒラリと飛び乗ったら拍手が沸いた。
なるほど、神輿が揺れて足場は悪いが結構気分いいじゃないか。。。私は慣れると掴んでいた神輿のアームを両手離しし、岸和田だんじり祭りのように両手で団扇を振り始めた。
大歓声とともにバケツの水が猛烈に炸裂した。
「あそこに上って両手離して踊った幹部の方、初めて見ましたよ。磯辺さんバランス素晴らしくいいんですねえ」
ふ、ふ、ふふふ。波乗りで鍛えたオレの運動神経ナメてもらっちゃ困るぜ。「来年は倒立してあげるよ」と心の中で思いながら・・・「酔ってれば怖いもん無いからねえ」
「磯辺さん、今年初めて来られたので皆遠慮してたかもしれませんけど、あんなに派手にやっちゃあ、来年思い切り水が来ますぜっ」
「さっき新入社員のN女史に背中から氷水入れられたんだけど、ホントに遠慮してんのか?」
神輿が終わって着替え室に入ったが、体中ずぶ濡れだ。唯一ダメだったのは替えパンツを持って行かなかったこと。初めてなんだから誰か言ってくれなきゃなー。
もう帰るだけだから、ノーパンでいいや・・・
閉会式でまたスパーク。。。帰りの電車でも「これでもか」とビールが出てきて・・・「オレ、ホントに1ケース分飲んだかも・・・」
セカンドハウスのマンションに帰って、Tシャツと短パンを脱いだところで力尽き、そのまま素っ裸のまま寝ていた・・・
翌日は関連会社の「安全大会」に出席することになっていた。
梯子に上っての作業や車で移動することが多い職種なので、常に事故がないように色々自己研鑽しているのである。
3連休最終日=海の日だってえのに海のないところで講演かよ。。。とほほ・・・
社長や主だった幹部も前日の祭りに参加して盛り上がっていたようだな。
市立福祉会館が「安全大会」の会場になっていて、みんな車でやって来ていたが・・・
「安全大会」に自家用車で現れて、気のせいか赤い顔をしている人が多かったが、あんまりタイミングよくないよなあ。
写真(最後はその大会の後、やることないから見物に行った観音。。。とうとう最高気温が38度を超えた1日だったそうだ・・・