平地治美の漢方ブログ 

漢方(漢方・薬膳・鍼灸...)全般についてのブログです。コメント大歓迎。


眼瞼下垂の漢方

2012年02月13日 | 処方・症例
「寒い中、ビデオカメラの撮影に熱中した後に右眼瞼下垂になってしまった」

という患者さんがいらっしゃいました。

MRIなどの精密検査で異常なし、しかし特に治療の指示が出なかった、
ということで途方に暮れて来院されました。


上のまぶたは「脾」だったっけ。。。

と思いながら四診をし、治療を開始。

舌は胖大して歯痕が目立ち、下腹部は関元のあたりが凹んで力が有りません。

本治法として脾と腎の虚を補い、まぶたに切皮程度の火針をして終了。

漢方薬は補中益気湯をお渡ししました。



治療直後に

「眼がさっぱりして、開きやすい!」

とのこと。

発症から10日目の亜急性期ですから、治る見込み大です。




眼の酷使が原因ですから、

・しばらく眼をなるべく使わない。パソコン、テレビ、読書はお休み。
・眉間に皺を寄せない
・食べ過ぎない、水分を控える(脾虚)

とアドバイスしました。


帰宅後、ネットで調べてみたら、眼瞼下垂の手術はいろいろな意味で
リスクもあるようですね。
手術の前に漢方・鍼灸を試してみる価値はあるのではないかと思います。




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打鍼

2012年02月08日 | 鍼灸

注文した打鍼セットが届きました。

石原克巳先生が制作企画したこの打鍼は、小槌がずれないように
持つ部分が細長く楕円形になっていて、大変使いやすいです。

また、小槌は片面がまっすぐでもう一つの面は少しへこんでいて
使い分けができるよう設計されています。


欲しい方は

小槌14000円
打鍼 7000円
小槌・打鍼セット 20000円

青木仙衛さんに

FAX 03--5482-0529
mail : aokiman@hotmail.com

どちらかで問い合わせてください。


打鍼についてはまた後日。





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水毒と肥満

2012年02月06日 | 処方・症例
数ヶ月ぶりに来院した患者さんのNさん。
例年冬は膝関節痛がひどく、毎週のように来院していたのですが
今年は秋に一度いらしたきり。
お元気にしてるかなあ。。。と考えた翌日に、予約のお電話が入りました
(こういう事ってよくあるのです)。

久しぶりに登場したNさんは,別人のようにスッキリしていらして驚きました。
なんでも3ヶ月前にいらしてから、10kgお痩せになったとのこと。
良い感じの痩せ方で顔の色つやも良く、眼も輝いています。


「どうやって痩せたのですか?」

と質問したところ、

「先生が教えてくれたんじゃない!
 言われたとおりに水を飲むのを止めたらどんどん体重が減って膝の痛みも
 なくなって汗もかかなくなりました。」

いつもタオルで汗を拭きながらやってきて、下半身を中心に脂肪がつき
膝関節痛もあるという、典型的な防已黄耆湯の証の方でした。


以前は水を飲むことが体に良いと信じていたため、起床後すぐに大きな
マグカップで氷入りの水を飲み、仕事中もペットボトルを携帯し
合計3〜4Lくらいの水を飲んでいらっしゃいました。

「以前は食事中も何杯も氷を入れた水を飲んでたけれど、それも
 止めてみたらたくさん食べられなくなりました。噛まないで水で
 流し込んでたんですね。味がはっきりわかるようになって、食事も
 美味しく感じます。」

と、いいことづくめのようです。

2週間分の防已黄耆湯を服用しながら良い習慣を身に付け、その後は
薬なしで養生だけで改善されたようです。




「脾は湿を悪(にく)む」


というのは漢方の基本ですが、私達の多くは水分を摂り過ぎている
ようです。

舌に歯型がついている、むくみやすい、体が重だるいetc.....

水毒の症状がある人は、まず水分の摂り方を見直してみてください。






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「吉益東洞の研究〜日本漢方創造の思想」寺澤 捷年

2012年01月27日 | 古典・書籍
吉益東洞の研究――日本漢方創造の思想
寺澤 捷年
岩波書店



後世に残る寺澤先生の力作が、岩波書店から出版されました!

日本漢方を語るときに外すことができない「吉益東洞」について、
ここまでまとまった本は過去に有りませんでした。

寺澤先生の詳細な調査・研究により、これまでの通説を覆すような
箇所もあり、とても興味深く一気読みしました。

後藤艮山、荻生徂徠、松原一閑斉etc......東洞に深い影響を与えた人々に
ついても時代考証とともにわかりやすく整理されています。

個人的には、どのようにして万病一毒論が導きだされたのかについて
書かれている第二章の「思想形成の過程」が一番面白かったです。
プラトンやデカルト等の哲学者の学説も引用し、漢方臨床に必要な
「暗黙知」と形式知をわかりやすくまとめてあります。

「あるがまま」の患者の姿を追求する東洞の姿勢は厳しく、偏屈な
イメージが先行していましたが、能を好み芸術家を支援していた意外な
一面についても初めて知りました。

欠点もふまえて東洞について深く考察することは、日本漢方について
深く理解することに繋がり、それはこれからの国際化に欠かせないこと
だと思うのです。
そんな折にこのような良書を執筆してくださった寺澤先生に、深く感謝
せずにいられません。


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「老人必用養草 老いを楽しむ江戸の知恵」

2012年01月19日 | 古典・書籍
老人必用養草 老いを楽しむ江戸の知恵
香月牛山/原著
農山漁村文化協会



香月牛山は貝原益軒の弟子で、私の最も好きな臨床家の一人であります。
その牛山先生のとてもわかりやすい訳・注釈付きの本が出版されました。

「老人」とありますが、どの年齢にも共通する養生の知恵がわかりやすく書
かれており、いきなり素問や霊枢を読むよりこういった江戸の養生書から
始める方が抵抗なく楽しく勉強できるかもしれません。

そして40才という年齢がいたるところに出てきて、思わず食い入るように
読んでしまいました。
どうやら、40才という年齢は幸せな老後へのターニングポイントらしいです。

たとえば。。。

・40才で陰気は半減する

・ゆえにに4〜50代に陰気を補う処方を用いるとその効果は大きい
 しかし60才以降は用いてはならない

・40才からさまざまな芸術を始めるのではなく、若いうちから習い始める
 そうでないと、することがなく余生を楽しむことはできない

・人の元気も使わなければ意味が無い


その他にも、老人特有の心理、住居、飲食、性生活、喫茶、煙草。。。。と
生活の細部にわたり記載されています。

養生訓にも「畏(おそれ)」の大切さ、つまり欲を少なくし身を慎むことの
大切さが一貫して書かれていますが、同じ事がこの書の根底にもあります。


養生訓と合わせて、臨床家に必読の書です。








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浅田宗伯没後に森鴎外が描いた漢方家たち

2012年01月17日 | その他

ジャーナリスト・油井富雄先生の講演「浅田宗伯没後に森鴎外が描いた漢方家たち」

を聴きに日本漢方協会主催・第31回漢方学術大会に行ってきました。


森鴎外という人はどちらかというと漢方の敵のようなイメージがあったのですが

渋江抽斎、伊沢蘭軒、小島宝素。。。

これらの漢方家の詳細な史伝を書いていたとは、油井さんから教えても
らうまで恥ずかしながら全く知りませんでした。

なかなか読み進みませんが
渋江抽斎 (岩波文庫)
森 鴎外
岩波書店


ちょっと漢方に興味があるという程度ではこんな本は書けません。

脚気論争についても、間違ったイメージが浸透してしまっていることや、
反・漢方のイメージの強い森鴎外ですが、むしろ漢方の応援団だったという
ことが講演を聴いた方はよくおわかりになったと思います。



油井さんに出逢って、ジャーナリスト(皆がそうではないと思いますが)
という人達は現地に調査に行ったり資料を細かく調べたり、ここまでやる
のか。。。といつも感服します。

そして皆が見落とすことや間違って見ている事を、澄んだ眼で見つけ出し
てしまうのです。

先入観なしに事実を正しく検証するという姿勢は、私達臨床家も見習うべ
きだといつも思います。


実は、とても尊敬しているのですよ、油井先生!





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津田沼カルチャー教室「漢方講座」

2012年01月07日 | その他
〜自然治癒力で改善〜 漢方講座(全5回)

1月26日(木)開講の講座のお知らせです。



このブログからのご縁で、すでに以下の2カ所でクラスを担当させて

いただいております。どちらも第4木曜日です。

女性のための漢方レッスン

セブンカルチャークラブ蘇我


受講生の皆様、現在は100%女性です。

(「女性〜」と謳っておりますが、男性の方も歓迎いたします。)

皆さんとても熱心で毎回身の引き締まる思いで講義させていただいてます。


主婦の方が多いのもとても嬉しいですね。

家族の健康を管理し守るのは女性ですから、正しい知識を身に付けて

ご家庭で活用していただきたいと思います。


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新年の古典は「易経」

2012年01月01日 | 古典・書籍
易―中国古典選〈10〉 (朝日選書)
本田 済
朝日新聞社



明けましておめでとうございます。

毎年、お正月は2〜3日で書き写せる長さの古典を写経しております。
今年は原点に返り「易経」を選択。
易は私の先生&相談役で、どう考えても自分の頭では判断がつかない場合
いつも助けてくれます。
厳しい答えが多いですけどね。。。

多数の本が出版されていますが、この本田先生のものがおすすめです。
以前、気功教室でこの本を手に持つだけで筋力テストが強くなった時は
驚きました。
同じく本田先生のこちらの本も大変わかりやすいです。
上下で2万円超えますが、それを大きく上回る価値があると感じます。

易経講座
本田 濟
斯文会




筮竹も持っていますが、普段は台湾で買った八面体のサイコロを愛用して
います。
年末の課外授業では10円玉を使ってやる方法をお伝えしました
(あまり難しく考えず、まず親しんでいただけると良いなと思いましたので)。

まずは皆様も今年の年運を立ててみてはいかがでしょうか。





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2011.11月台湾ツアーレポート 

2011年12月11日 | その他

            左から石原克巳先生、載先生、陳世銘先生



毎年お世話になっているので、今回は感謝状を贈呈しました。
(お返しに素敵なペン立てをいただきました)


今回は6日間といつもより2日長かったのですが、あっという間に
時間が過ぎてしまいました。
毎日ホテルの部屋で宴会していたせいでしょうか、いまだに毎日
眠くてたまりません。

スケジュールはこんなかんじでした。



1日目  夜着後、ホテル近くの海鮮レストランで食事

2日目  陳聡明先生による人相鑑定
     迪化街にて買い物
     
3日目  故宮博物院
     茶館にてランチ
     書店で医学書、鍼灸道具購入

4日目  台北医学大学病院見学 
     製薬工場見学

5日目  道教仙人と面会
     淡水散策

6日目  帰国




今回、面相の陳先生は体調が悪いにもかかわらず、皆を鑑定してくださいました。
今年3月に訪れた時はあんなに元気だったのに。。。
その直後に膵臓ガンが見つかったそうです。

しかし、鑑定が始まったとたん声にハリが出て、それは病人と思えないものでした。
内容も,以前より鋭さを増したような印象です。
やはりプロだなと感じました。 
奇跡が起きて元気になって、また来年も鑑定してもらいたいと願うばかりです。

私と石原先生は毎週火曜日と金曜日の夜10時から遠隔ヒーリングをしますので、
過去のツアー参加者の方、可能な方はいっしょに気を送ってください。


製薬工場と道教仙人は「写真非公開で」とのことですので載せられませんが、
どちらもこれからのツアーの目玉になりそうです。

特に道教仙人は名前と生まれ年、または行く場所を書くといろいろな情報を天から
得ることができるという能力の持ち主でした。
どのような質問にも私達にわかりやすい表現で答えてくださいました。



毎回楽しい台湾ですが、今回はいろいろな意味で学ぶことが多い旅でした。


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宥座の器

2011年11月27日 | 処方・症例

11月23日に湯島聖堂で神農祭が行われました。
開催前に時間があったので湯島聖堂内を参拝していたら、面白いものを発見。 

宥座の器

宥座の器(ゆうざのき)とは「身近において自分の生活の戒めとする道具」だそうです。
(湯島聖堂のものの画像がなく、これは足利学校のものです)

柄杓を使ってこの器に水を入れていくと、8割方入ったくらいのところで
まっすぐになります。ところが、その後も水を入れ続け一杯になると、
ぐるっとひっくり返り、水は全てこぼれます。


『荀子』宥座扁には孔子がこの宥座の器を用い、弟子たちに

世の中の万事、すべてこれと同じだ。結局満ちて覆らないものはない。

虚なれば即ち傾き
中なれば即ち正しく
満なれば即ち覆る


と諭したことが書かれています。 



帰宅して「宥」という字を調べてみました。

①ゆとりをもつ。ゆとりをおき、責めないでおく。大目に見てかばう
②気持ちにゆとりを持たせる
(学研漢和大字典)


 


地位、金銭、知識etc.....何事もすべて度が過ぎると無になる。
この真理を、視覚に訴えて教えてくれた宥座の器でした。




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食育と健康 特別講演会

2011年11月20日 | 処方・症例
昨日11月19日(土)、明治神宮会館で開催されました。
大雨にもかかわらず満員で、2階席で拝聴しました。

東城百合子先生、86才。
ものすごい迫力でした。

東城先生の「家庭でできる 自然療法」は名著で私も持って
いますし、患者さんへ手当のやり方などお伝えすることもあります。
以前から興味があったのですが、今回たまたま患者さんから教えて
いただき参加しました。

今回は食の話は少なかったように感じましたが、その根本の思想
のような話が聞けてとても良かったです。
先生も仰ったように、根本の部分を伝えられるのはもう80才代の人しか
いないと思う。

第一部は東城百合子先生の「食べものが人生を変える」
今回のお話で印象に残ったのは、女性の役割の重要性です。

これからの日本は女性の力が必要とされている。
それは外に出て働くという意味ではなく、まず基本となる家事

「料理・洗濯・掃除」

体を使ってこれを日々一生懸命すること。
そのことによって体も心も運命も良くなる。
そしてそういう家庭ではきちんとした子が育つ。
そうやって、根の部分から日本を立て直していく。



第二部は村上和雄先生の「いのちのメッセージ」。
村上先生のお話を聴くのは2度目でしたが、笑い学会で修行?
されたせいか大変面白く、会場は何度も笑いの渦に包まれました。
わかりやすく最近の遺伝子の研究や先生の学説を伝えてくださいました。


最後の対談は東城先生の迫力に村上先生もやや押され気味でしたが、
東城先生は「お天道様」、村上先生は「サムシング・グレート」という
表現で同じことを表現いるようでした。


また来年も是非、開催してほしいと願っております。
大雨の中、開催に尽力された関係者の皆様に深く感謝いたします。




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第39回日本伝統鍼灸学会総会・研究集会

2011年11月10日 | 処方・症例
11/6(日)タワーホール船堀にて第39回日本伝統鍼灸学会総会・研究集会が開催されました。

【プログラム】
9:10 (受け付け開始)
9:30〜9:40 開会式
9:40〜10:20 一般発表
10:25〜11:15 特別講演 「鍼灸医療に求められているもの」
        後藤修司 全日本鍼灸学会会長
11:20〜11:50 一般発表
12:30〜13:30 総会
13:40〜14:10 会長講演 「東京宣言を考える」
        形井秀一 日本伝統鍼灸学会会長
14:10〜17:10 シンポジウム「伝統鍼灸の歩と日本鍼灸のこれから」

17:10 (閉会)


今回は司会アナウンスを務めさせていただいたので、ほぼ全プログラムを
聴くことができました。

特にシンポジウムが充実していたように感じました。
シンポジストは小林詔司先生、石原克巳先生、宮川浩也先生、松田博公先生。
証問題、国際問題、用語の問題等について、フロアからの発言も活発であっという間に
3時間経ったように感じました。
問題は山積みですが、流派の垣根を越えて協力していけば良い方向に
行けるのではないか。そう思える内容でした。

来年度も同会場で10月27(土)28(日)に開催されますので、
奮って御参加ください。





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第30回埼玉漢方特別講座

2011年10月25日 | その他
10/23(日)に埼玉漢方特別講座が開催されました。

長野は寒いだろうなあ、とフリース持参で臨みましたが、むしろ千葉より
温かく、お天気にも恵まれ前日の戸隠散策での「鏡池」の綺麗だったこと。
忘れられない思い出となりました。

さて、肝腎の内容の方は以下の通りです。


【一般演題1】9:00〜 
汗から見た子供の5症例     薬局アイアム 大野佳織
小児鍼について    和光治療院・漢方薬局 平地治美
急性胃腸炎に対する黄芩湯の効果
・・105例の解析から・・   
               小林内科医院 小林永治

【一般演題2】10:00〜 
精神科臨床における漢方の位置づけ
日本大学医学部内科学系統合和漢医薬学分野  奥平智之
糖質制限と漢方治療によりパニック障害が改善した1例 
                  狭山病院 竹野良平
      
【一般演題3】11:00〜
五苓散が奏功した関節痛の2症例−白朮と蒼朮の違いについて−
                あらいクリニック 新井恵子
桂姜棗草黄辛附湯加芍薬が有効であった症例        
                  柏町内科 向川朝子

【特別講演】11:40〜 
 橋本 操体法      大友内科医院 大友一夫



どの発表も面白く、質疑応答が盛んでした。

大友先生の特別講演「橋本 操体法」は、橋本敬三先生の世界全体がわかる
すばらしい講演でした。

痛くない方へ動かす、力を抜く、気持ちよいことをする、、、、
大友先生も師・橋本敬三先生から大きな影響を受け、
「生きるのがずいぶん楽になった」
と仰っていたのが印象的でした。




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乾姜黄ゴン黄連人参湯

2011年10月16日 | 処方・症例
傷寒論厥陰病篇に出てくる処方です。

胃の実熱を清する.........黄ゴン・黄連
脾の虚寒を温める.........乾姜・人参


壊病の上熱下寒に用いる処方ですが、この上熱下寒は真寒仮熱ではありません。
上は真熱であると同時に下は真寒。


あまり使わない処方ですので読み流しておりましたが、とても重要な病理が
記載されていたのだと、今日の高山先生の講義で認識しました。
この処方をベースに瀉心湯類を見直すときれいに整理することが出来ます。


そして寺師先生から黄連について一言。

「私がが研修勤務された西洋医学の病院では、どんな処方にも「ルミナール」
という薬剤をプラスαとして入れていた。漢方薬では黄連をほんの少し、プラス
すると他と差がつくよ。」


なるほど。確かに現代はイライラして熱がこもっている人が多いですし、
目にも良い黄連をプラスするというのは妙案ですね。


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「わかりやすい小児鍼の実際」谷岡賢徳

2011年10月15日 | 古典・書籍
わかりやすい小児鍼の実際
クリエーター情報なし
源草社



来週小児鍼の発表をするので再読したのですが、すばらしい本です。

小児鍼の臨床に必要な

・診療
・小児との接し方
・保護者の説得

全てが網羅されており、飾らない表現でとてもわかりやすいです。

具体的な訓練方法も載っています。
以前、谷岡先生の講義を受けた際に

「30日間、休まず毎日20指頭叩きを続けること。
 1日でも休んだらやり直し。
 ただしこの訓練は一度だけで良いです」

谷岡先生のようになれるなら。。。と始めた訓練でしたが、予想以上に
辛く(特に飲み会などで深夜に帰宅したときなど)、あちこちが痛くなり
指が赤く腫れました。でも訓練後は確実に感覚が鋭くなりますので、小児鍼
だけでなく臨床の上達を目指す人はお試しください。


先生はまた「子供と心の交流」をすることの重要性を強調しておられます。
子供と遊ぶ、テレビ番組の勉強も必要等、とても具体的に書いてあります。
私もアンパンマン、トミカ、ゴーカイジャーなど5才の甥に教わりながら勉強中です。


小児鍼は日本独特の伝統的な鍼術ですから、多くの臨床家がこの本を読んで
小児鍼が普及していくことを願っております。



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