平地治美の漢方ブログ 

漢方(漢方・薬膳・鍼灸...)全般についてのブログです。コメント大歓迎。

体外受精後に、してはいけないこと

2015年09月13日 | 処方・症例
ここのところ、妊娠報告が立て続けにありました。

不妊症で来院する患者さんの中にも、体外受精や人工授精と併用して漢方薬、鍼灸治療を希望して
来院する方が、ここ数年増えてきています。

たとえどんな最先端の治療を受けていても、母体がしっかりしていないとダメである
というのが漢方の考え方です。


Mさんもそんな患者さんのうちのお一人。
1年間頑張って鍼灸、漢方薬を併用し、体が整った数回目の体外受精で着床しました。

良かったですね!!

自分のことのように嬉しく、喜ぶ私。
ところがMさんの表情はなんだか暗いのです。

「インターネットを検索していると、どうしても流産や不育症のサイトにいってしまって、、、
やっぱりダメなんじゃないかって、毎日不安になるんです」

不妊治療中はインターネットは禁止!
とお伝えしてずっと守っていらしたのですが、妊娠したとたんいろいろ検索してしまったようです。

これが、どれほど大きなストレスになり胎教にも良くないか、、、

「帰宅したら、ネット回線をブチ切ってください。
 悪い思考は実現しやすいし、パソコンは目を酷使して血を消耗するので一番大切な今の時期は
 特に悪いのです。
 大事な時期に、そういったサイトをずっと見ていて流産してしまった患者さんもいらしたのですよ。
 そんなものを見ている時間があるなら、散歩して下半身の血行を良くしてください。
 そして赤ちゃんがいる友達の家に遊びに行くとか、子供服売り場を見に行くとか、
 楽しい想像をするのです」

Mさんはハッとしたようで、

「そうでした、ずっとやってきたことをムダにするところでした。
 今日からインターネットは見ないようにします」

と、晴れ晴れとした表情でお帰りになりました。



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週刊大衆9月21日号「腰痛予防10のコツ」

2015年09月08日 | 古典・書籍
昨日発売の週刊大衆9月21日号の「腰痛予防10のコツ」にコメント
させていただきました。

急な気圧の変化のせいか、今年は腰痛の急患が多いようです。

週刊大衆 2015年 9/21 号 [雑誌]
クリエーター情報なし
双葉社







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「華岡青洲の妻」

2015年09月07日 | 散策

自由研究の最後は一緒に「華岡青洲の妻」のDVDを観て感想文を書いて終わりました。

近くのTUTAYAなど数件聞いてのですがなかったので、今回はこちらをアマゾンで購入。
市川雷蔵、若尾文子など当時の大スターが出演してます。




こちらは以前テレビで観ましたが、故・田中好子さんが本当に綺麗でした。
NHKドラマ「華岡青洲の妻」

平成に入ってからは他にも森光子、小泉今日子、三浦友和なんてバージョンもあったようです。


華岡青州の母、於継はその地域では知らぬ人はいないほどの美人。
8才の加恵が、乳母に連れられ於継をこっそり見に行き、その美しさに見とれるシーンから始まります。
やがて成人した加恵は、その憧れの於継に見込まれ、ぜひ華岡家の嫁にと望まれます。
武家の名家に生まれた加恵は当時では超お嬢様ですから、貧乏な医家である華岡家とは釣り合わず、
いわゆる「格差婚」です。
でも加恵は憧れの於継に望まれたということで舞い上がり、親の反対を押し切り嫁ぐ決心をします。

その時、まだ雲平(青洲)は京都で修行中で、花婿不在の結婚式。
新郎の席には医書「本草綱目」が積まれていました。

夫不在の結婚生活という不思議な状況ですが、憧れの於継と実の親子以上に仲良くなり、加恵は幸せな
日々を送ります。

ところが三年後、雲平が帰ってきたその日から状況が一変します。
於継の態度がガラッと変わり、急に加恵に冷たくなるのです。

息子を溺愛する母親と、嫁のドロドロの戦い。
それは麻酔薬開発の人体実験での二人の一騎打ちへと繋がります。

「雲平さんの研究に人間で試すことだけが残ってあるのを、身近くいて気付かないのは阿呆だけや。
私は雲平さんを産んだ親ですよってに、雲平さんの欲しいもの、やりたいことは誰にもまして
はっきりと分るのやしてよし」

これを聞いた加恵はブチ切れます。

「とんでもないことやしてよし。
その実験には私を使うて頂こうとかねてから心にきめてましたのよし、私で試して頂かして」


一緒に観ていた9才の甥にはこの辺りの機微は理解できなかったようで
「ねえ、なんで初めは仲良かったのに急に意地悪になったの?」

う~ん、お嫁さんに息子を取られたような気持ちになったからじゃない?

「でも、お母さんとは結婚できないでしょう?」
と首をかしげていました。



ラストに近いシーンでの青洲の妹・小陸のセリフが印象的です。

看病する加恵が
「嫁にいかすこともできないで申し訳なかった」
といったのに対して

「私はあなたと母のことをずっと見ていた。
そして、嫁にいかなくて本当によかったと思っている。
嫁にも姑にもならずに済んだのだから。

兄さんほどの人が、二人の争いに気づかなかったはずはない。
母と妻の争いを知っていて冷静に利用したのだ。
男というものは恐ろしい、、、」

と言ってやがて息をひきとるのです。


細かい描写を味わいたければ、有吉佐和子さんの原作「華岡青洲の妻」を読まれると
よいでしょう。



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8月31日発売 週刊大衆「秋バテ予防法」

2015年09月02日 | 古典・書籍
週刊大衆 2015年 9/14 号 [雑誌]
クリエーター情報なし
双葉社


ただいま書店に並んでいる週刊大衆9月14日号(8月31日発売)
「秋バテ予防法」にコメントさせていただいています。

掲載誌を何度かいただきましたが、週刊大衆って面白い!


政治、歴史、ヤクザ、スキャンダル、健康、スポーツ、風俗、アヤシイ袋とじ(笑)、、、

まるで熱帯雨林のジャングルみたいです。
密教的とも言えるかもしれません。
この出版不況の時代に、数十万部売れるというのはすごいことです。


10月からは漢方の連載も始まります!



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華岡鹿城

2015年09月01日 | 散策


華岡家墓地にある華岡鹿城のお墓。
兄・青洲の後方の、日当たりの良い場所に位置しています。


華岡鹿城(はなおかろくじょう1779-1827)は、華岡青洲の弟です。

「北岡南岡に譲らず」といわれ、外科医としての腕は、兄をしのぐほどとも言われたそうです。
ちなみに、北岡は大阪の弟・華岡鹿城、南岡とは和歌山の兄・華岡青洲のことを指しています。
鹿城は49歳で亡くなってしまったようです。

兄同様、臨床に徹していたせいか、著書は「鹿城医譚(いだん)」一冊だけです。


以下の写真は、今年の4月にできたばかりの、中之島の合水堂の記念碑。
7月に墓マイラー師匠・濱口先生に連れて行っていただきました。

合水堂は春林軒の分校で、春林軒の患者さんが多くなりすぎ、こちらに弟の鹿城を長として
創設されました。

適塾の近くにあるのですが、適塾と華岡塾の塾生同士は犬猿の仲だったとか?






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