平地治美の漢方ブログ 

漢方(漢方・薬膳・鍼灸...)全般についてのブログです。コメント大歓迎。

最強デトックス「鼻腔鍼」

2014年01月31日 | 鍼灸
昨日の漢方公開講座は昨年度の最終回でした。
参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

試食いただいた「当帰生姜羊肉湯」ベースのスープ

講義風景


今回は花粉症対策を含め、春先のデトックスについて話しました。

最強の組み合わせとして

断食
鼻腔鍼(Bスポット療法)

ちょうど花粉症が出始めたというHさんにモデルになっていただき鼻腔鍼を実演。



鼻腔に刺入後、メキメキッという音がし施術後はかなり出血しましたが、直後に肩こりが
とれたそうです。

断食もそうですが、この鼻腔鍼はかなり強い刺激ですから、身体としては危機を感じて
自然治癒力が発動するため、思わぬ症状が改善することがよくあるという話をしました。

鼻腔鍼を自分でするのは難しいので、代用としてアーユルヴェーダの点鼻薬アヌタイラオイル
をお土産にして予防していただくようにました。これもけっこう強烈な刺激です。

とにかく花粉症に向けては胃腸の調子を整え汚いものは排泄し、万全の体制で臨んで
いただきたいですね。


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断食と柴胡剤

2014年01月29日 | 養生
漢方もそうですが、食養においても自分に似た悪い人というのはすぐにわかるものです。
断食後、食べ過ぎによって症状が悪化している人を目にするとピーンとわかるようになりました。

特に大柴胡湯、柴胡桂枝湯証あたりの人は体型にかかわらず過食している人が多いようです。
この「過食」というのは世間一般で言うところの量ではなく、その人にとって余分な量の
ことです。

例えば先週いらした数年来の消化不良に悩み病院を転々としてきた患者さんですが、朝食は
食欲がないけれどこれ以上痩せたら困るとトーストをコーヒや紅茶で流し込むように食べて
いらっしゃいました。
そこで朝食は思い切って廃止し、昼食をやや少なめによく噛んで食べるようにしていただいた
ところ、柴胡桂枝湯を一週間服用しただけで劇的に症状が改善しました。

他にも、朝食を止めただけで胸脇苦満が改善した、体のだるさが取れて頭が冴えるようになった、
朝食を作らなくてよいので時間に余裕ができて精神的に楽になった、という報告もいただいて
おります。

柴胡剤の効きが良くなるのは、朝食を消化、解毒するという負担がなくなるため、脾胃のみ
ならず肝、腎に休息が与えられるためではないかと感じています。


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江島杉山神社 春の式典

2014年01月28日 | 散策
先週の1月26日、両国の江島杉山神社で春の祭典が行われました。

田部宮司による式典が行われ、その後は来賓の議員さんなどによる祝辞、
民謡三味線、交流会が和やかな雰囲気の中行われました。

これまであまり盲人の先生方とは交流がありませんでしたが、いきなり
指名されても民謡を見事に唄ったり、三味線が弾けたり、「芸」をお持ちの
陽気な人が多いなあ、という印象を受けました。

おみやげの「和一焼き」。

和一焼き説明書

点字も印字されています

五行になぞらえ五種の味

顕彰会で発行している暦

開くと杉山先生の像






交流会の後、神社内にある治療院で会長の和久田哲司先生に鍼灸治療をしていただきました。
細い毫針を使用し、最後に皮内針を入れていただきました。
断食後で少し体が冷えていたのですが、治療していただき温まってさらに元気になったかんじです。

治療費は一回4000円ですが、利益は杉山和一資料館の設立費にするため、先生方は
ボランティアで施術なさっています。
遠方からの患者さんも多いようで、希望して会員になると研修もさせてもらうことが
できるそうです。興味の有る方は

江島杉山神社
03-3634-1055

に問い合わせてみてください。

私もそうでしたが、鍼灸をやっていてもこの神社の存在を知らない人は多いのではないでしょうか。
鍼灸学校に入ったら、または鍼灸師になったら、まずここにお参りする。。。
というような場所になっていけば良いなあと思います。


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西勝造と漢方

2014年01月27日 | 散策
このところ私の興味の大部分を占めている西勝造先生。

西先生の書いたものを読んでいると、その読書量と知識の幅の広さに驚くばかりです。
土木工学から動静脈部の吻合部(グロミュー)について考察したり、仏典や聖書、哲学書、
数学、手相人相、、、と留まるところがありません。

漢方についても専門家以上に勉強した形跡が伺えます(吉益東洞の「古書医言」は西先生が
出したものということを初めて知りました)。

そしてその吉益東洞の医説を参考にしつつも

「問題点もたくさんある」
「汗吐下和というけれど、その後はどうするのだ」

と冷静に指摘しています。

そんな西先生ですが、73才で書いた「長命の生理」に

「あと60年は生きる」

と書いてあるのに、どうして75才で亡くなってしまったのかというのが私の中で最大の
謎だったのですが、昨日得た情報によると西先生はどうやら晩年「ヒ素」の研究をなさって
いて、自分自身で人体実験をしていたらしいということでした。

その研究は後に甲田光雄先生が森永ヒ素ミルク事件の被害者の患者さん達を断食療法で
治したというところへ繋がっていったのでしょうか。もう甲田先生も亡くなっているので
確かめることはできませんが。。。


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断食修行その後 4

2014年01月26日 | 養生
断食が終了してから10日が過ぎました。

今現在は、通常の普通食を食べるようになりましたが、とにかく何を食べても美味しい!
ですが、添加物の入った物や肉はあまり美味しく感じない、というか食べた後の胃
や体の重さを考えると敢えて食べなくてもよいかな、というかんじです。
また、外食すると全てのものが塩っぱすぎるように感じます。

朝食を止めて1日2食にしてから午前中はとにかく体が軽いので、いつもよりたくさんの
ことが出来るようになりました。
そしてお昼はものすごくお腹が空き、普通のご飯やお味噌汁がとても美味しく感じられ、
食事の度に感動しています。

そして断食1週間後の先週、献血に行ってみました。
おそらく貧血でダメだろうと思いつつ採血してもらったのですが、なんと断食前より
赤血球は良い値でした。200ml献血したのですが、その後の体調もいつもより良い
かんじです。

そして断食後、舌の変化が以前よりはっきりしてきたようにも感じます。
起床してから昼までは基本的に水しか摂らないのですが、白膩苔や黄白膩苔がつき舌体は白っぽく歯痕
がついていることが多いのですが、昼食を食べたとたんに赤みが差して淡紅色になる、といった
具合です。

何も食べていないにもかかわらず、断食中にも黄膩苔が出てきたことが数回あり、過去の
食毒が排出される段階でもこういった舌状になるのだということがわかり勉強になりました。

今のところ良いことづくめなので、また春先にでもやってみようかなと思います。


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東洋鍼灸専門学校・漢方公開講座

2014年01月25日 | 学会 勉強会 お知らせ
来週1月30日(木)19:00~20:30
場所 東洋鍼灸専門学校
参加費 500円


今回はこれから春先にかけての養生、花粉症対策、そして今回の断食ネタも取り入れます。

スープは「当帰生姜羊肉湯」をベースにしたものを出す予定です。


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「朝食害毒論」西勝造

2014年01月24日 | 養生
朝食害毒論(近代デジタルライブラリーで読むことができます)
今回の断食中に甲田光雄先生の著書を数冊読みましたが、
甲田先生の臨床の根底にあるのは、西勝造先生の「西式」健康法です。

西先生御自身は医師や薬剤師ではなく、もともとは土木技師として日本で初めて
地下鉄を造った人です。
先生はご自身の病気を克服するために様々な健康法を試した結果、独自の理論を構築なさいました。

中山忠直先生しかり、この時代には医学の専門家ではないけれど広い視野を持った人達が
独自の健康理論を確立しており、専門外なだけにその視点は反って鋭く本質をついているようです。

西先生は、まず健康な食生活の大前提として「朝食を廃止すること」を述べています。

この「朝食害毒論」ではさまざまな角度から朝食の害を説いています。

まず、歴史的には日本では元禄時代まで、欧州方面に於いても古代は朝食はなかったこと、
「朝食」と言っているのは現在の「昼食」のことであること。
つまり「朝飯前」の朝飯とは現在の昼飯のことで、それまでに4~5時間のハードな労働をしてから
初めて食事をしていたそうです。

体にとって朝は排泄の時間帯であり、腎藏や肝臓が働き老廃物の排出をする時間帯なのに、
朝食を摂ると神経系統が上部に使われ排泄が疎かになり、結果として毒素や宿便が体内に
滞ってしまうそうです。
そのことを、朝食を食べた場合と抜いた場合、それぞれの尿中の成分を定量して証明しています。

私は今回の断食体験で空腹の気持ちよさを知り、「朝食を食べぬ楽しみ」を味わっています。
ここ数日止めておりますが、全く何の支障もないどころか、いつもよりも体が軽く頭もスッキリとします。

いきなり全廃するのが難しければ、半分、3分の1と減らしていくと良いと思います。


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断食修行その後 3

2014年01月23日 | 散策
回復食4日目
あまり食欲もないのでリンゴをジュースにして過ごすことにしました。
私は自分自身では人並み以上に胃が丈夫だと思っていたのですが、実は弱っていたから
吐いたり断食後も回復が予想より遅いのではないかと思い、回復食はもう少し長めに
一週間くらいとることにしました。

リンゴ半分を水300mlとともにミキサーにかけ、繊維は取り除かずそのまま食べるようにして
飲んだのですが、半分でお腹いっぱい、残りは夜の分にしました。

日中は残り半分のリンゴを煮て食べてみました。

これでもう、十分なかんじだったので終わり。

体調はすこぶる良く、相変わらず体は軽いままです。
体重はー4キロで横ばい状態。




回復食5日目
この断食を機に、朝食を食べることを止めてみることにしたので朝食は無し。

昼食には断食後初めての動物性食品、鯛の頭をみそ汁にして食べてみました。
身として食べる部分はあまりなかったのですが、一杯飲んだ時点で満腹になりご飯は食べられませんでした。

久しぶりに魚を食べた実感として、体が温まり過ぎて熱かったということと、やはり果汁やお粥に比べて
消化に時間がかかるというか、いつまでも胃の中に滞っているようなかんじです。
肉は、もう少し胃の状態が元も戻ってからにしないと体調を崩すような気がするので、しばらくお休み
しようと思います。

夕食は芋粥一杯、黒豆、レンコンの炒め物。

これから固形物を少しずつ増やしていく予定です。


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断食修行その後 2

2014年01月22日 | 養生
回復食3日目

大承気湯を普通量服用し、どうなることかとドキドキしながら目覚めたのですが、
全く便意がりません。
水を飲んで30分くらいしたら、久々に便意を感じました。

5日出ていなかったわりには量は少なく、やや軟便という程度だったので薬の量は
ちょうど良かったようです。

しかし、期待していた「宿便」というかんじではなくちょっとガッカリ。。。
もう少し長い期間断食しないと「黒い宿便」というやつは出ないのでしょうか。

とは言え、やはり便通があると気分的にスッキリしました。


あまり空腹を感じなかったので、紅茶を飲んで朝食がわりにしました。

この日も患者さんが多かったのですが、昨日と同様に問題なく治療をすることができました。

回復食は、久々の固形物を少し入れた「芋粥」にしました。
昨日よりもお米の原型が少し残る五分粥にし、茶碗一杯半で満腹。


夕食も同じものを茶碗一杯食べました。
昼夜合わせて、お粥に使ったお米の量は小さいおにぎり1個分くらいです。

他には午後にイチゴを3粒、すりおろした梨(4分の1)のジュース。

全てのものがとても美味しく感じられるのですが、あまりたくさん食べたいとは思いません。
必要な量を察知できるようになったというかんじなのですが、その量は予想以上に少なく、
今まで無意識のうちにずいぶん食べ過ぎていたのだな、と実感&反省しています。

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断食修行その後 1

2014年01月21日 | 養生
回復食2日目

いよいよ仕事を含めたいつもの生活に復帰です。
しかし、この日も便意はなく、全然苦しくないけれど便秘5日目というのは体に悪そう。。。

西式の断食でも寒天にカマ(水酸化マグネシウム)を入れるようだし、下剤を使おうかな、
と思ったのですが、治療中に下剤が効き過ぎるのは困るので、コーヒーを飲んでみようと
思い立ちました。

一週間ぶりに淹れるコーヒーの良い香り。
もともとコーヒーは大好きなので、普段は飲み過ぎないよう気を付けているくらいなのですが、
一口飲んだとたん、吐き気がしてそれ以上は飲めませんでした。

これにはビックリしました。

結局、朝食は食べずに午前中の治療を開始。
5日ぶりの治療で患者さんが多く、同時に3人診るという場面もあったのですが、いつもより
体が軽くまったく問題ありませんでした。
100番の鍼を使う患者さんもいらしたのですが、いつも通りに刺せました。

お昼は梅干しを入れたお粥。
お米の量は手のひらに乗るくらい(茶碗半分程度)です。

今日もご飯茶碗2杯でお腹いっぱいになったので残りは夕食にすることにしました。

夕方、大承気湯を半量服用してみることに決めました。
舌が黄白膩苔になったのは、便秘のせいだと思ったからです。

私は患者さんに投薬する薬は、なるべく事前に自分で服用してみることにしているのですが、
以前に大承気湯を半量で一回だけ服用した時、腹痛を伴う水様下利で大変な目に会いました。

なので恐る恐る半量を服用したのですが、数時間経っても何の反応もありません。
寝る前にもう一度、普通量を服用して眠りました。



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