「教育再生実行会議」が、道徳教育の教科化やいじめと体罰問題に関する提言、安倍晋三首相に/世界日報 社説

2013-03-08 11:18:41 | 社会
教育提言/道徳の教科化でいじめ防止を
 政府の「教育再生実行会議」が、道徳教育の教科化やいじめと体罰問題に関する提言をまとめ、安倍晋三首相に提出した。 (6日社説)

大人側に敬遠する雰囲気
 良い道徳教科書を作り、その中で目標にできるような人物を見いだせれば、子供たちの生き方に影響を与える。全力を挙げて取り組んでもらいたい。
 道徳が教科になれば検定教科書が用いられ、国が子供の心に踏み込むことになるとの批判がある。だが、公的で立派な生き方をした人物を教科書で取り上げ、それを学ぶのは人格形成期にある子供たちにとって有益である。

 人間は他のために生きたいと思う存在である。こうした気持ちを具体的な教材で育んでいきたい。

 このような教育が学校現場で誠意をもって行われるようになれば、他の存在を心理的に追い詰める「いじめ」の減少も期待できよう。

 それを「良い子」でいることを競わせるもの、などとする左翼リベラルマスコミの主張は、論理のすり替えである。道徳心は、徳を高める内容を学ぶ中で形成される面がある。それを誠実に学ぼうとする子供たちは、結果的によい成績になるといえよう。競わせるなどというのは、ことの本質を捻じ曲げるものである。

 むしろ、大人の側に道徳的なことを教えたくないという気持ちがあり、反対論はその反映ではないのか。

 最大の教職員組合である日教組の「教師の倫理綱領」には、「教師は労働者である」と規定されている。子供の教育にベストを尽くすより、賃上げに関心があることを示している。

 国家公務員の退職金減額に合わせ、埼玉県が2月からの退職金削減を決めたところ、1月末で早期退職する教職員が相次いだ。教え子の卒業式に出席するより、自分の退職金の減額回避を優先するという姿勢が露呈した形だ。

 日教組の強い北海道で高校教師を勤めた義家弘介文部科学政務官は、クラス担任として子供たちに全力を尽くして教えていたら、次の受け持ちの先生がやりにくくなるのでやめてほしい、とたしなめられた経験について語っている。

 教師の側に利己的な風潮が蔓延し、道徳の教科化に前向きになれないのであれば一刻も早く正すべきである。

 第1次安倍政権の教育再生会議は、まず、いじめ対策緊急提言を行い、その後、教員免許更新制度や道徳の教科化などを提言した。

 自民党は今国会で「いじめ防止対策基本法」の成立を目指している。道徳の教科化を実施に移していたら、いじめ防止法を制定する必要はなかったかもしれない。

 重要なことは、先生自身が熱意や誠意に溢れ、子供たちが尊敬できる大人になることだ。道徳を教科化しても、先生が不道徳では意味がない。


基準になる良い教科書を
 道徳の基準を示す良い教科書があることは重要だ。道徳の教科化により、人格教育を後回しにしがちな今の学校を変える機会にすべきである。

http://www.worldtimes.co.jp/syasetu/sh130306.htm

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