mojimoji・阪南大学・下地真樹准教授さん等が、
「大阪市が放射性物質を含んだ震災がれきの処理を受け入れた問題で、10月17日 JR大阪駅前で通行人に焼却や埋め立てへの反対を訴えた」ことを理由に
12月9日威力業務妨害と不退去の容疑で逮捕された件に関連し
私の参加するMLで、議論がありました。
このMLは「非公開」MLであるため、その内容について きわめて簡潔にまとめると・・・・
1.不当弾圧であると言うことについては おおむね一致
2.しかし、この間のmojimojiさんに代表される行動の在り方には 賛否が分かれる
3.否定する意見としては・・・自ら弾圧を招きよせる行動であった
----------------
私、薔薇、または陽だまりの猫 は、mojimojiさんを含む 瓦礫搬入・焼却反対方針に関しては、異なった意見を持ちますが、mojimojiさんらの この間の大阪での取り組み・行動には共感し、このブログでも紹介を続けてきました
被逮捕者への 連帯の取り組みにも強く共感しています
けれど、大阪の事情に詳しいわけでもなく、MLでの発言はしないでいました
今日27日になって 東京の著名なAさんから、以下の内容を含む投稿があり、少しばかりキレました。
「(落としどころのルールを合意しておくという関係が、市民グループとJR・警察の間に成立してなかった?)」
東京=首都圏反原発連合では上記のようなことが 普通に行われていると言う事でしょう
私には全く理解不能なことでした。
そんな時、大阪・竹林さんから 以下の投稿がMLにありました。
私の意見をまとめて このブログに掲載する前に、ぜひ多くの方に読んでほしいと思いました
で、無断転載します。
大阪・竹林さんはたぶん許可してくれるでしょうが、苦情があったら削除します。
「ML上での議論の進み具合に何とも居心地の悪いもの、もっと正直に言うと気持ち悪さを感じています」(竹林さん)と言うのは 私の実感でもあります
--------------------
大阪の竹林といいます。
この間、この問題での議論を拝見しながら、投稿しようかどうしようか迷っておりました。しかし、BARAさんの投稿で官邸前行動のことにも触れられており、ちょうど今日、大阪地裁であった被弾圧者の勾留理由開示請求公判の傍聴にも行ってきた(ただし、抽選に外れて入られませんでしたが)こともあり、この間の議論の感想めいたものを投稿します。一定、議論が収束しかけているのかとも思いますが、冷静で落ち着いた議論の一部になればと思います。
実は今夏、私は、東京反原連およびTwitNoNukes(以下TNN)大阪の人たちとリアル現場およびネット上での議論をするという経験を持ちました。その私の意見は当時、あちこちに拡散されていたように思います。そしてその議論は、何度かのメール交換を通して私たちと相手団体との関係では、意見の相違点を残しつつも一応決着はついています。
もちろん、今回の弾圧とはまた別の問題ですし、今回の被弾圧の当該と、その時の議論の当該ともまた異なっているのは承知しています。
夏の議論の直接のきっかけは、私たち労働組合が金曜日の関電本店前抗議行動に組合旗を持って登場したことからです。今その議論を繰り返すことは避けますが、私がその時に非常にTNNの若いスタッフと議論をして違和感を感じたのは、運動の組み立て方の最初にまず「世間からこれがどうみられるか」ということを置いていることでした。それを彼女ら彼らが前提としていたために、「労働組合が存在していると一般の人たちが引いてしまう」「だから帰ってくれ」と言われたのが議論の始まりでした。
そこで今回の弾圧の問題ですが、わたしはこのML上での議論の進み具合に何とも居心地の悪いもの、もっと正直に言うと気持ち悪さを感じています。
運動というものは昔からずっと、いろんな矛盾や誤謬も含んで進んできています。そして反弾圧運動―救援運動は、それらの矛盾や困難を含みこんで形成されてきています。それらの矛盾や困難をリアルタイムで指弾していたら、運動は続いていなかったでしょう。
だのに、なぜ、このMLでは、大阪駅構内での下地さんたちの動きを詮索することに話が集中するのでしょう。ましてや一番驚いたのは、それらを検証するためには監視カメラの映像が必要だ、という書き込みまであったことでした。この大阪の街で、街頭に多く設置された監視カメラが民衆の権利を抑圧するものだ、という観点から釜ヶ崎の運動主体が裁判闘争を行なったことをご存じないのでしょうか。これは許せません。
あるいは、運動の側に今、弾圧が進行しているさなかに公開のML上で、「あの時、この場所で誰それさんは何々をしていた」などと明らかにする責務がある、とでも下地さんを批判する人たちはおっしゃるのでしょうか。とんでもない話です。
私もいま50代後半の年齢となり、若いころからこれまで多くのデモや街頭行動に参加してきましたが、その中で、すべての行動が100%非の打ちどころのないものだったのか、と問われると肯定はしにくいです。ましてや、今反原発の運動には、新しい世代が参加してきています。経験で判断できることが若いためにそうはならないときもあるでしょう。じゃあ、だからと言って、その人たちに対する反弾圧運動に取り組まないのかというとそんなことは決してありません。
また、この議論に参加されたみなさんがどうだかは知りませんが、各種ML等を見ていると、「ガレキ広域処理反対」の人たちを批判する側の人たちが、「放射脳カルト」という表現を使用しています。これは非常に偏見(精神障がいの人たちへの偏見も)を含んだ侮蔑的表現だと思います。「その言葉と今回の問題は関係ないじゃないか」と言われるかもしれませんが、今回の下地さんたちの行動に疑問を呈している人たちの言説の背後に、「やっぱりこいつらだから、問題にされてもおかしくないことをしてるんじゃね~の?」的な偏見を感じているからです。
私でも、仮に大阪駅北側での行動を終えて、南側に移動して大阪市役所に向かおうと大阪駅コンコースを移動している際に、大勢の公安やJR職員が付きまとったら大声を上げますよ。それに何の不自然さもありません。
もしかしたらお忘れかもしれませんが、1987年3月31日の夜(つまり国鉄分割民営化前夜)、大阪駅コンコースは分割民営化抗議のデモ隊の渦巻きデモが席巻していました。コンコースというのはそういう場所です。もちろん、そのころと今と彼我の力関係が変化しているのは事実ですが。
念のため、申しあげておきますが、「ガレキ広域処理」それ自体をめぐって賛否両論あるのはよくわかります。私自身の中にも両論あるからです。また、下地さんたちの当日の行動のすべてを私が知ったうえで了解しているわけでもありません。
けれど、今、支援が求められているその場面でそれを議論するのは違うと思います。
では、なぜ、最初に私が、今夏の金曜行動の人々との議論に言及したのでしょうか。それは、その件では私たちは「労働組合」というレッテルで排除されようとした、今度は下地さんたちは「過激派」「カルト」というレッテルで排除されようとしている、そこにどうしようもない気持ち悪さを感じているからです。
いま大事なことは、反弾圧運動をめぐって、当該の行動のあれこれによって「救援の対象」たりうるかどうか、などということではないでしょう。救援の大原則は、権力からの弾圧にさらされる者はすべて救援する、ということです。それでも、「彼らの日常の運動に批判がある(=から救援運動にもタッチしない)」というご意見の方は、その意見を主張することよりもご自分の反原発運動を対置されたらいいと思います。
以上、この間思っていることでした。
----------------
追記
以下は竹林さんの投稿ののち、いくつかの賛同・批判を受けたことに関する竹林さんのコメントです。
批判する方の投稿を掲載することが出来ませんので、少々分かりにくいとは思いますが・・・・・
1.前提として、JR駅の「監視カメラ」でmojimojiさん等の行動を確認して判断を と言うような意見に対して
・・・どうしてこういう発想になるのかわかりません。
みなさんは、(運動体内部でも)参加者がみな検事か公安にでもなって監視カメラの映像を前提にして、「この運動のこのやり方はまずかった」「これはこんなふうに見えるのか。じゃあいいよ」などと議論すればいいとでもおっしゃるのでしょうか。
で、もし映像によっては「これは不当な逮捕ではなかった」という結論もありうるのでしょうか。
私のこれまでの約40年間の社会運動の経験の中で、そんな発想で救対を回しているなんてことは聞いたことがありません。
ちなみに、私は、監視カメラの映像が100%「客観的証拠」「真実」たりうるとも思いません。
被弾圧の当事者にとっては、取り調べや公判開始後の証拠品などに対して、きちっと自己防御の観点からそういった資料を検証するのは当然です。
それは、具体的に<敵に勝つため>の不可欠なことです。
みなさんがおっしゃるのは、そうじゃなくて当事者以外もみんな検証する必要がある、そうしないと救援運動は開始できない、ということですね。
<誰に勝つため>ですか? そうじゃなくて、難があっても果敢に闘っている人たちに対する救援運動はやはり実行されなければならないのです。
・・・・さんたちがおっしゃるのは、民衆の内部から闘う者を<審査する>手法? 制度? 慣習?をつくれということですね。
やっぱり最初に書いたように、<これはその通りだと思います。けれど、・・・さんたちのご主張の延長線上に、この通りの運動が展開されるとは思えません。>というようになると思います。
前のメールではあえて書きませんでしたが、私は自分の知らないことを無責任には書けませんので知ってる範囲で書くと、かつて70~90年代ごろ、日本の運動(どの範囲かというと難しいのですが、おおむね「左翼」と言える部分とそれに関連する大衆運動)で、最も深刻な矛盾を抱え込んで展開されたのが、たとえば東アジア反日武装戦線の諸君に対する救援運動です。
なにせ、今回のような「コンコースでマイクで喋った? 喋ってない?」というようなかわいいものではなく、爆弾闘争によって多数の死傷者(100名以上だったと思います)が出た闘争でした。
そして、その事実は間違いないのです。当然、これに拒否反応を示す人もいました。
しかし、一方で、「その闘争手段は間違いだったけれど、彼らが命を懸けて訴えようとしたことは受け止めるべきだ」という立場から救援運動にかかわった人も多くいます。
それを通して、かつての日本帝国主義の侵略の問題、アジア民衆への支配の問題など、思索を深めた人もいます。
そのよい例が、もう亡くなられた作家の故・松下竜一さんでした。
以上のくだりは、反日戦線のことを知らない人、あるいは知っているけれど嫌いだ、という人はスルーしてもらって結構です。
あくまで例示として挙げただけですから。
つまり、こういうことが大小取り混ぜて運動の中に混在し、それがまた運動を強くしていく、というダイナミクスがあるのです。
2.mojimojiさんたちが「過激派」「カルト」という「レッテル」で「排除」されようとしている・・・としたら、「仕方ない」と思います。「反省」する意志があれば別ですが。という端的な表現に対して
えらくあっさりと、正直にお書きになりましたね。
さっきの監視カメラといい、この「過激派」といい、・・・さんたちは権力による装置や概念がお好きのようですね。
しかも、「反省する意志」とまで言われる。
あなたたちは何者なんですか。
私ら、実際に運動をやっている立場で言えば、もし他の運動体のやり方に問題を感じたとすると、そうでない運動を自前でつくる。
そしてその運動体を凌駕すればいいんです。
それがまず思う<常識>です。借りてきた概念で斬ることはしません。
3.まず「世間からこれがどうみられるか」ということはとても大事だと思います、という意見に対して
この点は、私は一番大事とは思わないですが(1番目ではないですが、何番目かには配慮すべきことと思っています)、たしかに、世代の違いというのは、反原発の若いスタッフと話をしていると、そうなのかなと感じるときもあります。
mojimoji 逮捕・ブログ内関連記事
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/50e2e22c6d46537a45317f0acd35454f
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/837aa8d4b9ea02b671fd5202b15182e9
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/80d369df3450d16ab7416a4f7d2f07f6
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/b58a968b85bf530638d2628ff5659137
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/56fcf5e4e9696c9567c8ee6180d8f420
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/07c2e294af20b0dc516332bb39bd31b8
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/d26e4cce57b53ba9fdc556d4143205b6
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/e89197ce83e5169e4e98062576398d86
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/c309ebfd3f86cbfac4805db8630ce3a4
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/1fa3a9504c71361b7dff3698f53c253f
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/e965fd01e8bfe3fda761bedee894ad79
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http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/062bcedfcc5f8b39ad07b80d12fbde32
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http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/2702483241ffc95b65a6a6c90d0b5ff1
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/446e21520bb54cd3f4b9bfd3d2d861ac
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/b18cce4e6def4df275c5af1790738356
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/8da35678dd437d8f96e30b300bca7836
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竹林さん関連記事(CML)
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/6e7e93070f2f2581a2d2058a224ae295
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/3788eda5481ecb60947237311c406a63
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/1a12ac4783776fbe974591b3eee67bcb
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/e5c21ffeaf4b057687dca26451083d1e
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< 署 名 要 請 >
【署名用紙】下地真樹准教授ら市民の不当逮捕に抗議します.pdf
【第一次集約日】2013年1月15日(火) 【第二次集約日】2013年2月12日(火)
http://keepcivicactivity.jimdo.com/%E7%BD%B2%E5%90%8D-%E5%B8%82%E6%B0%91%E3%81%AE%E4%B8%8D%E5%BD%93%E9%80%AE%E6%8D%95%E3%81%AB%E6%8A%97%E8%AD%B0%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99/%E7%BD%B2%E5%90%8D%E7%94%A8%E7%B4%99/
◇JR大阪駅頭における宣伝活動に対する
威力業務妨害罪等の適用に抗議する憲法研究者声明
http://keepcivicactivity.jimdo.com/%E7%BD%B2%E5%90%8D-%E5%B8%82%E6%B0%91%E3%81%AE%E4%B8%8D%E5%BD%93%E9%80%AE%E6%8D%95%E3%81%AB%E6%8A%97%E8%AD%B0%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99/%E6%86%B2%E6%B3%95%E7%A0%94%E7%A9%B6%E8%80%85%E5%A3%B0%E6%98%8E/
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IWJ Independent Web Journal
2012/12/29 【大阪】下地真樹氏 釈放会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/47149
「ほとんどコントだ。可視化云々の話でなく映像に撮っておくべき」。がれき広域処理に対するJR大阪駅前における抗議行動が威力業務妨害等にあたるとして2012年12月9日に逮捕・勾留されていた下地真樹・阪南大学准教授ほか1名が、勾留期限となった28日、処分保留で釈放された。同時に逮捕された残り1名は起訴されている。12月29日(土)、釈放された2名を招いて大阪市西区の生コン会館で釈放歓迎・報告会が開かれた。会の中で下地氏は逮捕への抗議の声の広がりが自らの起訴の断念に至らせたとするとともに、冒頭のように取り調べの様子を表現し、笑いを交えながらも内部から見た警察組織や取り調べの問題点、その分析と今後の取り組みに言及した。
※掲載期間終了後は、会員限定記事となります。
■Ustream録画(再配信映像 23:29~ 1時間12分)
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IWJ Independent Web Journal
2012/12/30 下地真樹氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/47230
2012年12月30日(日)、大阪市内で下地真樹氏へのインタビューが行われた。大阪を中心に、震災瓦礫の広域処理に反対し、市民運動を行なってきた下地氏が威力業務妨害などの容疑で逮捕されたのは12月9日のこと。28日に処分保留で釈放された下地氏は、逮捕された当時のこと、留置所の様子などを、詳細に語った。
※掲載期間終了後は、会員限定記事となります。
■Ustream録画(11:14~ 2時間15分)
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なお、このブログ記事について
みずき~「草の根通信」の志を継いで~(東本高志@大分)さんの「批判」が掲載されましたので紹介します。
お読みいただけたら幸いです。
より正確な内容理解に役立つでしょうhttp://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-494.html
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竹林さんからのMLへの投稿2012.12.31
竹林です。
年末のラスト3日ほど、どうやら風邪を引いたらしく連日38度近くの熱で寝込んでいました。
そのため、みなさんのメールに即応できなくすみませんでした。
もう、新しい年を迎えるということなので、この問題での私からの投稿はこれでいったん終了したいと思います。
どうやら、私は、みなさんのおっしゃることを敷衍してすぐに一般論化して語るきらいがあるようですね。
・・・さんなど私のメールへの批判者の方からそのような指摘を何カ所かについて受けました。
だから、今回のように大阪駅コンコースでの態様が運動体として許容されるものであったかどうかを検証する、ということを一般化して「いつもそうしろ!」と主張されてはいない、と理解してよろしいですね。
それでは、なぜ、今回はそれを強くおっしゃるんでしょう。
批判者の方は、それ以前にあった此花区民センターでのがれき処理説明会会場での動画に何度も言及されています。
ということは、どう考えても、今回の大阪駅コンコ-スでの行動についても、属人的価値観で判断されている(つまり、「前もあんなことをやったこいつらのことだから・・・」)としか思えません。
この点が、今回の相違点の1番目です。
次に、監視カメラの問題については、これはもう全くの平行線です。
2番目の相違点です。
私は、現在の都市施設の中に溢れている監視カメラの存在が我慢ならないのです。
それを運動に役立てようという発想は理解できません。
「放射脳カルト」の文言については直接的にはどなたからも応答はなかったと思います。
次に、運動の前提として「世間からこれがどうみられるか」ということを前面、前提におくということへの私の批判に対しては、・・・さんが、「どれだけ多くの市民の支持や参画が得られるかどうか?」とやや微妙にニュアンスをずらしつつ正当化されています。
もちろん、私も、これまでの経験から「広く人々に運動を広めるにはどうすればいいか」ということはずっと考えてきています。
そんなのが大事じゃない、という活動家はいないでしょう。
そこにはいろんな意味(運動スタイル、方法、形態など)が含まれています。
しかし、夏金曜の関電前でスタッフから私たちが言われたのは「見かけなんです。それが大事なんですよ」「パフォーマンスの場です」という言葉です。
それに強烈な違和感を持ったから1回目のメールでのあの表現になったのです。
でも、この点でも結局違いがありますね。
そして、あと1点、私は1回目のメールで、「救援の大原則は、権力からの弾圧にさらされる者はすべて救援する、ということです。」と書きました。
これは皆さん、同意されるんでしょうか。
ちょっと違うニュアンスを書いていらっしゃる方もいたようですが。
たしか、このMLでの今回の議論の経緯は、憲法学者たちのアピールへの賛同云々から始まったかと記憶しています。
行動には批判があっても救援は断固おこなう、という立場でお願いしたいものです。
あと、感想的に一言、今回の件に限らずですが、私は、社会問題をいわゆる「世代」の切り口で議論することがあまりいいこととは思いません。
ある程度の漠然とした傾向はあるかもしれないですが、それが何か議論を規定するというような類のものではないでしょう。
現に、夏の関電前でのTNN大阪の若いスタッフとの論争に私以外に若い組合員も何人か参加していいたのですから。
以上、私なりのまとめです。
あと余談―・・・さん、私は・・・さんを直接存じ上げているわけではありませんので、「とにかく僕を叩きたいためだけに難癖つけたい」という動機も必然性も全く持ち合わせておりません。
思っているのは、このMLの運営でいつも苦労してはんねんなあ、という程度のことです。
ただ、今回の問題で理解できないメールを書かれていたので批判しただけです。
「お互いわかりあおうとする想像力と努力」と「難癖」とは合わないでしょう。
*******************
『みずき~「草の根通信」の志を継いで~(東本高志@大分)』さんの「批判」にもかかわらず
やっぱり 私(薔薇猫)は、竹林さんに共感するなー。
よろしければ、下のマークをクリックして!
よろしければ、もう一回!
「大阪市が放射性物質を含んだ震災がれきの処理を受け入れた問題で、10月17日 JR大阪駅前で通行人に焼却や埋め立てへの反対を訴えた」ことを理由に
12月9日威力業務妨害と不退去の容疑で逮捕された件に関連し
私の参加するMLで、議論がありました。
このMLは「非公開」MLであるため、その内容について きわめて簡潔にまとめると・・・・
1.不当弾圧であると言うことについては おおむね一致
2.しかし、この間のmojimojiさんに代表される行動の在り方には 賛否が分かれる
3.否定する意見としては・・・自ら弾圧を招きよせる行動であった
----------------
私、薔薇、または陽だまりの猫 は、mojimojiさんを含む 瓦礫搬入・焼却反対方針に関しては、異なった意見を持ちますが、mojimojiさんらの この間の大阪での取り組み・行動には共感し、このブログでも紹介を続けてきました
被逮捕者への 連帯の取り組みにも強く共感しています
けれど、大阪の事情に詳しいわけでもなく、MLでの発言はしないでいました
今日27日になって 東京の著名なAさんから、以下の内容を含む投稿があり、少しばかりキレました。
「(落としどころのルールを合意しておくという関係が、市民グループとJR・警察の間に成立してなかった?)」
東京=首都圏反原発連合では上記のようなことが 普通に行われていると言う事でしょう
私には全く理解不能なことでした。
そんな時、大阪・竹林さんから 以下の投稿がMLにありました。
私の意見をまとめて このブログに掲載する前に、ぜひ多くの方に読んでほしいと思いました
で、無断転載します。
大阪・竹林さんはたぶん許可してくれるでしょうが、苦情があったら削除します。
「ML上での議論の進み具合に何とも居心地の悪いもの、もっと正直に言うと気持ち悪さを感じています」(竹林さん)と言うのは 私の実感でもあります
--------------------
大阪の竹林といいます。
この間、この問題での議論を拝見しながら、投稿しようかどうしようか迷っておりました。しかし、BARAさんの投稿で官邸前行動のことにも触れられており、ちょうど今日、大阪地裁であった被弾圧者の勾留理由開示請求公判の傍聴にも行ってきた(ただし、抽選に外れて入られませんでしたが)こともあり、この間の議論の感想めいたものを投稿します。一定、議論が収束しかけているのかとも思いますが、冷静で落ち着いた議論の一部になればと思います。
実は今夏、私は、東京反原連およびTwitNoNukes(以下TNN)大阪の人たちとリアル現場およびネット上での議論をするという経験を持ちました。その私の意見は当時、あちこちに拡散されていたように思います。そしてその議論は、何度かのメール交換を通して私たちと相手団体との関係では、意見の相違点を残しつつも一応決着はついています。
もちろん、今回の弾圧とはまた別の問題ですし、今回の被弾圧の当該と、その時の議論の当該ともまた異なっているのは承知しています。
夏の議論の直接のきっかけは、私たち労働組合が金曜日の関電本店前抗議行動に組合旗を持って登場したことからです。今その議論を繰り返すことは避けますが、私がその時に非常にTNNの若いスタッフと議論をして違和感を感じたのは、運動の組み立て方の最初にまず「世間からこれがどうみられるか」ということを置いていることでした。それを彼女ら彼らが前提としていたために、「労働組合が存在していると一般の人たちが引いてしまう」「だから帰ってくれ」と言われたのが議論の始まりでした。
そこで今回の弾圧の問題ですが、わたしはこのML上での議論の進み具合に何とも居心地の悪いもの、もっと正直に言うと気持ち悪さを感じています。
運動というものは昔からずっと、いろんな矛盾や誤謬も含んで進んできています。そして反弾圧運動―救援運動は、それらの矛盾や困難を含みこんで形成されてきています。それらの矛盾や困難をリアルタイムで指弾していたら、運動は続いていなかったでしょう。
だのに、なぜ、このMLでは、大阪駅構内での下地さんたちの動きを詮索することに話が集中するのでしょう。ましてや一番驚いたのは、それらを検証するためには監視カメラの映像が必要だ、という書き込みまであったことでした。この大阪の街で、街頭に多く設置された監視カメラが民衆の権利を抑圧するものだ、という観点から釜ヶ崎の運動主体が裁判闘争を行なったことをご存じないのでしょうか。これは許せません。
あるいは、運動の側に今、弾圧が進行しているさなかに公開のML上で、「あの時、この場所で誰それさんは何々をしていた」などと明らかにする責務がある、とでも下地さんを批判する人たちはおっしゃるのでしょうか。とんでもない話です。
私もいま50代後半の年齢となり、若いころからこれまで多くのデモや街頭行動に参加してきましたが、その中で、すべての行動が100%非の打ちどころのないものだったのか、と問われると肯定はしにくいです。ましてや、今反原発の運動には、新しい世代が参加してきています。経験で判断できることが若いためにそうはならないときもあるでしょう。じゃあ、だからと言って、その人たちに対する反弾圧運動に取り組まないのかというとそんなことは決してありません。
また、この議論に参加されたみなさんがどうだかは知りませんが、各種ML等を見ていると、「ガレキ広域処理反対」の人たちを批判する側の人たちが、「放射脳カルト」という表現を使用しています。これは非常に偏見(精神障がいの人たちへの偏見も)を含んだ侮蔑的表現だと思います。「その言葉と今回の問題は関係ないじゃないか」と言われるかもしれませんが、今回の下地さんたちの行動に疑問を呈している人たちの言説の背後に、「やっぱりこいつらだから、問題にされてもおかしくないことをしてるんじゃね~の?」的な偏見を感じているからです。
私でも、仮に大阪駅北側での行動を終えて、南側に移動して大阪市役所に向かおうと大阪駅コンコースを移動している際に、大勢の公安やJR職員が付きまとったら大声を上げますよ。それに何の不自然さもありません。
もしかしたらお忘れかもしれませんが、1987年3月31日の夜(つまり国鉄分割民営化前夜)、大阪駅コンコースは分割民営化抗議のデモ隊の渦巻きデモが席巻していました。コンコースというのはそういう場所です。もちろん、そのころと今と彼我の力関係が変化しているのは事実ですが。
念のため、申しあげておきますが、「ガレキ広域処理」それ自体をめぐって賛否両論あるのはよくわかります。私自身の中にも両論あるからです。また、下地さんたちの当日の行動のすべてを私が知ったうえで了解しているわけでもありません。
けれど、今、支援が求められているその場面でそれを議論するのは違うと思います。
では、なぜ、最初に私が、今夏の金曜行動の人々との議論に言及したのでしょうか。それは、その件では私たちは「労働組合」というレッテルで排除されようとした、今度は下地さんたちは「過激派」「カルト」というレッテルで排除されようとしている、そこにどうしようもない気持ち悪さを感じているからです。
いま大事なことは、反弾圧運動をめぐって、当該の行動のあれこれによって「救援の対象」たりうるかどうか、などということではないでしょう。救援の大原則は、権力からの弾圧にさらされる者はすべて救援する、ということです。それでも、「彼らの日常の運動に批判がある(=から救援運動にもタッチしない)」というご意見の方は、その意見を主張することよりもご自分の反原発運動を対置されたらいいと思います。
以上、この間思っていることでした。
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追記
以下は竹林さんの投稿ののち、いくつかの賛同・批判を受けたことに関する竹林さんのコメントです。
批判する方の投稿を掲載することが出来ませんので、少々分かりにくいとは思いますが・・・・・
1.前提として、JR駅の「監視カメラ」でmojimojiさん等の行動を確認して判断を と言うような意見に対して
・・・どうしてこういう発想になるのかわかりません。
みなさんは、(運動体内部でも)参加者がみな検事か公安にでもなって監視カメラの映像を前提にして、「この運動のこのやり方はまずかった」「これはこんなふうに見えるのか。じゃあいいよ」などと議論すればいいとでもおっしゃるのでしょうか。
で、もし映像によっては「これは不当な逮捕ではなかった」という結論もありうるのでしょうか。
私のこれまでの約40年間の社会運動の経験の中で、そんな発想で救対を回しているなんてことは聞いたことがありません。
ちなみに、私は、監視カメラの映像が100%「客観的証拠」「真実」たりうるとも思いません。
被弾圧の当事者にとっては、取り調べや公判開始後の証拠品などに対して、きちっと自己防御の観点からそういった資料を検証するのは当然です。
それは、具体的に<敵に勝つため>の不可欠なことです。
みなさんがおっしゃるのは、そうじゃなくて当事者以外もみんな検証する必要がある、そうしないと救援運動は開始できない、ということですね。
<誰に勝つため>ですか? そうじゃなくて、難があっても果敢に闘っている人たちに対する救援運動はやはり実行されなければならないのです。
・・・・さんたちがおっしゃるのは、民衆の内部から闘う者を<審査する>手法? 制度? 慣習?をつくれということですね。
やっぱり最初に書いたように、<これはその通りだと思います。けれど、・・・さんたちのご主張の延長線上に、この通りの運動が展開されるとは思えません。>というようになると思います。
前のメールではあえて書きませんでしたが、私は自分の知らないことを無責任には書けませんので知ってる範囲で書くと、かつて70~90年代ごろ、日本の運動(どの範囲かというと難しいのですが、おおむね「左翼」と言える部分とそれに関連する大衆運動)で、最も深刻な矛盾を抱え込んで展開されたのが、たとえば東アジア反日武装戦線の諸君に対する救援運動です。
なにせ、今回のような「コンコースでマイクで喋った? 喋ってない?」というようなかわいいものではなく、爆弾闘争によって多数の死傷者(100名以上だったと思います)が出た闘争でした。
そして、その事実は間違いないのです。当然、これに拒否反応を示す人もいました。
しかし、一方で、「その闘争手段は間違いだったけれど、彼らが命を懸けて訴えようとしたことは受け止めるべきだ」という立場から救援運動にかかわった人も多くいます。
それを通して、かつての日本帝国主義の侵略の問題、アジア民衆への支配の問題など、思索を深めた人もいます。
そのよい例が、もう亡くなられた作家の故・松下竜一さんでした。
以上のくだりは、反日戦線のことを知らない人、あるいは知っているけれど嫌いだ、という人はスルーしてもらって結構です。
あくまで例示として挙げただけですから。
つまり、こういうことが大小取り混ぜて運動の中に混在し、それがまた運動を強くしていく、というダイナミクスがあるのです。
2.mojimojiさんたちが「過激派」「カルト」という「レッテル」で「排除」されようとしている・・・としたら、「仕方ない」と思います。「反省」する意志があれば別ですが。という端的な表現に対して
えらくあっさりと、正直にお書きになりましたね。
さっきの監視カメラといい、この「過激派」といい、・・・さんたちは権力による装置や概念がお好きのようですね。
しかも、「反省する意志」とまで言われる。
あなたたちは何者なんですか。
私ら、実際に運動をやっている立場で言えば、もし他の運動体のやり方に問題を感じたとすると、そうでない運動を自前でつくる。
そしてその運動体を凌駕すればいいんです。
それがまず思う<常識>です。借りてきた概念で斬ることはしません。
3.まず「世間からこれがどうみられるか」ということはとても大事だと思います、という意見に対して
この点は、私は一番大事とは思わないですが(1番目ではないですが、何番目かには配慮すべきことと思っています)、たしかに、世代の違いというのは、反原発の若いスタッフと話をしていると、そうなのかなと感じるときもあります。
mojimoji 逮捕・ブログ内関連記事
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http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/f861fda241daf6cdababc6df3e89b39e
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/6aa51da2d4a80abbf9ada334274ee86d
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/2702483241ffc95b65a6a6c90d0b5ff1
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http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/8da35678dd437d8f96e30b300bca7836
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竹林さん関連記事(CML)
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/6e7e93070f2f2581a2d2058a224ae295
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/3788eda5481ecb60947237311c406a63
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/1a12ac4783776fbe974591b3eee67bcb
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/e5c21ffeaf4b057687dca26451083d1e
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< 署 名 要 請 >
【署名用紙】下地真樹准教授ら市民の不当逮捕に抗議します.pdf
【第一次集約日】2013年1月15日(火) 【第二次集約日】2013年2月12日(火)
http://keepcivicactivity.jimdo.com/%E7%BD%B2%E5%90%8D-%E5%B8%82%E6%B0%91%E3%81%AE%E4%B8%8D%E5%BD%93%E9%80%AE%E6%8D%95%E3%81%AB%E6%8A%97%E8%AD%B0%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99/%E7%BD%B2%E5%90%8D%E7%94%A8%E7%B4%99/
◇JR大阪駅頭における宣伝活動に対する
威力業務妨害罪等の適用に抗議する憲法研究者声明
http://keepcivicactivity.jimdo.com/%E7%BD%B2%E5%90%8D-%E5%B8%82%E6%B0%91%E3%81%AE%E4%B8%8D%E5%BD%93%E9%80%AE%E6%8D%95%E3%81%AB%E6%8A%97%E8%AD%B0%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99/%E6%86%B2%E6%B3%95%E7%A0%94%E7%A9%B6%E8%80%85%E5%A3%B0%E6%98%8E/
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IWJ Independent Web Journal
2012/12/29 【大阪】下地真樹氏 釈放会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/47149
「ほとんどコントだ。可視化云々の話でなく映像に撮っておくべき」。がれき広域処理に対するJR大阪駅前における抗議行動が威力業務妨害等にあたるとして2012年12月9日に逮捕・勾留されていた下地真樹・阪南大学准教授ほか1名が、勾留期限となった28日、処分保留で釈放された。同時に逮捕された残り1名は起訴されている。12月29日(土)、釈放された2名を招いて大阪市西区の生コン会館で釈放歓迎・報告会が開かれた。会の中で下地氏は逮捕への抗議の声の広がりが自らの起訴の断念に至らせたとするとともに、冒頭のように取り調べの様子を表現し、笑いを交えながらも内部から見た警察組織や取り調べの問題点、その分析と今後の取り組みに言及した。
※掲載期間終了後は、会員限定記事となります。
■Ustream録画(再配信映像 23:29~ 1時間12分)
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IWJ Independent Web Journal
2012/12/30 下地真樹氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/47230
2012年12月30日(日)、大阪市内で下地真樹氏へのインタビューが行われた。大阪を中心に、震災瓦礫の広域処理に反対し、市民運動を行なってきた下地氏が威力業務妨害などの容疑で逮捕されたのは12月9日のこと。28日に処分保留で釈放された下地氏は、逮捕された当時のこと、留置所の様子などを、詳細に語った。
※掲載期間終了後は、会員限定記事となります。
■Ustream録画(11:14~ 2時間15分)
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なお、このブログ記事について
みずき~「草の根通信」の志を継いで~(東本高志@大分)さんの「批判」が掲載されましたので紹介します。
お読みいただけたら幸いです。
より正確な内容理解に役立つでしょうhttp://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-494.html
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竹林さんからのMLへの投稿2012.12.31
竹林です。
年末のラスト3日ほど、どうやら風邪を引いたらしく連日38度近くの熱で寝込んでいました。
そのため、みなさんのメールに即応できなくすみませんでした。
もう、新しい年を迎えるということなので、この問題での私からの投稿はこれでいったん終了したいと思います。
どうやら、私は、みなさんのおっしゃることを敷衍してすぐに一般論化して語るきらいがあるようですね。
・・・さんなど私のメールへの批判者の方からそのような指摘を何カ所かについて受けました。
だから、今回のように大阪駅コンコースでの態様が運動体として許容されるものであったかどうかを検証する、ということを一般化して「いつもそうしろ!」と主張されてはいない、と理解してよろしいですね。
それでは、なぜ、今回はそれを強くおっしゃるんでしょう。
批判者の方は、それ以前にあった此花区民センターでのがれき処理説明会会場での動画に何度も言及されています。
ということは、どう考えても、今回の大阪駅コンコ-スでの行動についても、属人的価値観で判断されている(つまり、「前もあんなことをやったこいつらのことだから・・・」)としか思えません。
この点が、今回の相違点の1番目です。
次に、監視カメラの問題については、これはもう全くの平行線です。
2番目の相違点です。
私は、現在の都市施設の中に溢れている監視カメラの存在が我慢ならないのです。
それを運動に役立てようという発想は理解できません。
「放射脳カルト」の文言については直接的にはどなたからも応答はなかったと思います。
次に、運動の前提として「世間からこれがどうみられるか」ということを前面、前提におくということへの私の批判に対しては、・・・さんが、「どれだけ多くの市民の支持や参画が得られるかどうか?」とやや微妙にニュアンスをずらしつつ正当化されています。
もちろん、私も、これまでの経験から「広く人々に運動を広めるにはどうすればいいか」ということはずっと考えてきています。
そんなのが大事じゃない、という活動家はいないでしょう。
そこにはいろんな意味(運動スタイル、方法、形態など)が含まれています。
しかし、夏金曜の関電前でスタッフから私たちが言われたのは「見かけなんです。それが大事なんですよ」「パフォーマンスの場です」という言葉です。
それに強烈な違和感を持ったから1回目のメールでのあの表現になったのです。
でも、この点でも結局違いがありますね。
そして、あと1点、私は1回目のメールで、「救援の大原則は、権力からの弾圧にさらされる者はすべて救援する、ということです。」と書きました。
これは皆さん、同意されるんでしょうか。
ちょっと違うニュアンスを書いていらっしゃる方もいたようですが。
たしか、このMLでの今回の議論の経緯は、憲法学者たちのアピールへの賛同云々から始まったかと記憶しています。
行動には批判があっても救援は断固おこなう、という立場でお願いしたいものです。
あと、感想的に一言、今回の件に限らずですが、私は、社会問題をいわゆる「世代」の切り口で議論することがあまりいいこととは思いません。
ある程度の漠然とした傾向はあるかもしれないですが、それが何か議論を規定するというような類のものではないでしょう。
現に、夏の関電前でのTNN大阪の若いスタッフとの論争に私以外に若い組合員も何人か参加していいたのですから。
以上、私なりのまとめです。
あと余談―・・・さん、私は・・・さんを直接存じ上げているわけではありませんので、「とにかく僕を叩きたいためだけに難癖つけたい」という動機も必然性も全く持ち合わせておりません。
思っているのは、このMLの運営でいつも苦労してはんねんなあ、という程度のことです。
ただ、今回の問題で理解できないメールを書かれていたので批判しただけです。
「お互いわかりあおうとする想像力と努力」と「難癖」とは合わないでしょう。
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『みずき~「草の根通信」の志を継いで~(東本高志@大分)』さんの「批判」にもかかわらず
やっぱり 私(薔薇猫)は、竹林さんに共感するなー。
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「弾圧を招かない、正しい運動かどうか」を、「市民」が審査して決めていこうというのでしょうか?
大政翼賛会(「無産政党」も参加していったという歴史を想起されたい)的な発想です。
そして同時に「正しい前衛党」なる古色蒼然たる運動感とも通底する。
<JR駅の「監視カメラ」でmojimojiさん等の行動を確認して判断を>という発想には恐れ入ります。監視カメラの存在自体が市民的自由に帯sうる途方もない脅威だ、という「感覚」がないのですね。
権力に監視され、許容されている範囲内での「運動」(選挙等も含む)では、原発はなくせんません。
被災地では仮設焼却炉まで建てて瓦礫を燃やしているが、健康に害が出てる話は一切聞かない。
実例をだせますよね?ださずに瓦礫焼却を反対するなら東北人差別とみなします
救援連絡センターには2つの原則があります。
一、国家権力による、ただ一人の人民に対する基本的人権の侵害をも、全人民への弾圧であると見なす。
一、国家権力による弾圧に対しては、犠牲者の思想的信条、政治的見解のいかんを問わず、これを救援する。
この2大原則に立ちながら今日にいたるまで救援活動を続けてきました。
設立当初は新左翼や労働運動、市民運動関係の救援に携わることが多かったのですが、現在ではその領域も拡大して、死刑事件など重大犯罪への救援や死刑廃止運動、冤罪事件、精神障害者への保安処分に反対する闘い、獄中処遇の改善、そして最近では組織的犯罪対策3法や団体規制法など警察の権限を強め治安国家化を推し進める動きに反対する闘いなどに関わっています。
関係する領域は幅広いですが、その根本にあるのは「権力による弾圧を許さない」ということです。権力というのは、目に見える形では警察であり検察であり監獄であり裁判所です。そこからかけられる弾圧と一口に言っても さまざまな形態があります。警察に逮捕されることはその際たる例とも言えるでしょうが、逮捕された後でも不当な長期勾留や処遇を受けたり、逮捕につながらなくても犯罪の嫌疑をかけられて職務質問されたり呼び出しを受けたりといったことも広い意味での弾圧です。
救援連絡センターに相談がある事件の多くは刑事事件で、その中でも公安事件や労働事件、または死刑を含む重大事件が主な位置を占めています。設立の経緯から結果としてこういう事件を扱うことが多いですが、決してそれ以外の事件の相談を受け付けないということではありません。あなたがもし、権力に理不尽なことをされたと思ったら、泣き寝入りせず、まずご相談ください。
東京都港区新橋2-8-16 石田ビル5階
TEL: 03-3591-1301 / FAX: 03-3591-3583
こうした観点にたつならば、竹林さん、薔薇さんの持つ
違和感は当然でしょう。反日武装戦線は、新左翼ではなくてー新左翼の大部分はマルクスの労働者の経済的解放を目的としていたがーテロ組織であり,テロ組織は解放という事よりも国家の抑圧への報復が目的ですがーそれでも彼らが弾圧されて、ひどい扱いを受けた時には救援の一助を担いました。辺見さんが、大道寺さんの詩の編集をして見えるようですが心引かれます
というわけで、立場は違っても国家に弾圧されれば、信条の違いを超えて支援するというのが、やはり原則ではないでしょうか
第21条「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」
「前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」
第12条「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」
以前紹介した千葉大の先生のブログで、”反原連の諸君から、表現の自由は公共の福祉の範囲内に制限されるのだと説明されゲンナリした”とありました。
田原牧さんが「秩序が一番というのはオマワリの論理だが、実は”市民”の論理でもある。運動側がこの秩序が一番という”市民”の論理を内面化していて、どうして体制という”秩序そのもの”を動かすことができるのか!革命とは既存の秩序を実力で叩き壊すことなのに、秩序が一番という”市民”の論理を内面化しながら、紫陽花”革命”と嬉しげに振り回す気持ち悪さ。」という趣旨のことをおっしゃっていました。
また、http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/4c0fbcfb2f4a1e2daa2466510d202056#comment-listでmojimoji_xさんが危惧した通りの状況ですね。
>座り込みにせよ道路開放にせよ、完全なる非暴力。
それを「マナー違反」と非難することこそ、警察が弾圧しやすいように抗議者を警察に差し出す振る舞いであり、
裏切りであり、分断である。本当にどうにかしてほしい。
>「田中正造さんって、直訴なんかしてホントにマナー違反ですね」「レイチェル・コリーさんも
ブルドーザーの前に座り込むなんて乱暴なことするから死んじゃうのよ」とか言うのかな
。悪夢。こんなことを言う奴は「考え方が違う」のではなくて、「まちがっている」から。完全に。
モジモジさんは、誰に対しても不当弾圧として分け隔てなく救援に奔走したのに、”落ち度”を粗探しされてご立派な督戦隊、政治将校、責任を押し付ける”上司”に後ろ玉をバルカン砲で叩き込まれているわけでホント泣けてきます。ガンジーでも、ゲバラでも、マンデラでもコイツらにかかれば運動の破壊者、敵のスパイで銃殺でしょうよ。
この1連の弾圧は大飯の戦いに繋がるものですが、ネット中継で非暴力”不服従”直接行動に胸を焦がしていた方が、「本社前抗議さぼって天満署前で暴れる警察とのケンカしか興味のないやつ」とか罵倒するのを見ると実に辛いですな。
”市民”から見ると、警察署前での逮捕者への激励行動がそう見えてるのでしょう。支援集会で、釈放された方のお話を伺うとバンドカーを出して「はちようび」や17万人集会でも歌ったパギやんとかモジモジさんがライブし、ミラーボールがキラキラ回り、目玉おやじやネズミ男の着ぐるみした人達が踊り狂うという羨ましいものらしいです。実際、素人の乱の松本さんたちも「大阪のデモはすごい」と高く評価、ナツ、ダツゲンパツには参加してますし。
ま、反原連的な人たちは、「戦略」的なことを振り回すわけですが、別の集会で関わりのある研究者の方が言ってましたけど「運動について、歴史も実際的なことも本当に何も知らない。聞きかじったネット知識を晒しているだけ」だそうで、運動を広げ効果的にしようと主観的にはしているのでしょうが、無知と内面のダメさに無自覚のために周りを引き込んで自滅しているように見えます。
こういう論議を見ていると、なぜ、猪瀬が400万票なのかわかる気がしますわ。はなゆーさんの引用する警句「(ドイツ)国民が地獄を味わうのは当然の義務。われわれを(選挙で合法的に)選んだのは国民なのだから、最後まで付き合ってもらうさ」が口をついてしまいます。
「監視カメラ…」云々については竹林さんの誤解または早とちりであることが、元のMLではすでに明らかになっていますので、そういうこともきちんと記述しないといかにもアンフェアです。
それにしても、一方的な情報だけで踊らされる人がリベラルの側にこんなにたくさんいることに、本当にゲンナリします…。まあ今に始まったことではありませんが。