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EDとは「勃起機能の低下」を意味し、漢方では陽痿(ようい)または陰痿(いんい)と呼ばれます。
(霊枢邪気蔵府病形篇には「陰痿」と記載)
最近はEDと云われている陽萎の相談、新卒で勤務した漢方薬局での以下の経験がトラウマとなったのか、しばらく苦手でした。
「ちょっと相談があるんだけど、、、女房が若くてね、、、」
「奥様がお若いんですか、、(で、何?と心の中でつぶやく私)」
その後、男性はうつむいてしまい、気まずい沈黙のあと
「あの、男の先生はいらっしゃいますか?」
「はい、いま呼んでまいりますので少々お待ちください」
何か失礼な対応したかな、、と焦って調剤室の男性店長を呼びに走りました。
「テンチョー、あのお客様、奥様が若いって仰ってますが、どういう意味ですかね?」
あー、それは君じゃ無理だと思うから僕が行くよ、と店長が相談に。
その後カルテを見てはじめて、EDの相談であることを理解したのでした。
男性が月経の相談が苦手な人が多いのと同様、女性薬剤師もEDの相談は苦手な人が多いと思います。
自分には無い機能だから、より勉強しなくてはなりません。
また、恥ずかしい気持ちを克服して相談してくださるのだから、こちらが恥ずかしがっては失礼に当たります。
そんな私でしたがその後臨床経験を積み、EDも他の漢方相談と同様にやれば良いんだなと悟りました。
他の疾患と同様、全体的な心身の状態が良くなってくれば自然と男性機能も回復することが多いようです。
女性の月経同様、男性機能も無くても生きていけるものですので体は不調になるとまずそこからダメになることが多いようです。
ですので体調はそこで計れます。
逆に、そういった全身状態の改善をせずに動物生薬の精力剤やバイアグラのような薬剤を服用するのは大変危険なことです。
例えて言えば、借金してお金を使うようなもの。
いつかそのツケを払わなくてはなりません。
教科書上ではEDには肝と腎のふたつが大きくかかわっており、また経絡では「足の厥陰肝経」をまとうので,若し経脈が病めば陰器は不用となります。
また陰茎勃起は肝血に依頼しているので肝血虚はEDの主要な原因のひとつです。
肝腎と密接な関係があるEDですが、人参湯や六君子湯がよく効いた例もあります。
木尅土の関係により肝は脾から栄養をもらって血を蓄えますから、脾虚のEDというのも当然ありえるわけですね。
衝撃的な広告なども多いようですが、即効性のみを求めず、自分の体に合った養生をしていただきたいものです。
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