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今日は課外授業でどくだみの化粧水を作りました。
その後,化粧水で顔にパックをしてもらいましたが,
男子生徒の皆様は,顔にパックをするというのは最初で最後の経験だったかもしれませんね。(いや,これを機に病みつきになって家でこっそりやる人も出てくるかもしれません。)
うちは治療を主体にしているので「美容」を積極的におすすめするということはありませんが,アトピーやニキビなどで顔に症状が出ている場合や,特別に希望のある方だけにはしています。
以前,転倒して顔を強打して大きなアザができ,それがなかなか消えずシミになってしまった患者さんがいました。
当然ですが,表情は暗くうつむきがちです。
はじめは顔には刺針せず体の治療だけしていましたが,途中から鍼をしてパックをするという方法を併用したところ,
大きなシミがまず薄くなり,だんだん小さくなっていきました。
「鍼が美容にも良いのかな?」
と思ったのは,この患者さんから
「パックだけの時よりも,鍼をした翌日は肌がいつもよりハリが出てお化粧のりが良い」
と言われてからです。
そして顔のシミのせいでずっと外に出なかったけれど,久しぶりに友達と買い物に行けたと嬉しそうに報告してくださいました。
男性には想像できないかもしれませんが,肌の調子が悪いと朝から憂鬱になり,外に出るのが嫌になることもあります。
この患者さんはもともとが綺麗な方だっただけに,顔のあざは堪え難いストレスだったのでしょう。
そう考えると,
美しくなる
↓
気持ちが前向きになる
↓
気滞,気鬱の解消
となり,全身症状の改善にも繋がります。
それにしても,美容鍼灸はスゴいことになってますね。
ハリウッドの女優さんのあいだでも流行しているとか。
都内では,うちの治療費にゼロがひとつ多い料金設定が普通なようです。
ただ気になるのは,古典の記載にはしわやシミを取るために顔に鍼を刺すという記載はないことです。しかし古典の記載の有無にこだわらず良いもの,世の中の人が必要としているものは取り入れる必要があると思います。ですので,これからも注意と検証が必要なのではないでしょうか。