はるかのひとりごち。

のんびりと旅レポお届け中~。

’09秋の宮城路その8:石巻線で女川へ

2011年12月17日 10時00分52秒 | たびろぐ東日本。

石巻の駅前をほんの少しだけ散策し、009に別れを告げたあと、
いよいよ今回の旅の最後の目的地、女川へと向かいます!


連れて行ってくれるのは、「石巻線」のこちらの気動車。
石巻線は東北本線の「小牛田(こごた)」駅と「女川」駅を結ぶ非電化の路線で、
これから書いていく区間は、現在では震災の影響で運休となっています。
石巻駅は、ここ発着の列車があったり、直通でも停車時間を長く取っていたりと、
石巻線の中でも要衝の駅となってるんですね。
そんな石巻線の車内で、お昼ごはんもこなれてきたのでデザートをいただくことに☆


そう、本塩釜で出会ったおだんご屋さんの草餅~♪
仙石線の中でいただこうと思ってたんですが、気持ちよく眠ってしまったのでここまで連れてきてしまった(笑)。
これがね、もうとにかく素朴な味で、ほんとに美味しかった。
クチビルを粉でいっぱいにしながら(笑)、美味しくいただきました。ごちそうさまでした♪


石巻駅を出発した列車は、しばらく街中を走り、大きく右へカーブして海のほうへと進みます。
「沢田」駅までやってくると、万石浦が見えてきました。
ここ、乗ったときに思ったんですけど、線路と海面がほとんど同じくらいの高さなんですね。


海沿いを走る石巻線。ほんとにすぐ横は海で、ずっと後方から飽きずに眺めてました。
万石浦は湾になっているので、この辺りは津波の直接的な被害はなかったそうなんですが、
大地震で地盤が沈下したために、いまでは満潮になると線路が冠水してしまっている状況だそう。


女川のひとつ手前の「浦宿」駅。
まだ夕方にはちょっと早い時間でしたが、日が落ちかけていく眩しい光が射していました。
列車の窓ガラスがいまいちきれいじゃなかったのが残念だけど(笑)、
でも、緩やかな時間が流れる、気持ちが落ち着く光景でした。
この区間は、内陸へ線路変更も考えられているそう。この車窓の光景は忘れられません。


そして、14時45分。女川駅に到着です。
そう、降り立った時間って、地震が起きた時間とほぼ同時刻…。
まさかあんな悲しい出来事が起きるなんて。後から時刻表を見返して胸が痛くなりました。


終着駅女川の改札口へ向かうと、ホームから赤い気動車が見えました。
これ、駅のすぐお隣にある町営の「女川温泉ゆぽっぽ」が、
JRから譲り受けたという廃車車両のキハ40519。
温泉を利用する方の休憩場所として使われてたんだそうです。
ゆっくりここで、余生を過ごしていたんだね。


赤い気動車を撮影して、いよいよ駅の外へ!というところで「歓迎」の大きな文字。
こういうの、すごくうれしいんですよね♪ワクワクしながら、女川の町へと繰り出します。

「その9」へつづく。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (asa0110)
2011-12-17 22:11:41
写真アップしていただいて
ありがとうございます。
この静かな海の写真を見たいというかた、
きっといることと思います。
そして、その日、その時刻に
駅に下り立った人を思うと胸が痛みます。
路線が再び通じたらきっと
訪れたいと思います。
旅の楽しい記憶、続き待ってます。
返信する
asa0110さんへ。 (はるか)
2011-12-18 23:20:44
ありがとうございます、って言ってくださってほんとにありがとうございます。
見るのが辛い方もいるかもしれない、と考えてしまうこともあったんですが、
もしも見たいという方がいてくださったらうれしいです。
ニュースで駅の裏の丘まで打ち揚げられてしまった車両を見たとき、
どうかおひとりでも多くの方が無事であってほしいと思いました。
いまも胸が痛くてたまりません。歩いた町がなくなってしまうなんて。
ほんと、また訪れたいです。路線が再び通じることを信じて。
そのときは、また楽しい旅レポを書きたいです!
返信する

コメントを投稿