東京ステーションホテルを観光する

2016-10-20 15:37:43 | 旅行


東京ステーションホテルは三回修復復元工事がなされた。私は大正2年当時の姿に戻ったのだと勘違いしていた。
修復の歴史さえも残すという大変な試みだったのだ。どこぞの長城の復元とはわけが違う。
ホテル宿泊者のみが天井のレリーフを真近で見ることができ、そこから美しい床を見下ろすことができるのだ。
その床は、創建当時の床を再現するのではなくて、空襲の後に修理された天井の美しさをを、今回の修復工事の際に床に残したといううわけだ。
今の天井は創建当時の天井に復元したもので、それに対して、床は2代目の天井を消し去るのではなく、彷彿させるための床となったというわけ。
天井の大きな鷲と干支。
八角形故、干支のうち4種がはじかれている。それが何か考える。
貴賓室にははじかれた4種の代わりに、4聖獣がお守りしていてくれるとか・・・その辺は諸説あるそうだ。










天井の低い客室側の廊下



元は隠されていた屋根裏がアトリウムとなり、明るく素晴らしい空間。






おもてなしの気持ちの真鍮のクレマチス。



























赤煉瓦の再現も凝り方が半端ではない。
ただ新しく復元するのが目的ではなかったこの大プロジェクトに心より敬意を表す。

目地一つも鑑賞できる。
覆輪目地・かえる股。






来年の春にはすっかり出来上がる予定。






ドームのある南北に挟まれた中央口はいたってビジネスライク






こうして、ホテルで渡されたステーションホテル館内ツアーガイドに載っている全てを見て歩いた。
12時チェックアウトプランでゆっくりできるのがありがたい。

ホテルのスタッフは皆、目が合った瞬間に素晴らしい笑顔で応対してくれる。

年に一度、大学の同窓会の為に必ず上京する父、来年もぜひここに泊まりたいと言ってくれた。

来年は皇居側も工事が完了して、また違う景色を楽しめるだろう。