「これだから公務員は!」
ご立腹のY先生が、M先生に状況説明をしている場面に居合わせた。
その剣幕に怯み、「部外者は席を外したほうがいいかな?」と
M先生の顔をうかがうと「大丈夫」と目配せがあった。
会話のキーワードから次第に全容が見えてきて、ナルホドと感心する。
物事への対応において、真逆の意見で混沌としている模様。
廃止を主張する派閥と、規則を無視しての廃止なんて論外と言うY先生。
「お金がないから執行できない」というのが廃止の理由だそうですが、
「それは公務員の発想で、会社員にその発想は無い!」と。
「公務員はそんなだから、所詮 “お役所仕事” なのよ」
「お金がないなら、それを捻出する術を生み出すのが役員の仕事でしょう!」
元・公務員の面々と、元・会社員のメンバーで意見がまっぷたつ。
予算ありきの公務員と、コンプライアンス重視の会社員。
退職された後も、現役の頃の考え方が身に沁みついているのか
お互い平行線だった様子。
“信用がなければ成り立たない” のが企業であって、
何よりイメージを大切にしているんだなぁと感心する。
(私だったら「お金がないと言われたら仕方ないか」と諦めちゃいそう)
その矜持と覚悟に美しさを感じて、改めてすごい方だなと思った。