平成太平記

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韓国経済は大丈夫か!? 財閥系企業は低迷、中国依存が最悪結果を招く恐れも

2015年06月22日 10時04分16秒 | Weblog

韓国経済は大丈夫か!? 財閥系企業は低迷、中国依存が最悪結果を招く恐れも

産経

2015年6月21日

韓国経済は大丈夫なのか? 思わずこんな言葉をつぶやきたくなるほど、韓国の経済指標は「悪化」のオンパレードだ。

財閥優遇の経済政策を進めてきたツケといえるが、セウォル号の沈没事故、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス感染などの社会問題も影響してか、韓国経済を覆う分厚い霧は晴れない。

すべての経済指標が「悪化」

『韓国、失業率除き成長率など全指標「悪化」…景気回復動向は最下位』

韓国紙・中央日報(電子版)は6月17日、こんな見出しの記事を配信した。

もちろん、プラス成長の統計がないわけでもないが、総じてマクロ経済指標は厳しい内容だ。

とりわけ韓国経済にとって“致命傷”となるかもしれないのが輸出の減少だろう。

韓国の輸出依存度は約5割。

「貿易立国」を掲げる日本だが、実は輸出依存度は約1割で、輸出が不振となれば、韓国経済全体が窮地に追い込まれることになる。

そんな状況が今、現実の問題として起こりつつあるのだ。

6年ぶりの輸出、2桁マイナス

韓国の輸出は今年1月にマイナスに転じ、月を追うごとに減少幅は拡大。

4月は8・1%減と2013年2月以来の落ち込みを記録し、5月は10・9%減と6年ぶりに2ケタのマイナス成長となった。

ただ、輸出低迷が経済全体の足を引っ張っているという単純な話ではない。

韓国経済には日本や欧米にはない「歪さ」があり、それを歴代政権が改善せず、放置してきたことが今の厳しい状況の最大の原因だ。

財閥重視・優遇で経済成長

韓国ではサムスン電子や現代自動車など10大財閥が国内総生産(GDP)の約7割を占めており、そのほとんどが製造業だ。

歴代政権はこれまで財閥を重視、優遇することで経済成長を果たしてきたといっても過言ではない。

つまり、韓国が為替介入によってウォン安誘導してきたのは公然の事実である。

サムスンや現代自は、ウォン安を最大限活用し、世界中で安価な商品を売りまくってきた。

しかし、日銀による異例の金融緩和などを背景に、約2年前からは一転、ウォン高となり輸出競争力は大幅ダウン。

「安価」というメッキの剥がれたサムスンや現代自の商品は売れ行きが落ち、売れても利益を上げることができない状況で、業績低迷に歯止めがかからない。

こうした財閥系企業の低迷ぶりが如実に表れたのが今年1月以降の輸出額の低迷だ。

中国依存が招く最悪状況?

「財閥重視」「通貨安誘導」にかさ上げされた韓国経済。

ある意味で今の状況は韓国の本当の実力値なのかもしれない。

ただ、経済構造を改革するきっかけと位置付け、ゼロからの出発を果たせば、痛みを伴うものの、韓国経済は立ち直る可能性もある。

しかし、現実は抜本的な改革を避け、中国への投資を増やし、中国で稼ぐ-というのが経済政策の軸となっている。

中国は不動産バブルが弾け、見た目以上に同国経済は厳しい状況に追い込まれている。

そんな中国に活路を見いだそうとしている状況では、韓国経済のXデーはそう遠くないかもしれない。