虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

ゴア氏に対するネガティブキャンペーンの尻馬に乗る日本のテレビ

2007年03月02日 | パワーかフォースか
つくづくテレビというのは、よく調べもせず、情報垂れ流し・・・しかも、その影響力たるや・・・良くも悪くも、本当に困ったものです。
日本の善良なる一般人が、仕事の合間に、お昼ごはんを食べながら、みのもんたのいうことを、「まあ、この人は立派な方よのう、なんたって毎日テレビにでておじゃる」なんて勘違いすることだって、けっこうあるものなんですよ。
と、申しますのも、このニュースを、お昼の番組が取り上げ、サラリーマンアナが中途半端に読み上げたものだから、見た人は完全に誤解を招くであろう話になってしまったわけです。
ゴア氏のエネルギー消費やり玉に 保守派が攻撃(朝日新聞) - goo ニュース

つまりゴアさん宅は、プールつきの豪邸で、ひと月の電力消費がふつうの家庭の1年間の使用量を上回っている、電気をいっぱい使っている、とここまで読んで
「わ~、これはどうなんでしょうねぇ?」で、終わっちゃったわけなんですよ。
ちょっと。最後までちゃんと読んでください。
ここで読み終えてしまったら、みんなゴアさんは、言行不一致の人だと思ってしまうじゃないですかっ!

「不都合な真実」がアカデミー賞を受賞したことで、ゴア氏の人気は、さらに上っているのは間違いなく、たとえゴア氏が大統領選に立候補しないと明言したとしてもそれを求める人々の声は大きくなるばかり。私は、立候補しないと思うけど、ゴアさんが民主党の誰かの応援演説に行けば、それだけで絶大なる影響力を及ぼす。また映画を見た方はわかると思うけど、科学者が作成した温暖化に関するリポートを改ざんするという、姑息な手段を使ってまでも、温暖化は事実ではないということを表明したブッシュ政権、および共和党にはまったくもって、「目の上のたんこぶ」なわけです。

なんとかゴア氏に対するイメージを下げたいと、得意のネガティブキャンペーンを張りだしたということです。いちいち真に受けるのも馬鹿らしい内容なのに、わざわざ記事にするほうもするほうだし、それをまた一部だけしか取り上げないでテレビで流すってのは、いかがなものか、マスコミ人。

大体このニュースを取り上げたのが、イラクに大量破壊兵器があるって叫んでいた超共和党よりって言うか宣伝機関?のFOXニュース。
アカデミー賞発表の翌日に合わせたように、公表?したのが、AP通信によると、テネシー州にある調査機関テネシー政策研究センターっていって、これまた、保守系で、もともと「不都合な真実」を「誇張」と批判している立場です。

ここで、私は、昨日偶然トラックバックをくださった、「ぼちぼちいんぐりっしゅ」さんには、情報を提供してくださって、感謝申し上げたいです。(太字は、記事引用させていただいた部分です)

もっとも、こうしたデータについて、ナッシュビルの電力会社は公表していないと話しています。

公表されていないものをどうして、知ることが出来たのかなあ?
またゴアさんの広報担当者の弁も、重ねてこう書かれています。

ゴア氏の広報担当者は、自宅の電力消費で十分な改装の投資を行っていると反論しています。太陽電池やメタンガス、風力などの「グリーンパワー」を購入しているのだそうです。「時々、メッセージを好まない人がいる。この場合は、地球温暖化が真実であると言う実例だ。メッセンジャーを攻撃するのが便利って事だろう」
("Sometimes when people don't like the message, in this case that global warming is real, it's convenient to attack the messenger," Gore spokeswoman Kalee Kreider said.)と皮肉をかましてます。
 

いつも思うのですが、エコロジーや、食べ物の安全性を問うとき、必ずといっていいほど、ブレーキをかけられるのが、
「そんなこと言っていたら、生きていけないよ」
「そんなこと言っていたら、何にも食べるものなんかないよ」
「そんなこと言うなら、原始時代に戻るしかないね」
という、元も子もないようなネガティブな否定の言葉です。(こういうのって江戸しぐさでは、「戸閉め言葉」といって、してはいけない野暮なしぐさなんですよ)
今は20年ほど前に比べたら、ずいぶん人々の意識も変わり自然保護やエコロジーに同調してくださる方が大勢いますが、まだまだ一番頑固に否定したいのは、アメリカの保守派の人たちみたいですね。

ゴア氏がニュース23に出演したとき、言われたことを思い出します。
「(温暖化防止に向けて、あれもこれもと考えて)いきなり走らなくてもよい。まずは一歩、歩いてください。」
というような内容だったと思いますが、そのスタンスでいいと思うのです。何もかも完璧に出来る人間なんていない。でも、自分が出来る範囲で地球のことやほかの生き物のことを思うこと、その気持ちが、温暖化への歯止めになるのだと思うのです。
私たちは、原始時代に戻ることは出来ないのですから、たった一人が完璧になるよりも、世界中でより多くの人間が知恵と愛で、少しずつでも温暖化防止に努めることの方が効果的じゃないでしょうか。

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10 コメント

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はじめまして。 (sarafuyu)
2007-03-03 07:10:51
環境問題についてまだまだ無知なのですが、
最近のニュースがより気になりはじめています。
ああ言えばこう言う、足を引っ張ろうとする人って、
どこにいっても現れるのでしょうね…。
結構私はニュースに振り回されやすい方です;。

いきなりは無理だけど、まずは小さな一歩から、
私も学んでいきたいと思っています。
近いうちに映画も観に行く予定です。
またお邪魔させてくださいね☆
Unknown (おのころ金造)
2007-03-03 11:04:31
 「ぼちぼち、いんぐりっしゅ」を運営する、おのころ金造です。引用有難うございます。
 ちなみに、原文はCBSです。FOXも報じていたとは知りませんでした。
 まあ、何といいますか、保守派の攻撃が予想されるからこそ、ゴア氏は身の回りの配慮はしておくべきだったと思います。セキィリティ上、電気で開閉する門扉は必要でしょうが、果たして温水プールが必要なのか。また、3軒も家が必要なのか。
 私もあの映画は見ましたし、ライフスタイルの見直しが必要だと思いました。その意味では残念ですね。
Unknown (cake)
2007-03-03 11:46:39
ゴアさんが副大統領の頃から、環境問題に向き合っていたのは知っています。今回の「不都合な真実」も見るべき映画で、私達も考えなければならない問題を投げかけているのでしょう。それは真実なのだと思います。

また一方で、おのころ金造さんが仰っている様に、3軒の家が必要か、温水プールが必要かと言われれば、その通りで、「各家庭には、それに見合った分の二酸化炭素排出量がある。」と言っているけど、彼の家庭のグレードは高くて、自国には甘く他国には厳しい米国的な発想の持ち主だと思いました。
私のような貧乏人が何を吠えるかとお考えでしょうが、私が一番がっかりしたのは、電気料が何倍かではなく、自家用ジェット機でキャンペーンして回っていると聞いた時でした。1回飛ばすのに、幾ら燃料を使っているのか、何故一般の航空会社の飛行機に乗らないのか、不思議でなりません。

金木犀さん、私は「環境問題を考える」事を否定している訳ではありません。考えるより、実行するべきだと思っています。
コメントありがとうございます (金木犀)
2007-03-03 12:01:25
★sarafuyuさん

はじめまして。
何かをしようとした人に対して、揚げ足をとって笑ったり、からかったり、日常生活にもそういう人っていますよね。
有利と思われたゴアさんが選挙で、ブッシュに敗北の形を取らされたのも、そういうネガティブキャンペーンの成果だったようです。

私自身は、ゴア氏が、どれだけパワーの人が知っております。(パワーの意味は、カテゴリの中のパワーかフォースかを参照してくださいね。)


★おのころ金造さん

TBありがとうございました。こちらからお返ししたいんですが、ヤフーブログには、うまく入らなくて・・・
アメリカの副大統領であった人が、家を数軒持ち、その中に温水プールのある家があったとしても、アメリカという国においては、そんなに特別であるような気持ちにはなりません。(映画の中でも、子供時代からすでに2軒の家に、半年ごとに住んでいたといっていましたし・・)
でも、ゴアさんの今の立場を考えると、おっしゃるように、脇が甘かったし、私も残念だと思います。

また、私自身、環境問題に関心を持ってから、出来る限りエコを続けてきた実感として、自分ひとりがすべて背負ってしまったら、続かないと思いました。健康であることや、体力も必要です。
家族の協力も必要です。
私は車に乗らない生活を選びましたが、亡くなった母は、足が悪かったので、車に頼らざるを得ない生活でした。それは仕方のないことです。
必要なときは、必要なエネルギーを使うこともあります。だから、ゴアさんが、何のために何が必要で大きな家を建てたのか知りたい気持ちもあります。
★cakeさん (金木犀)
2007-03-03 12:41:33
cakeさん、鋭いご意見ありがとうございます。

ゴアさんが山小屋に住んで自給自足していたと考えてください。エネルギーは使わないかもしれないど、この危機をどうやって世界中の人に知らせることが出来るでしょう。まさしくブッシュ一派の思う壺。

映画の中では、普通に飛行場を歩いている場面があって、一般の飛行機に乗ってるのかなと思っていたし、自家用ジェットを使っていることは私は、知りませんでした。セキュリティのこととか、あるのかもしれません。
優先順位の一番に人々に知らせること、があるなら、ある時期そのために必要なエネルギーも優先させてもいいんじゃないかと私は思います。私はゴアさんの1000分の一もエネルギーを使ってないと思いますが、ゴアさんのようなことは出来ません。それでアメリカの意識や、現状が変わってくれるならいいとも思います。

グリンピースだって、船を持ってるし、石油を使って移動してます。
ゴアさんの役割として知らせる行動をした結果、みんなが環境問題に目覚めたら、そんなエネルギーを使うこともなくなるし、その時はこのような映画や講演などもいらなくなるでしょう。 
私もみていました! (あずーる)
2007-03-06 11:09:07
だれだって譲れない生活パターンがある。それをゴアは、この映画の最後で できることのエンドロールで流している。

私もできることから環境負荷を減らす努力していますが、経済システムが環境にいいことをしたら得するシステムにならないかぎり なかなかCO2の劇的変化はおこらないと思っています。

この映画、文部科学省特選ですが、環境省もレジバックやウォームORクールビズなどインパクトのないことやってないで、環境に貢献した企業の税金を安くするとか、環境税を導入するとか早急に政策をはじめてほしいものです。

なぜか、映画の公式HP日本版には、政治的にはたらきかけることがのっていません。ゴアが「モラル・イシュー」という言葉をつかっていましたが、昨日、自民党の片山議員が「倫理的」を利用して個人の努力を促していたような気がします。個人の働きかけでは時間がかかりすぎるし、そんな悠長なこといっている場合ではないと思います。
青木さやかになりたい・・・ (金木犀)
2007-03-06 18:23:29
>昨日、自民党の片山議員が「倫理的」を利用して個人の努力を促していたような気がします。個人の働きかけでは時間がかかりすぎるし、そんな悠長なこといっている場合ではないと思います。

まったくごもっともです。
以下、青木さやかに代わってもらいます。

------------------

マイ箸、マイバッグ、マイ水筒は当然のこと、電気をこまめに消して、お菓子の箱まで広げてリサイクル用に分別しっかり、電球を省エネタイプに取り替えて、公共交通を利用して、こつこつやったって、どこかで戦争がおこれば・・・
ばかいってんじゃないわよ!!
こちとらのささやかな努力なんて吹っ飛ぶくらい、破壊のために火薬燃やしてさあ、おまいたち、ばかもの!!いいかげんにせいっ!!

おまけに家族に病人が出れば、ちまちま分別だってやってらんないくらい、疲れるは時間はなくなるわ・・・

企業に環境税をかしなさいよ!!むやみにライトアップすんじゃないわよ!
心ある人間にばかり負担を押し付けて、クールビズ、ウォームビズだと・・見えるとこだけ、かっこつけて自己満足じゃん、トイレにまでクーラーつけてるビルばっかりだろうが!!

どっかのエライサンが、CO2減らしたって解決しないって言ってると・・・
サンゴはどんどん死んでるわ、熱帯林はなくなるわ、人口爆発だわ、これ以上CO2増やしたっていいなんていうなら、温暖化してなくたって、地球は酸欠になるわい!!
理屈ばかり言って、目の前の現実も見ないで、そういう輩が、偉そうに学者ぶってんじゃないわよ!!

----------------

さやかの主張に補足します (金木犀)
2007-03-08 08:01:33
あずーるさん、
怒ってるひよこさんで、終わってしまって、あずーるさんの意見に怒ってるような終わり方になってしまいましたが、私は、あずーるさんの意見に賛成です。
上記のことでいいたかったのは、やはり個人ができることもやるべきだけど、エコをやりやすいシステムにしてくれなきゃ、一人で抱え込んでつらくなってしまうわけですよね。
今はエコバッグは普通になったけど、何年か前は、お店によっては、レジ袋を断ると、袋に入れる代わりに全部シール貼ります、なんていわれて、後ろに並んでる人もいるから、じゃあ、袋に入れてください、ってことになってしまった。
第一、自分ひとりでやってるむなしさに嫌になってしまうこともあった。当たり前にエコができる時代になってきたから、うれしいのと同時に、誰だって、無理したら続かないんだから、無理しないでもエコできるようなシステムに国も社会も、大きなレベルで持ってかないといけませんよね。

さやかさんの主張の最後の部分ですが、
また温暖化の本来の原因はCO2ではないから、その規制が、途上国の発展を遅らすという意見もあります。私は科学者ではないから、そこの部分で議論するつもりはないですが、だからって、途上国ですら今のままの開発発展が、人々を幸福にするとは思いません。もう昔のままの地球じゃないんだから、クリーンなエネルギーに変えていかなきゃいけないって事です。
中国では、がん村といわれて、村のほとんどの人ががんを患ってる、というところがあるそうですね。経済優先の結果、人々の健康や安全は無視され続けています。

ゴアさんの活動が、もしかして今の人類のお金優先の発想を変えることができるかもしれないと、私がゴアさんを応援してるのは、そこのところが一番かもしれません。
環境問題は生き方の問題 (非戦)
2007-03-08 11:20:54
ここのコメント欄で、皆ですごくいろいろ議論ができていて、面白いし、考えさせられます。

環境問題は、国に行く末を考えることであり、人間一人一人の生き方の問題でもあると思いました。

どちらも真剣に考えなければ、いままでどおり流されていては、環境破壊や地球温暖化は止められません。
そこに現れたのが、ゴアさんですね。

発展途上国は、先進国が資源を使い、自然を壊してきたのに、自分たちの国には、発展をするなと言う、不公平だ、と言っているようです。
その気もちは、わかりますが、先進国が率先して、エネルギーを減らす努力をし、今までの反省をして、途上国にも理解を求める必要がありますね。

そうですね、生き方だ! (金木犀)
2007-03-08 21:38:19
>環境問題は生き方の問題

そうですね、非戦さん、そう言われるとその通りですね。この十数年、いくつかのハードルを越えてきました。

環境問題は、自分だけよければよい、という発想の中では、何も解決しません。
だから、まず発想の転換をしなくちゃいけない。
これが1個目のハードル。

しかし、そう思ってはじめても、なんで自分だけがこんなにがんばってるのに、ほかの人はやらないんだ!遊んでるんだ!という怒りとむなしさが、わいてきます。
これが2個目のハードル。

それから、情報を仕入れるほどに、人類は絶滅したほうが地球のためには、いいんじゃないかと、厭世的な気分になってきます。
ああ、3個目のハードル。

スピリチュアルな世界が少しわかってくると、人は何か越えるべき宿題を持って生まれてくる、ということを知ります。すると、今のむなしさも、自分に課した乗り越えなくてはいけない障害、人のことは気にするな、自分の気持ちに正直に生きようと、気がつく。
4個目のハードル越えた。


これから、どうなるかわかりませんが、今はそんなところです。

>ここのコメント欄で、皆ですごくいろいろ議論ができていて、面白いし、考えさせられます。

ありがとうございます。私自身も、皆さんがいろいろと書いてくださるので、勉強になったり、鋭い意見にはっ!と思ったり。
未熟者で、自分の感情に任せてしまったり、ちゃんとしたお返事も書けない事もあり、反省ばっかりしています。gooブログは、コメント欄の修正が出来ないし
これからも、よろしくご指導お願いします。 

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