企業が仕掛ける「口コミ」

昨日、東京ガールズコレクションの企業ＰＲについてエントリをした。
その時、トヨタの「Ｐａｓｓｏ　ｓｅｔｔｅ」の口コミサイトに触れさせてもらった。
触れると言うほどではなかったのだが、最近ではこのような「口コミサイト」を企業が作ることが多くなりつつある。

マーケティングの一つの手法として、「ＢＵＺＺマーケティング」と呼ばれるモノがある。
ご存知の方も多いだろう。
「ＢＵＺＺ」とは、蜂がブンブンと音を立てて集まるコトを指している。
そこから、日本では「口コミ」といわれることも多い。

「口コミ」と言っても、かつてのような「人の口伝え」的なモノもあれば、「アフェリエイト」のような個人的ブログで商品紹介をしながら、多くの人に伝えると言う方法もある。
この場合、「アフェリエイト」として個人に報酬が支払われると言う仕組みは、説明するまでも無いだろう。
他にも飲食店などは「口コミレビュー」と言う方法が使われている。
これはネット情報サイトに登録し、予約などを代行してもらう代わりに利用者の感想を掲載するコトで、お店の評価＋評判を高めると言う方法だ。
ただこの場合、利用者側から「忌憚の無いご意見」がサイト上に掲載されるため、店側としては、とても緊張感のある「口コミマーケティング」、と言ってよいかも知れない。

そして、昨日の場合だ。
何故、サイトのＵＲＬを見て「企業主導型口コミサイト」だと分ったのか？と言えば、ＵＲＬに「buzzblog」と言うアドレスがあったからだ。
もちろん、このようなサイトを利用している企業は、何もトヨタに限ったことではない。
むしろ現在では、ブログという形態で企業主導のＰＲ活動も盛んだし、ブログを運営している企業も積極的だ。
拙ブログを運営しているgooでも、「ビジネス・カンファレンス」開催し、提案をしている。

ただ、企業主導型の「口コミ」特にブログは、諸刃の刃と言う気がしている。
と言うのも、今の生活者は様々な情報を、イロイロな方法で得ているからだ。
必ずしも企業が言っているコトを鵜呑みにし、信頼をしているとは限らないのだ。
余りにも、企業側が「口コミ」を利用しようと仕掛けに工夫しすぎると、生活者から嫌われかねない。
そのような認識もまた、必要な時代なのではないだろうか？
特に、ネットと言う半仮想＋情報過多のツールの中では、「情報発信＝宣伝」と思い込んでしまう可能性も高い。
企業が仕掛ける「口コミ」は、あくまでも生活者とのコミュニケーションの一つの入り口でしかないのだ。
そのコトを忘れて、ネット上で「ＢＵＺＺマーケティング」を展開することは、有効ではないと思うのだ。

実は、時折このようなＢＵＺＺブログのＴＢをいただくことがあるのだが、私の場合削除をさせてもらっている。