ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

「安楽死」の是非 《前編》

2024-03-19 22:17:27 | 健康・医療

昨日ネットでこんな記事を見つけ、身につまされてしまいました。

難病のパーキンソン病を患い、「安楽死」が許されてるスイスに渡った、迎田良子さん(64歳)。

「安楽死」を考える スイスで最期を迎えた日本人 生きる道を選んだ難病患者 【報道特集】 - TBS NEWS DIG

無事にと言っては何ですが、望み通り、安楽死を遂げられました。

 

swissinfo.ch というサイトで安楽死に関連するたくさんの記事があり、今日はそれらを読み漁りました。

とても興味深かったので、リンクを貼らせていただきます。

安楽死 スイスで規制されない理由 (2019/08/12)

安楽死はなぜOK?スイスに住む人達はこう考える (2020/09/17)

スイスで自殺ほう助がタブーではない理由 (2021/12/16)

スイスの安楽死支える「死の付添人」 (2020/12/14)

 

三年前の夏には、日本人男性ヨシさん(仮名・40代)も、「ライフサークル」にほう助され安楽死を遂げたのですね。

スイスで安楽死した日本人が最期に伝えたかったこと (2021/09/24)

スイスで安楽死した日本人 世界はどう反応したか (2021/11/06)

 

同じ年の夏に、日本人女性のくらんけさん(仮名・30歳)もスイスに飛びました。

母親は「我が子の看取りなどしたくない」と同行を拒否したため、父親が付き添いました。

が、最後の最後で安楽死を踏みとどまったそうです。

スイスで安楽死の権利を得た日本人が思うこと (2021/01/29)

家族ともう少しだけ 安楽死を思いとどまった日本人 (2021/10/15)

 

世界的に著名な方にも、安楽死を選択された方がいらっしゃったんですね。

ジャン=リュック・ゴダール氏 自殺ほう助を選択 (2022/09/15)

ジャン=リュック・ゴダール氏、私は何となくお名前を聞いたことがあったかな・・・程度の知識しか

ありませんでしたが、有名なフランスの映画監督さんだったんですね。

 

「ライフサークル」という安楽死ほう助団体は、私には初耳でした。

日本人のヨシさんやくらんけさんといった外国人の安楽死もほう助してくれる団体のようですが、

その後、新規会員の受け入れを終えたようです。

「私は誰も殺したくない」 (2021/10/15)

自殺ほう助団体「ライフサークル」、新規会員の受け入れを終了 (2022/11/01)

 

「エグジット」という団体はスイス在住者と国内外のスイス国籍者しか受け付けないそうなので、そうなると、

外国人の安楽死をほう助してくれるのは、私が以前記事にしたディグニタスしかない・・・のかな?

スイスの尊厳死幇助組織・ディグニタス

 

ここで、スミマセン!これまで私、尊厳死や安楽死や自殺ほう助の違いをしっかりと認識してはいませんでした!

いろいろ読んでいてお勉強しましたので、ここに記しておきましょう。

 

*       *       *

 

自殺ほう助: 医師が処方した致死量の薬物を患者自身が体内に取り込んで死亡する。

積極的安楽死: 医師など第三者が直接、患者に薬を投与する。例えば四肢の麻痺などで、

自ら点滴のバルブを開けることができない人でも命を絶つことができる。 

 

スイスは1942年、刑法に「利己的な動機で他人を自殺に導き、あるいはその手助けをした者」を罰するという規定を設け、

これによって「非利己的」な自殺ほう助が合法化された。 スイスでは、積極的安楽死は禁止されている。 

 

安楽死が認められている国はどこ? - swissinfo.ch

 

*       *       *

 

それから尊厳死ですが、尊厳死の定義や扱われ方は国によって異なるため混乱を生じやすいようです。

尊厳死 - ウィキペディア

尊厳死の正しい意味と日本の現状 ~自分の最期を考える~ - 家族葬のファミーユ

日本に限って言えば、尊厳死は緩和ケアは受けつつも延命治療は拒み、自然に訪れる死を受け入れること、

といった感じでしょうか。

 

*       *       *

 

ASSISTED DYING -ほう助されての安楽死- は、ここイギリスでも最近、話題になっています。

と言うのも、50代以上(40代かも)のイギリス住民ならまず知らない人はいないであろう、この方。

 

エスター・ランツェン(Esther Rantzen)さんです。現在83歳。

     

BBCテレビの人気長寿番組 That's Life! (1973-1994)の司会者(今はMCと言うそうですね)としてお茶の間に親しまれました。

ご自分のファースト・ネームを関したトーク・ショー Esther (1994-2002)は、私も覚えています。

そういえば “イギリスのシンドラー” の功績を英国民に紹介したのも、エスターさんの番組 That's Life! でしたっけ。

“イギリスのシンドラー” ① / 

 

エスターさんは番組を通じて児童虐待のケースに直面し、虐待の被害に遭っている子供が相談したり救いを求められるよう、

Childline という電話のホットラインの設立に奔走し成功しました(1986年10月)。現在 Childline は海外でも150ヶ国に設立

されているそうです。また彼女は2013年に、社会から隔絶され孤独に苛まれている高齢者を対象にした、Silverline という

ホットラインも設立させました。

加齢に伴いここしばらくは第一線から遠ざかっていたエスターさんですが、2023年1月に、肺癌に侵されていることを公表。

同年5月には、肺癌がステージⅣまで進行していることを明かしました。12月19日には、ディグニタスに加入したことも

公にし、英国議会が ASSISTED DYING に関する討議を開始することを強く願っています。

 

《 つづく 》

 

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