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どちらを選ぶかは自分次第

静岡県・川勝知事の辞職表明

2024年04月04日 | 脱リニア新幹線

静岡県の川勝知事のことは、リニア新幹線に当初から反対の立場だった当ブログとしては、マスコミに叩かれるほどひどい人だとも思わなかったし、嫌いじゃなかった。応援してました。

失言でやめるんじゃあんまりだと思ったら、リニア問題に一定のめどがついたのだという。
会見リアルタイムで見たけど、川勝知事の安心したというか、ほっとした明るい表情が印象的でした。

「リニア開業延期で責任果たした」(共同通信) - Yahoo!ニュース

 立憲民主党の渡辺周氏は、辞意を表明した静岡県の川勝知事から、辞任の理由に関し「リニアの開業時期が延期され、自分の責任は果たした」との説明があったと明らかにした。

Yahoo!ニュース

 


たまたまリアルタイムで会見を見ていたので、その後のニュースで、知事の失言ばかりをことさらあげつらう人格批判には、「脱原発を口にした菅直人元総理」(原発維持の邪魔)や「STAP細胞の小保方晴子氏」(iPS細胞の邪魔)への人格攻撃への既視感があり、また「ワクチン絶賛」と「イベルメクチン無視」(mRNAワクチンとコロナ新薬の邪魔)の世論誘導の既視感もあった。
マスコミはどこの誰から圧がかかっているのだろう・・特にN。H。K。

そんな中、地元静岡放送の速報がヤフーニュースに全文アップされていたので、メモのために。
大事なことは、マスコミが、あえて無視した後半部分にあったと思う。

「皆さんの心を傷つけ申し訳ない。不徳のいたすところ」辞職表明の川勝知事が記者会見 辞職の理由語る「リニア問題も大きな区切り」【速報】(静岡放送(SBS)) - Yahoo!ニュース

“不適切発言”で4月2日に辞職を表明した静岡県の川勝平太知事が、3日午後3時半から県庁で記者会見し「不十分な言葉で皆さんの心を傷つけた」などと辞職の理由を語りました。...

Yahoo!ニュース

 


■【川勝平太知事 会見冒頭部分全文】

昨日私の新規県庁職員として採用した職員への激励の励ましの言葉の中に心を傷つけるものがあったということを厳しく受け止めております。

私はまず、この間、15年間、静岡県民のみなさまのために、奉仕してきたことを大変光栄に思っております。私の人生における最高に充実した15年間でございました。

私と心を一つにしていると、あるいは心を一つにしたいと思っている方々の心を傷つけたということがありましたならば、特に第一次産業、農業、酪農、あるいは水産業、これは最も大事にしてきた産業でありまして、そういう方たちの心を傷つけたとすれば、誠に申し訳なく、心からお詫びをいたします。申し訳ありませんでした。

この言葉の問題で、議会あるいは、マスコミのみなさま方から、あるいは県民のみなさま方からアドバイスを含めてご批判をいただきまして、そしてその都度、以後こういうことがないようにと、努めてまいりましたけれども、再びそうしたことが、思いもかけぬ形で浮上しまして、自ら不徳の致すところと思う次第であります。

ここは、私の職業に対する、また、あるいは、県民のみなさまに対する気持ちは、常に本当に尊敬と敬愛、そして心一つ、特に弱い立場の人たちのたちのために働いてきたつもりでございますので、そこで心を傷つけられた人がいるとすれば、本当に本意ではありませんので、心からおわび申し上げたいと思います。

重ねて、どうか、自分のお仕事に、誇りと使命を持って続けてください。私も可能であれば、お力になりたいと思います。いままでもそうしてきましたし、これからもそうしたいというふうに思っております。

それから、辞任の背景にあるものでございますけれども、大きな区切りを迎えているなという考えがございます。昨年の東アジア文化都市、これはみなさんとともに苦しみ、喘いだ、コロナの時期を乗り越えて、見事に東アジア文化都市、日本の文化を文化首都として、恥ずかしくない素晴らしい実績が残せました。

これは、3月の下旬に報告書ができ上がりましたけれども、報告書も素晴らしいですけれども、これまでの日本の文化の顔のそれぞれの代表者、数字の面では、本当に大きく塗り替える実績が載っております。ぜひご覧ください。

それからまた、この東アジア文化都市が認定されるについて、やはり富士山が2013年からちょうど10年経ったということが、当時の文部科学大臣から言われました。
「ぜひ、富士山がある静岡で担ってほしい」と。富士山も無事(世界遺産登録)10周年を無事迎えました。

それからまた、静岡県は人口に対して、お医者様の数が少ないということで、これは1番最初から心砕いてきたことでございますが、そうした中で、3年前に、社会健康医学大学院大学という日本で最初の大学院大学ができる、そしてこれをさらに発展させて、総合医科大学院大学ということで、この基本構想がまとまりまして、そしてこの基本構想に基づいて、基本計画を作るという段階になりまして、先般、委員長なるべく先生からご挨拶をいただきまして、これもですね、静岡県にとっては朗報になって、一里塚を超えたなというふうに思っております。

ーーーーーーーーーーーーーーー

そうした中で、やっぱり一番大きかったのはリニアです。私はこの4期目は、リニアの南アルプストンネル工事から、南アルプスの水と、それから生態系環境こうしたものをいかに守るかということに心を砕いてまいりました。

そして、JR東海さんと真摯な対応してきたわけでございますけれども、昨年、社長さんがお代わりになって、まったく雰囲気が変わりまして、良い方だと、向こうもそう思っていればいいんですけれども、画期的なことは「2027年に必ず仕上げるんだと名古屋まで」とおっしゃっていたが、昨年の暮れ12月に、「2027年以降に変更する。それからまた、コロナが起こる前に5.5兆円で名古屋まで作るって言っていたのが、1.5兆円の増資している」というこの2つについて、正式にこの国交省に事業の変更を申し出るとおっしゃった。

これはですね、私はこのリニア問題を解決するのは、事業計画を見直す以外にないと、従来から思っておりました。この事業計画の見直しに、丹羽新社長さんが踏み出されたということで、2027年のくびきが外れて、したがって残っているのは2037年だと。そういう好意的な憶測を出していたんですけれども、2027年以降と言っているので、「2027年までの完成を諦めたのではない」というふうに、職員、あるいはJR東海幹部からもご発言がございまして、そうした中で、2月に矢野弘典氏を座長とするモニタリング会議が発足いたしまして、そのときに矢野委員長の方から、3つの柱を立てられました。その一つが、モニタリングと事業計画とは表裏一体であるというものでございました。

二つ目が、専門家会議とは別に、静岡県、JR東海、さらに当事者としての国交省、この三者の、トップじゃなくても、No.2レベルの方たちが膝を突き合わせて信頼関係を作り上げ、そして、それに基づいて問題を解決していくという、これが二つ目でございました。

三つ目がモニタリングをする対象は、自然ですから、その行政単位で、ここからここまでしかやらないというわけにはいかない。フレキシブルに対応したいということを言われました。この中で私は一番関心を持ったのは、事業計画でした。何しろ、このモニタリング委員会には、矢野さんがNEXCO中日本でずっと仕事をされてきた方も、そのうちの1人が社長ですから、今入っておられますから、この事業計画というものに対するプロが入っておりますので、これに対して関心を持ったわけです。やっぱりそれが一番重要な問題だったとみえて、この1回目の会議の一番最後のほうに、矢野さんが丹羽社長に対しまして、「事業計画はどうなってますか」とお聞きになった、丹羽社長は、「今ブラッシュアップしている」というふうに言われました。それがですね、3月の29日の第2回目のモニタリング会議で、静岡工区に関する事業計画が出されました。

みなさんにお配りしたのは、その最初の質問とその答えです。ご案内の通り、一番下から6行目のところですけども、資料1のページ2の工程は、それぞれどの程度の期間を想定されていますか、という座長の質問に対し、高速長尺先進ボーリングは1キロあたり3か月から6か月。工事ヤードの整備は3か月、トンネル掘削工事が10年、ガイドウェイ設備工事、設置工事等は2年。これは初めて、南アルプストンネル工事についての時系列といいますか、年数が我々の前に正式に公表されたものであります。

ですから、これを単純に足しますと、10年、2年、そして、数か月ってことですから、12年プラスアルファは13年弱かかるということです。これをきょう、今、たちどころに工事をしても、13年かかるということですので、2024年ですから、13年を足しますと2037年になります。2037年というと、元々の事業計画案は、実験線の延伸、完成、これが第一段階です。第2段階は、あそこから間断なく、東京から名古屋、これを2027年に完成させて、体力をつけて、そして、2045年に、大阪まで開通させるという、これがタイムスケジュールにおける事業計画です。

このうちの2027年っていうのが、崩れるだけでなくて、なんと2045年だったんですけれども、元々はJR東海株式会社は、ご案内の通り民間会社ですので、経営の自由、投資の自主性を貫徹するが大原則で、国から一銭もいただきませんというふうに、国交省の諮問委員会で、事業主体として明言されておりました。しかしながら、3兆円の財政投融資がございましたので、その3兆円分の体力をつける手間が省けましたので、2045年が2037年になっていたわけです。ですから、この実験線の延伸完成、それから2027年、2037年の全線開通と、こういう事業スケジュールだったものが、根本的に崩れました。

2037年になっても、トンネル工事が完成するかどうかわからない。私はこの報告、皆さんのお手元に届いてると思いますけれども、3月29日夕刻に受け取りまして、仰天いたしました。同時にですね、でもすごい中身だと、これによって、トンネルだけでも10年以上かかるいうことでございますので、これは従来の工事計画の根本的な見直しになるということでありますから、矢野さんがこうしたものを踏まえて、三者でひざを突き合わせての会議を設置するように言われた理由がよくわかりました。

そして、昨日、なんと予定なかったんですけども、午後1時に県庁に矢野さんから突然電話があったそうで、そして、ぜひ、昨日のうちに会いたいってことで、実際来られましたのが3時45分です。ですから、4時半まで、これに関わるお話を承りました。ぜひ、三者協議に対して県として協力してほしいと。全面的に協力しますと。

しかしこれ、この時間、スケジュール通りいくと、モニタリング会議は10年以上、13年余りかかるので、「矢野座長も大変ですね」といったら、「いやあ、驚いてるんだよ」ってな感じでございまして、私は「もう全面的にご協力を申し上げたいと、あとはおまかせします」と言ったわけです。

矢野さんを尊敬しております。公正中立、公明正大な方で、長い付き合いですから、信頼をしていて、この方がですね、仕切ってくださると。言ってみれば、お目付けだというふうに思っておりまして、彼が書いたものも拝読しておりますので、尊敬しております。この方にお任せることができるということでございますこれで私はリニアの問題は、大きな区切りを迎えたというふうに思っております。これが一番大きかったということでございます。

残念ながら、昨日それをですね、これにかかわる記者会見ではなかったものでございますから、そこで一つの区切りを迎えたということで、県民のみなさまとお約束いたしましたリニア問題につきまして、この一里塚をしっかり越えて、あとは、矢野さんの委員会におまかせして、情報だけは逐一ご提供申し上げ、そして、JR東海との信頼関係を作り上げて、何とかみんなが喜ぶような形になればいいかなと思っております。

こうした中で、まずは矢野さんのこのリーダーシップに、高い敬意と感謝を申し上げると同時に、こうした率直な、丹羽体制のあり方ですね、丹羽社長個人のそういう人柄に対しても高い敬意を私は思っておりまして、この方は信頼できるというふうに思っているところでございます。

そうしたことでですね、大きな区切りを迎えたというのが、今回ここで辞表を出せるというふうに至ったということでございます。ですから、この2~3か月で大きく動いたリニア問題が大きく動いた、ここで仕事は一段落したと。ということで、辞表を提出するということになった理由であります。以上です。

ーーーーーーーーー


リニアに前のめりだった安倍元総理と葛西前会長が鬼籍に入られて、丹羽・新社長になり、空気が変わったようですね。
事業計画の見直しをすること、自然へのモニタリングや、具体的で実現可能な事業計画を再検討するということで、本当に安心したのだろうなと思います。
私個人としては、「事業計画の見直し」ということがあることに、期待してしまいます。
だって事業そのものが、断層だらけの地震国の地面の下、運転手もいないリニアに乗って、一直線に突っ走るっていう恐ろしい発想。普通の感性なら、やめてくれーって思いますよね。

川勝知事が尊敬している矢野弘典氏が、座長になるということが大きいと思いますが、矢野氏に魔の手?が伸びないことを祈ります。

地面の下を通って一直線に進むリニア新幹線は、意識レベルの数値は、原発と同じ。
作れば、いずれ後悔するものです。
作る前に、より具体的でリアルなシュミレーションをしていただきたいと切にお願いしたいです。

つい先日台湾でもM7.7の地震が起きましたが、地球の中では特に地殻変動の大きい環太平洋火山帯です。その中でも特に日本は世界有数の地震国、と今さらここに書くまでもありませんが・・地震に慣れちゃいけないです。

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リニア計画は過去の遺産、諦めるべき

2020年06月29日 | 脱リニア新幹線

6月27日の報道特集で、リニア新幹線を取り上げていた。
静岡県では、工事により大井川の水が枯渇する危険があり、ずっと反対しているため、工事がストップしている。
私自身は、リニア自体が良くないものであるととても強く感じるので、静岡県の川勝知事の態度は、地域の首長の最後の良心、良識の砦だと支持している。

静岡の川勝知事(以前は400代のパワーだったが、今は533Pにパワーアップした)とJR東海金子慎社長(1F)の会談。
リニア新幹線工事の案件。こちらのツイッター氏やそれに続くご意見に強く賛同したので。


17分のために圧倒的な自然破壊


絶対にペイしない


断層と破砕帯だらけの日本列島の地下の中



リニアで、科学の夢を追う、みたいなロマンなのか、後に引けない維持なのか、金儲けなのか。
残念ながらリニアは、原発がそうであったように、触れてはいけない、あまりに浅はかな夢だったといえる。
【原子力明るい未来のエネルギー】小学生の時に作った標語を事故後、破滅未来のエネルギーに訂正した人がいた。
 26年目の訂正・気づいたら変える

リニアも同じ。明るい未来の乗り物ではなくて、破滅未来の乗り物になってしまう可能性は大きい。
原発は止められなかったけど、今ならリニアは止められる。


[NHKスペシャル] 4K | 列島誕生 ジオ・ジャパン 2 | 大隆起と大分裂 | NHK

[NHKスペシャル] 4K | 列島誕生 ジオ・ジャパン 2 | 大隆起と大分裂 | NHK

【4K画質でもご覧いただけます:4Kカメラ撮影】
NHKスペシャル「列島誕生 ジオ・ジャパン 2」の情報はこちら
https://www.n...

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先日見たNHK特集の「ジオジャパン」、最新の研究によりわかった日本列島の成り立ちなど知れば知るほど、日本という国が特別の場所にあったが故にできあがった島なんだなとつくづく思う。
そういうことを念頭の置くと自ずと、この日本の大地に作っていい物と、作ったら未来に禍根を残す物がわかるから。




日本は、4つのプレートがぶつかり合う位置にあり、このプレートは今も常に少しずつ動き続けている。
それ故に、風光明媚で豊かな食材や温泉なども楽しめる反面、地震はもとより、火山噴火などの自然災害も避けられない宿命だ。
何年もかかって、隆起したり、分裂したり、他の国や地域と比べても、成り立ちからしてかなりハードだ。

それが、いつ起こるのか、突然起こるのか、何十年、何百年後なのか、わからないけれど、日本に住んでいる以上、そういう覚悟も必要なのだと思う。
例えば、定期的に自然発火の山火事の起こるオーストラリアでは、ある種の木は、火事に対応して外側が燃えても内側は守られて枯れないのだという。
生きる場所に適応して、そのように進化してきたのだろう。

人間も同じだと思う。自然災害の多い国に生まれ育ったなら、その災害を最大限、防ぐ知恵を持たねばならない。
しかし、現代技術を持ってしても、自然の大きな営みの前でそのリスクが回避できない建物やシステムは、最初から作ってはならないと、原発が教えてくれた。

リニアもその通りだと思う。
無数にある活断層や破砕帯、なによりフォッサマグナが通っている場所、その地下を迂回もできずに直線に突っ切っていく。
子どもの頃の机上の空論と夢(宇宙人と空を飛ぶ・・みたいな)を、未だ大事に思っているのだろうか。


リモートワークも進んで、少しでも早くなんていう需要もむしろこれから減ってくると思われる。
景色も見えない地面の下、高いお金を払って、強い電磁波を出しながら突き進む。
それらは地震や火山噴火を誘発することはないのだろうか。
リニアのために必要とされる膨大な電力は、原発維持の口実となる。
人間のおごりを感じるのは私だけではないと思う。

しかも、開通したところで、絶対にペイしないと今から言われている。
安倍政権下で、税金も財政投融資として3兆円つぎ込まれたがこれも返ってこないだろう。
実はリニアも安倍案件なのだから。さすがにもう、いい加減にしてくれと言いたくなるでしょう。

財投3兆円投入、リニアは第3の森加計問題 破格の安倍「お友達融資」を追う
 (日経ビジネス2018年8月30日)


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環境破壊リニアにくさびを打つ静岡

2019年07月05日 | 脱リニア新幹線

安倍懇意のJR東海名誉会長のために、安倍政権肝いりで、財政投融資3兆円を投入するリニア新幹線

しかし、静岡県の川勝知事(423P)は、静岡ルートの工事を許可していない。
どうしても走らせたいなら、静岡のルートを外してほしいと述べる。

 詳しくはこちら→着工できないリニア 建設許可を出さない静岡県の「正義」(MNSニュース)


当然だと思う。なぜなら、静岡県民の生命線である大井川の水が枯渇してしまう可能性があるから。
以下、写真は、報道ステーション 6月13日放送分より。



















 



大井川水系は、静岡県民の飲料水はもちろんのこと、生活用水、製紙工場などの工業用水、お茶どころ静岡の農業用水にも使われている。
静岡は、今でこそお茶所として有名だが、昔から水の確保には苦労したのだという。
大井川の水は砂漠にオアシスのようなものだったのだろう。この水がもし失われてしまったら取り返しがつかない。

リニアの環境破壊はこの一つに限らず、危険な理由が多くあるのだけれど、この一点を持ってしても、運行に反対する十分な理由になります。

一度、作ってしまったら後戻りがどんなに難しいことなのか、すでに原発で経験済み。できる前にやめる選択を今こそ。

もちろん家広さんも、リニア新幹線のリスクにも言及しています。
私利私欲ではなく、理性で考えれば、現状、反対するのは当然です。知事を孤立させてはならない。
自民党議員では助けにならない。



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リニア工事が原因?ブッポウソウが姿を消す

2018年07月18日 | 脱リニア新幹線

安倍さんになってからの日本は、一体何が良かったというのだろうか。何一つ思い浮かばない。むしろやらないほうがいいということばかり積極的に進めている。
アベノミクスは雲散霧消、株をやっている人だけが儲かったが、下まで降りてこず、格差だけが広がった。
自分たちの権力が保持し続けられるように憲法違反のような法律を次々に作り、裏で何をやっているのか、政治は私物化され、世界における報道の自由度ランキングはぐっと下がった。しかし、かわりに似た者同士の身内がSNSにいろんな写真を載せてくれるので、政権のゆるみ・たるみ・おごりと無責任さを垣間見せてくれる。


 


安倍政権にはさらに、もう一つ必ず将来に禍根を残すだろうものがある。
安倍さんが前のめりに進めている国の財政投融資3兆円を含めたリニア新幹線。総工費は9兆円というが、絶対にペイしないと言われているリニア新幹線

長野県の四徳渡(しとくわたり)トンネル工事現場近く。四徳大橋で長野県の天然記念物の野鳥・ブッポウソウの営巣を確認したが、今年は途中で姿が見えなくなったという。



画像は、7月16日のテレ朝・スーパーJチャンネルより



中川のブッポウソウ姿消す リニア工事、一時中断
中日新聞2018年7月14日

 野鳥ブッポウソウを保護する中川村の「ブッポウソウの里の会」は、十二日に村内で開かれた同村リニア中央新幹線対策協議会で、村の四徳大橋付近で営巣中だった二組のペアが先月から姿を消したと報告した。一帯では、リニア工事に向けた県道改良工事でトンネルを新設中で、同会は「工事の影響で巣を離れてしまった可能性がある」と指摘。JR東海は「県をはじめとする関係者と状況を把握する」として、十三日から一時的に工事を中断した。
 同会によると、四徳大橋付近では一九九〇年から毎年、ペア一〜二組の営巣を確認。五月上旬に飛来し、ひなが巣立つ七月下旬までとどまるが、今年は営巣を確認した二組とも先月二十日ごろから姿が見えなくなったという。

 同会は「繁殖の大事な時期に巣や餌場の辺りを多くの人や工事車両が通行していた。クレーンも動いていたとも聞く。猛きん類が襲ったり繁殖が成功しなかったりした可能性もあるだろうが、二組同時に巣を離れることは考えづらいとしている。

 協議会長の宮下健彦村長は取材に「JR東海と県は、ブッポウソウの営巣状況をただちに同会と協議すべきだ。その上で、繁殖期間中は工事の見直しや中断を検討してもらいたい」と述べた。

 JR東海の広報担当者によると、七月二日の現地調査では飛翔(ひしょう)していたが、巣箱への出入りは確認されず、同会に相談していたという。工事については「県の公共事業環境配慮書に基づき、工事前に専門家の助言を得て車両の通行や工程などに配慮している。同会などとも定期的に相談し、繁殖中は大きな音がする作業は避けるなどの対策を実施し、五月十日以降はクレーン作業をしていなかった」と説明した。
 JRは環境影響評価書(二〇一四年)で、ブッポウソウについて「生息環境へ影響を及ぼす可能性がある場合は回避または低減に努める」としている。

 (岩田忠士、伊勢村優樹)






JR東海の広報は気をつけていたというが、現場との意思疎通がちゃんととれていたかは疑問。


 


また、今回の西日本の豪雨災害に象徴されるような、大規模な自然の反乱を見て思ったこと。
川の流れが自然の地形に沿うように、水の流れには、決まった法則がある。
その法則を無視して無理矢理に地形を変えれば、ある時、溜まったエネルギーを吐き出すように、自然は元の形に戻ろうとする力が働く。
リニアは、列島の地下の断層やプレートを完全に無視して、ひたすら真っ直ぐに走る乗り物だ。
地震大国、火山大国日本の地中に、放射性廃棄物の保管場所が見つからないように、大きな天変地異が起こった時、フォッサマグナを貫通して走るリニアが耐えきれる保証はどこにもない。


何度も書いているけれど、リニア新幹線の意識レベルは、原発と同じなので、作れば絶対に「後悔」が待っている。


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 工費9兆円・リニア不正入札で大林組捜索
 悪夢のリニア
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工費9兆円・リニア不正入札で大林組捜索

2017年12月10日 | 脱リニア新幹線

安倍政権がやたら前のめりで、国から3兆円という巨額の財政投融資もあった事も含めて、リニア工事全体に、ひじょうに違和感があった。
東京地検特捜部グッジョブでした。
このまま、工事全体中止してほしい、それが天の理(ことわり)だと、私は真剣に思っています。


<リニア大林組捜索>業界に衝撃 工費9兆円、巨大な利権
(毎日新聞2017年12月10日)
 「夢の超特急」を実現する巨大プロジェクトの裏で何があったのか。リニア中央新幹線関連工事を巡り、東京地検特捜部が偽計業務妨害容疑で大手ゼネコン「大林組」の強制捜査に着手し、建設業界に衝撃が走った。国の財政投融資も活用された総工費は9兆円超。関係者は「利権は非常に大きい。不正が事実なら許されない」と漏らした。【酒井祥宏、巽賢司】

 9日未明。東京都港区港南2の大林組本社から、特捜部の係官がワンボックスカーで押収品を運び出した。

 本社の近くには、大林組が受注した4件のうち、品川駅(南工区)の工事現場がある。9日は地上の工事が行われず、警備員の男性は「日曜以外はいつも工事をやっているのだが……」と首をかしげた。大林組の現場担当者は取材に対し「(休みになったことが)事件の影響かはお話しできない」と話した。

 リニア関連工事の別工区を受注した別の大手ゼネコン幹部は「リニア関連の入札は不調になったことがある。当時は全国的に労務費が上昇し、建設資材も高騰しているのに(JR東海側の)予定価格が低く抑えられたままで、いろんな入札が不調になっていた」と漏らす。そのうえで「品川駅は大林組の本社があるお膝元。重視して営業をかけていたのは事実だろう」と推測した。

 ある準大手ゼネコン社員は「大林組はJRの工事に強い印象がある。リニアはトンネルが多く、工事が難しい。南工区を大林組のような大手が受注したこと自体は不自然と思わなかった」と語った。

 一方、リニア中央新幹線建設に反対する市民グループ「リニア・市民ネット」代表の川村晃生(てるお)・慶応大名誉教授は「巨額な投資を伴う事業で利権は非常に大きい。財政投融資を活用しており、不正が事実なら民間レベルにとどまる問題ではない。捜査の動向や事業を認可した国土交通省の対応を注視したい」と話した。

 国交省の担当者は「JR東海にも事情を聴き、情報収集に当たっている」としている。


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悪夢のリニア

2017年11月27日 | 脱リニア新幹線

夢のリニア、というけれど、キネシオロジーテスト的には、原発同様、やっちゃいけない「悪夢」です。
実はリニアだけじゃなく「夢のように見えて悪夢」の存在は、今、フラッシュメモリ、人工知能という形でジョブズの呪いのごとく、世界中のそこかしこで加速度をあげて蔓延して、人間の心と体がその速度に追いついていっていない。
本人も気づかぬうちに、幸せを感じるセロトニンの分泌が抑制されてしまうので、切れやすくウツになりやすい、人間がどんどん劣化しているようにも思えるのです。

リニアも意識のアセンションの一環なのだろうか……
でも、リニア新幹線は、人間だけじゃなく罪のない野生動植物や生態系にも影響を与えてしまうから。


安倍さんはリニア新幹線について、「わくわくする」なんて完全に前乗りだけど、どこをどうしたらそのようなトンチンカンな感受性になれるのか。
本当に良いものなら、誰も反対しない。これだけ反対運動が起こっているのは、ちゃんとした理由があるからです。
保守というなら、なおのこと日本の自然と国土を守るためにも、軽率な決定はしてはならないはず。

以下、メモのためにTHE PAGEの記事を全文掲載。やや長いので、時間のない方は、太字大文字の部分だけでも目を通していただけたら、と思います。


リニア南アルプストンネル工事の建設残土置き場として予定されている静岡市葵区の燕沢付近


「夢のリニア」建設に不安と不信 ── 残土、水流出、自然への影響は?
THE PAGE  2017年11月26日

 世界初の超電導リニア高速鉄道となるリニア中央新幹線。南アルプス山岳地帯をトンネルで貫通し、東京―名古屋間を約40分、東京―大阪間を約70分で結ぶ壮大な「国家プロジェクト」だ。事業主体のJR東海は、2027年に品川―名古屋間の開業を目指し工事を進めている。しかし、今、その工事をめぐり沿線住民や自治体などから不安や不信の声が上がっている。

東京地裁で建設差し止めを求める訴訟

 東京地裁でリニア中央新幹線の建設差し止めを求める訴訟が行われている。沿線住民ら約730人がJR東海のリニア建設を認可した国を相手取り2016年5月に提訴したのだ。これまでに7回の公判が開かれ神奈川、山梨、岐阜、長野、静岡、愛知の各県代表者らが意見陳述を行い、それぞれの地域が抱えるリニア建設にかかる問題を訴えた。原告の1人は「意見陳述後は専門家を証人申請し、科学的な見地からリニアの問題を法廷で明らかにしていきたい」と話した。

 訴訟の主要な論点は、全国新幹線鉄道整備法にもとづき認可されたリニア中央新幹線が同法の趣旨に沿う鉄道であるのか、そしてリニア建設が環境影響評価法33条に違反しているのではないか、という点だ。

 訴状は請求の原因について、「日本の自然の宝庫である南アルプスに長大なトンネルを掘るため、トンネル建設発生土の処分や運搬車両による騒音排ガス振動等の生活被害、トンネルによる地下水枯渇、河川の枯渇など環境への影響は計り知れない」と自然破壊、生活への悪影響への懸念を訴える。

 さらに「中央新幹線の消費電力は現行の新幹線の3.5倍である。原発事故以降消費電力の省力化が叫ばれている現代に逆行するリニアを採用する必要があるのか。また地下トンネル内での事故が起きた場合の乗客の安全が確立していない。特に南アルプスの長大トンネル内で事故が起きたら安全に脱出できるのか疑問である」と述べている。

 時速500キロで疾駆するリニアは、既存の鉄道のようにカーブを曲がることはできないという。そのため品川と名古屋そして大阪を「直線コース」で結び、3000メートル級の山々が連なる南アルプスをトンネルで貫通、トンネルから上の土かぶりは最大で1400メートルにも達する見込みだという。

 JR東海によるとトンネル工事は都市部の一般区間はシールド工法、山岳部はNATM工法を採用し、品川―名古屋間は86%がトンネル区間になるという。そのためトンネルを掘って出た膨大な量の土が発生することになる。

 また、山岳地帯からは大量の湧水がトンネルに流れ込むと想定され、特に岩石が粉々に砕けた破砕帯と呼ばれる断層にトンネルが突き当たった場合、異常出水し、過去に東海道線の丹那トンネル工事や黒部ダムの工事などで死亡事故が発生している。

 日本が誇る先端技術の夢を乗せたリニア中央新幹線だが、その実現には相当の難工事が待ち受けていると考えられるのだ。

静岡県知事「JR東海には誠意がなく憤っている」

 訴訟では9月に行われた第6回口頭弁論で、静岡県の原告が意見陳述し、大井川の減水問題や大井川源流で計画されている工事残土処分場による自然破壊の危険性について訴えた。

 すでに着工しているリニア中央新幹線の品川―名古屋間の全長286キロのうち静岡の工事区間は10キロ足らずに過ぎず、設置駅もなく、工事区間はすべて南アルプストンネル工事の一部。つまり、静岡は静岡市の最奥部、大井川の源流域のトンネルの中をリニアが通過するだけにすぎない。

 しかし、JR東海の調査により、トンネルに湧水が流入することで静岡県中部を流れ、下流域の生活水や産業用水になっている大井川の流量が最大毎秒当たり2トン減少する恐れがあることが判明。利水者と県はJR東海に対応を求めており、静岡工区はなお未着工だ。

 静岡側はリニア建設工事によって大井川の流量に影響が出ることがないよう求めており、これに対してJR東海はトンネルと大井川を結ぶ11キロの導水管を設置してトンネルに流入した水を大井川に戻すほか、導水管設置地点より先のトンネルに流入した水についてはポンプを適宜稼働して大井川に戻す対策を示している。

 しかし、リニア建設により大井川の流量に影響が出ないとは明言していない。利水者と県、JR東海は協定締結に向けて協議を重ねてきたが、川勝平太静岡県知事は10月、リニア建設にかかる問題として、

(1)大井川の流量が減る
(2)残土を南アルプスに処分する
(3)地形が改変される
(4)生態系がこわれる

── の4点を指摘。

 「JR東海は水問題について全量を戻すと明言していない。静岡県はJR東海にとって重要な経営基盤であるにもかかわらず、しっかりとした説明がないままルートが設定され、静岡県にとってまったくメリットがない。JR東海は静岡県民に誠意を示す姿勢がなく心から憤っている。現時点ではJR東海への協力は難しい」などと発言、大井川をめぐる問題はこう着状態に陥っている。

 こうした中、JR東海は建設業者と契約を結ぶなど静岡工区での着工に向けて着々と準備を整えている。果たしてどのような工事が行われることになるのか、その影響はどのようなものなのか? JR東海には、広く説明し情報を開示することが求められている。

----------------


静岡県の川勝知事は、多くの政治家が陥っている保身や利害関係重視の政治屋稼業でなく、ちゃんと自分の頭で考えて、純粋に未来を見据えて発言できる政治家だと思います。
このまま、膠着状態で工事が進まないほうが、よほどいいなと思っています。


再掲ですが、下の動画も問題点が浮き彫りに。

リニア中央新幹線がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!


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 リニア新幹線、「絶対にペイしない」(JR東海社長)のに税金3兆円投入を安倍首相が決断…異例優遇の事情
(Business Journal 2016年7月29日)

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見切り発車リニアは建物の下も走る・原発と同じ「恐怖」

2016年11月15日 | 脱リニア新幹線
日本で、原発を作らないほうが良かったように、リニア新幹線も未来に禍根を残す意識レベルです。

地元の懸念や反対の声が上がっているのに、何かの加速がかかって止められない。どうかしてるとしか思えないです。

東京新聞2016年11月4日の社説より

リニア難関着工 村の不安を忘れるな

 リニア中央新幹線計画で最難関とされる南アルプストンネルの掘削が長野県側でも始まる。開業予定の二〇二七年を見据えた長期間の作業となる。地元住民から歓迎されぬ工事にしてはなるまい。
 長野、静岡、山梨の三県にまたがる南アルプストンネルは総延長二十五キロに及び、トンネルに覆いかぶさる土砂の厚さを指す「土(ど)かぶり」が国内にこれまで例のない最大千四百メートルに達する。東京・品川-名古屋間二百八十六キロの中で最大の難所と目される。
 昨年末着工の山梨工区に続き、長野県側八・四キロの工区でも今月一日、トンネルの出入り口となる大鹿村で起工式が開かれた。
 JR東海は大鹿村で計六回の住民説明会を開き、村は先月二十一日、着工への同意を表明した。同社は「住民の理解を得た」としているが、果たして、村の人たちの懸念は解消されたのだろうか。

 トンネルの掘削で、大鹿村にはナゴヤドーム二個分近い三百万立方メートルの土砂が運び出されることになる。JR東海は、発生土を村内に仮置きした後、最終処分先に運ぶ方針だが、これまでに三カ所の仮置き場が確保できただけで、最終処分先は決まっていない

 人口千人余の村の中を走る工事車両は、ピーク時には一日最大千三百~千七百台に上ると見込まれている。JR東海は集落を迂回(うかい)する作業用道路を設ける予定だが、その完成は来年度末。村外への土砂搬出は迂回路完成後になるとしても、着工により早速、保育所や小学校が面する生活道路を資材運搬車両などが走ることになる。

 「性急すぎる」と反発の声も上がり、生活環境への不安は、むしろ、深まっているように見える。

 着工同意に先立ち、村議会は全員協議会でJR東海と交わす確認書を承認したが、賛成四、反対三という僅差だった。賛成した議員からも「国家事業に対し、この小さな村では反対しきれぬ」というぼやき声が漏れ、村役場から「JR東海は大きな組織で、村が現場の担当者と話をしても上層部まで届いているのか疑問がある」という声が聞こえもする。
 中間駅のできる南信地方では、地域の活性化につながる、とリニアへの期待が大きく広がる。だからといって、地元の人々の不安を軽んじていいわけがない。
 長期に及ぶ難工事だからこそ、拠点となる村に味方になってもらわねば。JR東海は、もっと地元の人々に歩み寄り、村とともに歴史的な工事に臨んでほしい。



社説氏は、住民への説明不足だけの点に絞り、リニアの地域の活性化への期待など、肯定的な部分も認めているけれど、意識レベルの視点では、原発と同じ。その期待は、一瞬の夢になるだけだと思います。






先日、福岡の街なか、市営地下鉄の工事現場で、突然道路が陥没し、大騒ぎになりました。幸いなことに、道路の下だったので、人的な被害はなく、その後の復旧も滞りなく進みました。

ブログ「リニア中央新幹線 南アルプスに穴を開けちゃっていいのかい?」によりますと、一般的に地下鉄は、地上の土地所有者への補償や交渉を避けるために、道路に沿ってルート設定される傾向にあり、東京でもどこでも、地下鉄はグネグネ曲がっているのだそうです。

しかし、リニア新幹線は、大深度地下法という法律が適用され、建物の密集地の地下も貫抜く予定です。その上には人々の多く集まる幼稚園、学校や大病院などもあります。

いろいろな意味で、リスクだらけの見切り発車の乗り物です。

詳しくはこちら
リニアでは陥没事故発生時の危機対応ってどうなっているんだろう?
(リニア中央新幹線 南アルプスに穴を開けちゃっていいのかい?)



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リニアは、悪夢の乗り物

2016年05月21日 | 脱リニア新幹線



山の神様に、叱られないうちに…
Photo by (c)Tomo.Yun



また同じようなことを書きますが、大事なことは何度も書かなければならないと思います。

国は経済優先のあまり、三菱自動車やスズキの燃費不正なども、安易な審査で偽装を見抜けなかった。
だまされた消費者も無念だが、「その認可が取り返しがつかないことになる」ということでは、原発やリニア新幹線は、三菱自動車の比ではない。
たとえ国の認可を受けたといっても、人の行うこと、後々のことを思えば、明らかに間違った選択であるかもしれないのです。


リニア計画中止求め提訴 沿線住民「安全に重大な問題」
朝日新聞 2016年5月21日

 2027年に東京―名古屋間で開業予定のリニア中央新幹線について、反対する沿線7都県の住民ら738人が20日、JR東海の計画を認可した国を相手取り、処分の取り消しを求める訴訟を東京地裁に起こした。「乗客の安全や環境への影響に重大な問題があるのに、計画を認可したのは違法だ」と訴えている。

 訴状で住民らは、JR東海による工事の環境影響評価が不十分だと指摘。水源への影響や、トンネル掘削で出る大量の土の処理、工事車両による騒音・振動などについて、十分な検討がされていないと訴えた。地震や火災の際の安全性も確保されていないと主張している。

 提訴について、国土交通省は「訴状を受け取っていないためコメントは差し控える」、JR東海は「特に申し上げることはないが、当社は国交相から工事実施計画の認可を受けており、中央新幹線の建設を着実に進めていく」としている。

■「疑問に答えぬJR東海、法廷に出て」

 「JR東海は住民説明会で疑問に全く答えず、情報も出さない。法廷で出してもらうしかない」。原告らは提訴後に東京都内で会見。原告団長で慶応大名誉教授の川村晃生(てるお)さん(69)は提訴の狙いを話した。




また、原発同様意識レベル100恐怖であるリニア新幹線は、夢の乗り物ではなく、悪夢の乗り物になってしまう可能性が高い。
長年、開発に携わっている方々には、申し訳ないけれど、ほんとうに良いものであるなら、普通の人々から反対運動など起こるわけがないです。
「成田空港も住民が反対した」と比べる向きもあるかもしれませんが、同じ土俵には上がりません。
すぐには変化がなくても、最初の選択が「恐怖」であるならずっとその影響を受けてしまうのです。
東京オリンピック招致が「怒り」であったため、ずっとその影響を受け続けているように。
 →「バタフライ・エフェクト」と人生の選択

密室で強力な電磁波を出しながら、9割がトンネルを走るリニアの恐怖。
トンネル工事で水脈がかわり、動植物が枯死する恐怖。
内陸直下型地震が起きた場合の恐怖。関東から九州まで列島を貫き、熊本地震でも、次々震源地となった中央構造線。リニアのルートはその中央構造線と糸魚川静岡構造線やフォッサマグナを横切っています。
工事が地震を誘発してしまう可能性だってあります。

下記のニュースの原告の方の、『環境や人間と共生できない乗り物』という言葉に尽きると思います。
作っては、いけないものです。
万が一のことが起こった時に、原発同様、誰が責任を取れるというのでしょうか。



「リニアは人格権否定」 相模原で原告会見 生活環境の保全訴え
東京新聞 2016年5月21日

 リニア中央新幹線の沿線住民らが国に工事認可取り消しを求めて二十日に東京地裁で起こした訴訟には、県内からも多くの原告が参加している。中間駅が設置される相模原市内では同日、同市内の原告百十三人のうち、市民団体「リニア新幹線を考える相模原連絡会」メンバーの原告五人が記者会見し、生活環境の保全を訴えた。(寺岡秀樹、小形佳奈)

 中間駅は、同市緑区のJR・京王橋本駅に設置される。原告らはこれまで沿線各地で起こりうる自然破壊や水枯れ、残土問題、同区の山あいにある鳥屋地区に車両基地が建設されることで生じる生活環境破壊などのおそれを指摘してきた。

 元城山町議松本三望さん(75)は「リニアは人格権を否定するような鉄道。裁判を通じて、計画の妥当性を問うとともに、環境や人間と共生できない乗り物であるとの世論が出てくることを期待する」と話した。
 車両基地は盛り土の上に東京ドーム約十個分の広さで建設され、訴状は「景観の破壊は明らか」「(工事車両の通行で)交通事故の危険性増大、排ガスなど受忍限度を超える生活環境の悪化を予想」と指摘。

 鳥屋地区の農業栗原晟さん(70)は「何が大切なのか、何を守っていくべきなのか、自然や環境の大切さを国民全体に問うた訴訟と意義付ける」と語った。原告ら十一人は建設予定地に地上権を登記し、事業の中止や遅延を図るトラスト運動も開始している。

 中間駅設置で、橋本駅近くの県立相原高校は移転が決まっている。同校には緑が広がり、市民に親しまれてきた。主婦桜井真理さん(60)は「相原高校の緑が失われ、市民の安心安全はかき消される。市民の犠牲の下に大きな計画が進められている」と訴えた。

◆川崎でも会見 残土問題を指摘

 川崎市役所では二十日、「リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会」のメンバーが会見し、「JR東海は計画を白紙に戻して再検討を」と訴えた。

 矢沢美也(よしや)共同代表(69)=麻生区=は「工事車両による大気汚染、工事の騒音などが心配」と話し、地下を掘って出る残土の行き先を決めないまま着工したことも問題だとした。会員は川崎市と東京都町田市に住む約六十人で、提訴に加わったのは半数という。

 JR東海の計画では、品川-名古屋間二百八十六キロの中で川崎市内の工事区間は約十六キロ。地権者の権利が及ばない深さ四十メートル以上の大深度地下を通る。中原、宮前、麻生の三区に合わせて五カ所の立て坑が設けられ、開業後は非常口になるという。



★関連サイト
 リニア新幹線の南アルプスルートは安全か(日経コンストラクション)
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中央構造線を横切るリニア新幹線、反対住民が国に認可取り消しを求める訴訟

2016年05月12日 | 脱リニア新幹線
リニア反対の住民ら、20日提訴へ 認可取り消し求める
(朝日新聞:2016年5月12日)

 2027年に東京―名古屋間で開業を予定しているリニア中央新幹線について、反対する沿線7都県の住民ら約740人が、国を相手取り、JR東海の計画を認可した処分の取り消しを求める訴訟を20日に東京地裁に起こす。原告団が12日、東京都内で会見して明らかにした。

 原告は沿線の居住者や、土地や家などを持つ人ら。弁護団の説明では、JR東海が公表している工事計画の環境影響評価について、自然環境破壊や騒音、振動などについての調査や評価が不十分で、「認可の要件を欠き、環境影響評価法に違反する」などと主張していく。

 弁護団共同代表の関島保雄弁護士は、「トンネル掘削で出る東京ドーム50杯分とも言われる土の行き場さえ決まっていない。それ以外でも河川が枯れたり、景観が破壊されたりするなど、膨大な被害が起きることが予想され、訴訟で問題点を問いたい」と話した。

 提訴について、JR東海は「特にコメントはない。当社は全国新幹線鉄道整備法に基づく様々な手続きを経て、国土交通大臣から工事実施計画の認可を受けており、中央新幹線の早期実現に向け、全力を挙げて取り組んでいく」とするコメントを出した。



リニア新幹線と原発は、とても似ている。反対住民の声を無視する構造も、自然と環境を破壊することも、化石のような過去の科学に頼っていることも・・・。
始まったらやめられないところも、お金が湯水のように使われていることも。
何より、意識レベルの視点でも、リニア新幹線は、原発と同じ100「恐怖」なのです。

最近はやたらマスコミでも取り上げられる中央構造線ですが、リニアのルートを、中高構造線とフォッサマグナが横切っている
ほとんどがトンネルの中のリニアでは、内陸直下型の地震なら、東海道新幹線よりも危険は増す。

今なら、まだ、やめられるはず。人命にも関わることです。取り返しのつかないことが起こる前に。・・・司法の良識を問いたい。


この動画、再掲

リニア中央新幹線がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!


リニアには、運転士がいないのですってよ、ちょっと奥様、ご存知でした? 



★関連サイト
 リニア新幹線の南アルプスルートは安全か(日経コンストラクション)
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恐怖のリニア新幹線

2015年06月07日 | 脱リニア新幹線
すでに何度か書いておりますが、リニア新幹線は「原発」同様意識レベル100の「恐怖」です。
作れば、未来に禍根を残すもの。

東京新聞5月25日の「こちら特報部」よれば、やはり、反対や疑問の声は多いようです。
リニア新幹線の意識レベルから言えば、このような危惧の意見が出てくるのは当然のことでしょう。
住民無視で着々と勝手に進めていますが、見切り発車で、原発の二の舞いを繰り返してはならないと思います。


リニア建設「森林壊す」 住民・登山者疑問の声

 昨年12月に着工したJR東海のリニア新幹線に、建設ルート周辺の住民や登山者らが疑問の声を上げている。計画では、山梨、長野、静岡の三県境に広がる南アルプスを約25キロにわたって貫くトンネルを通す。工事にともなって、住民の生活や自然環境に与える影響が大きいとの見方が広がっている。
(上田千秋)

「地元にとっていいことは一つもない。私たちの生活が壊されるだけだ」。東京渋谷区で20日に開かれた登山者らによる集会。パネリストとして参加した長野県大鹿村の村民らでつくる「大鹿の100年先を育む会」の前島久美さん(33)は訴えた。
 東京・品川―名古屋間285.6キロを40分で結ぶリニアは2027年に開業予定で、総工費は5兆5235億円に上る。名古屋―大阪間は45年の開業を目指す。感性から50年余り経過した東海道新幹線の代替輸送手段と位置づけられ、大規模災害のバイパスとしての機能も期待されている。
 今は東京まで3~4時間かかっている長野県南東部はアクセスが格段に良くなるが、マイナス面も多く指摘されている。
 東京から見てトンネルの出口に位置する大鹿村では、1日約1700台の工事車両が狭い道路を通行する見通し。橋や変電所も建設される予定で、前島さんは「自然が豊かな村の風景が一変してしまう」と話す。
 問題はそれだけにとどまらない。工事によって、南アルプスを流れる大井川の水量が最大で毎秒2トン減ると予測されている。建設残土の受け入れ先が決まっているのはまだ一部だけだ。
山岳ガイドの山田哲也さん(60)は「水量が減れば多くの沢で水が枯れ、山域全体の乾燥化が進む。国内でも有数の雄大さを誇る南アの森林が潤いをなくしてしまう」と話す。

 断層対策も不十分「着工より合意形成を」

 ルートには日本最大級の「中央構造線」をはじめとして多数の断層が通っているが調査は不十分という。日本自然保護協会の辻村千尋さんは「JR東海がやっているのは文献の調査が中心。実際に現場へ行き、それぞれの断層がどの程度活動性があるかと最優先に調べるべきだろう。いざ何かが起きたときに、『想定外だった』は許されない」と強調する。
 リニアは大規模災害時に活用できるとの主張にも辻村さんは「東日本大震災では、物流がストップして被災地の状況が深刻になった。大量の物資を運べないリニアでは代替手段にならない」と反論する。
 JR東海はすでに測量やボーリング調査などを始めており、今後工事は本格化する。山田さんは「認可されたからすぐに着工ではなく、合意形成が先ではないか」と主張する。
 「利便性と、失われるものとのバランスをもっと慎重に考える必要がある。日本の国土の7割を占める森林をどう守っていくかは、登山者のみならず国民一人一人が向き合わないといけない問題。後世の人間に『どうしてこんなものを作ったのか』と言われないよう、議論を尽くすべきではないか

--------------------------------


大災害のとき、断層の通っているリニアが無事でいるかも疑問ですし。

ここには、書かれていないけれど、個人的に危惧しているのは、やはり、強い磁力と電磁波、レアメタル・レアアースを地面の下に通すことによる悪影響。
水が枯れれば、動植物の環境も悪くなりますが、上記の磁力その他の物質が複合的な悪影響をもたらし、移動できない野生動植物の枯死などの生態系への被害も考えられます。もちろん、常時乗っている人、付近の住民への影響も…
JR東海は、自分たちに都合よい机上の解釈優先で、進めているのでは?
これでは、ノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士の進言さえ無視した過去の原発推進政策と同じ轍を踏んでしまう。

普通に考えても、作ってはならないものだと思います。


検索したらこんな動画がありました。リニアの欠点を全部わかりやすく教えてくれました。

リニア中央新幹線がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!


リニアには運転士がいないって、初めて知った…



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