検察崩壊――最低限必要な改革は何か/入門セミナー:現代日本の刑事法批判(救援連絡センター)

2010-10-27 18:30:31 | 社会
「入門セミナー:現代日本の刑事法批判」

第9回:検察崩壊――最低限必要な改革は何か

「大阪地検特捜部検事の前田恒彦(43歳)は、確かに悪い。その上司の特捜部長
だった大坪弘道(57歳)は、もっと悪い。しかし、果たして彼らのみが悪なの
か。彼らを断罪すれば、それで事足りるのか。
 断じてそうではないはずだ。
 問題の本質は、法務・検察の組織そのものにある。いや、もっと正確に記すな
らば、この国の刑事司法全体に、救い難いほどの病巣が蔓延っているのだ。だか
らこそ、末端の特捜検事たちは慢心し、暴走し、ついにはこれほど滅茶苦茶な所
業を仕出かすことになった。」

「押収資料の改竄にまで手を染めた大阪地検特捜部の所業は論外にせよ、前田や
大坪といった不良検事は、腐りきった刑事司法システムの末端で薄汚く蠢いた芥
の如き存在に過ぎない。徹底的に指弾するべきは、法務・検察権力全体の暴走構
造であり、それを許してきた刑事司法システム全体を覆っている劣化の構図である。
 当面は少なくとも、取り調べの全面可視化導入が必須作業となるだろう。さら
には特捜検察など解体し、検事総長の民間登用なども推し進めるべきだ。
 しかし、それだけではまったく十分ではない。「代用監獄」の廃止や検察・警
察が押収した証拠類の全面開示、そして何よりも司法官僚に牛耳られた裁判シス
テムの抜本改善が、何よりも求められている。」(宮岡悠)

パネル:

青木 理さん(ジャーナリスト)

宮本弘典さん(関東学院大学教授)

山下幸夫さん(弁護士)

2010年11月19日(木)午後6時半(開会)、開場6時

会場:佃区民館

東京都中央区佃二丁目17番8号
電話03-3533-6951
http://mappage.jp/S/S04.php?X=2.4397596550001&Y=0.62241435210001&L=12&PKN=13102S040015

主催:救援連絡センター
http://qc.sanpal.co.jp/

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mai)
2010-10-28 21:13:12
部長さんは悪いと書いてありましたが、部長さんは全く悪くないと、私は思います。
私は、佐賀副部長の業務日誌をテレビで見ました。次席検事へ報告へ行った際に、次席検事が、西松でピリピリしているのに、そんなことを総長に言えない。なんなんだ。その女は。といった発言の趣旨の記述がなされているのを見たときに、上層部は嘘をついているのだと確信したからです。
村木事件を受け、すべてを特捜部の失態というストーリーに仕立て上げたい最高検の陰謀だと思います。
それは、二人が否認をしているから、逮捕せざるをえなかったという、新聞の報道記事を見たときにも愕然としました。
否認をしているなら、真実が他にあるのだと、ストリーを変更すべきではないでしょうか?
お二人は自ら進んで逮捕された。
真実を訴えるために。
検察は恐ろしい組織だと思いました。
二人が悪者のように、リークを流し続けた最高検こそが悪だと思います。
前田は悪いです。前田は最高検のストーリーにのった供述をし、量刑を少なくしてもらおうというこんたんだと思います。
返信する
いきます (大山千恵子)
2010-11-13 12:01:50
載せてくださって、ありがとうございます。

救援連絡センター、運営委員
&前田検事、告発者

大山千恵子
返信する

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