貴方が好き
居心地が良すぎて
分からなかったけれど
きっと
この想いは
恋というものに
他ならない
その想いを
直接貴方に
ぶつける覚悟をするには
時間が
足りなかった
そんな想いを
いつまで
引き摺っていくんだろう
恋は上書きが
できると
いうけれど
いくら
上書きしても
一番素敵な想い出は
変わらない
一番は
一番に違いない
一番好きなのは
貴方なの
貴方が好き
居心地が良すぎて
分からなかったけれど
きっと
この想いは
恋というものに
他ならない
その想いを
直接貴方に
ぶつける覚悟をするには
時間が
足りなかった
そんな想いを
いつまで
引き摺っていくんだろう
恋は上書きが
できると
いうけれど
いくら
上書きしても
一番素敵な想い出は
変わらない
一番は
一番に違いない
一番好きなのは
貴方なの
好きとは
言って貰えなかったけれど
貴方の優しさは
分かっていた
それが
私にだけ
特別だと
気付いたのは
随分後の話で
貴方と
顔を合わせることが
なくなってしまってからだった
あの頃の私
辛いこともあったけれど
貴方に
可愛がってもらえて
本当に
幸せだった
そんな貴方のこと
私の存在で
もしも
少しでも幸せに感じて
貰えてたなら
少しは
私も
報われる
そう思うんだ
職場で
唯一好きになったのは
貴方だけだった
他に同年代の人や
貴方と同じくらいの
年齢の人もいたのに
心を惹かれたのは
貴方だけ
年上の人は
そんなに
好きになったことが
無かったから
その気持ちが
恋だと気付いたのは
随分先の話で
貴方が私を
好きになってくれた時よりは
きっと後
互いに
惹かれ合っていたのに
お互い
好きという
言葉の意思表示が
出来なかった恋
きっと
この先再会なんて
ないとは思うけれど
もしも
偶然とか
必然とか
運命の悪戯とかで
貴方に逢えたなら
心残りなんて
何も無くすくらい
貴方に全力で
ぶつかりたい
もしも
貴方が今もひとりなら
ぶつかってみても
いいですか？
最初から
私のことを
好きだったとは
思わないけれど
あの頃の貴方は
間違いなく
私を好きだったと
思う
いつも
私を助けてくれて
いつも
私を構ってくれた人
二人きりになることも
何度かあったはずなのに
私を好きなくせに
好きと言わなかった貴方の気持ち
漸く少し
分かった気がする
好きだから
嫌われたくないとか
好きだから
好き以外の言葉が
返ってきたら
怖いとか
きっと
そんな気持ちだったんだと
思う
好きじゃなきゃ
久々に
居合わせた場所で
自分から
話しかけたりなんて
しないはず
私も
貴方のこと
好きだった
好きだと言えなかったのは
お互い様
悲しい恋の結末でも
貴方とふたり
痛み分けなら
少しは
救われる
貴方も同じ気持ちに
なっていたなら
救われる
貴方と過ごした日々は
毎日楽しかった
優しかった
和ませてくれた
今まで出会った人の中で
一番好きな人
そこだけは
過去形にできない
今も思い出すと
やっぱり
好きだなって思うから
今もこの街の
何処かにいるはずなのに
あの頃よりも
心の距離は
遠く離れてる
貴方を
忘れられずにいる
私だけが
過去に置き去りにされたまま
今も
過去を
彷徨っている
貴方は
本当に
優しい人だった
貴方みたいに
いつでも
電話してきていいよ
とか
悩み事あったら聞くよ
なんて
言ってくれた人は
異性、同性を含め
あの頃は
誰もいなかったと
思うから
社交辞令かな
なんて
思って
貴方の言葉に
甘えることが
出来なかった私
でもきっと
あの優しさは
本物だったと
思うんだ
貴方のこと
もっと
信じられたら良かった
素直になれたら
良かった
貴方の前でだけは
素直になりたかったのに
貴方のことが
とてもとても
好きだった
優しくて
いつも貴方から
声をかけてくれてたから
だけど
貴方は
私が意を決して書いた手紙に
返事はくれなかった
私は貴方に選んで貰えなかった
何度ぶつかってみても
もしかしたら
答えは
同じだったのかもしれない
赤い糸で
繋がってなければ
再会なんて
あり得ないから
降っては溶ける
この雪と一緒に
私の想いも
溶かしてしまおう
そうして
貴方への
想いを忘れてしまおう
聖なる夜にも
私に奇跡なんて
起こらないなんて
言いきれてしまえばいいのに
旅行に行くと言ったら
お土産よろしく
と言われて
散々迷いながら
お土産を選んで買って行ったこと
懐かしいな
仕事帰り
貴方の車で送って貰った時
割り込みしようとした
車を入れた貴方に
「優しい」
と思わず言葉が漏れた私の
その言葉に
ちょっと照れてたのかな
あの時の貴方は
職場恋愛なんて
無関係だって
思ってたけれど
あの時の私は
明らかに貴方に恋をしていた
それに
気付くのが遅すぎて
貴方は
誰とどんなクリスマスを
過ごしていますか？
今年のクリスマスも
私は
ひとりだけれど
貴方に逢いたいとは
思うけれど
声も
顔だって
よく
思い出せない今
最後に
貴方の職場に
顔を出して
みたけれど
貴方の顔を
まともに
見ることも出来ず
ほとんど
話もしないで
帰るしかできなかった
どれだけ
ひとりの時に
貴方に想いを募らせてみても
いざ
貴方を目の前にした時
何もできない
意気地なしの私
もう
どうすることも
出来ないことを
痛感せざるを得ない恋だけれど
やっぱり
貴方に逢いたい気持ちは
変わらない
「久しぶりだな」
そんな風に
貴方にまた
話しかけられることを
何処かで願ってるんだ
いつか何処かで
また
逢えたなら
その時こそは
もういくら
考えたって
想ったって
貴方には
逢えない
なのに
あの頃の記憶が
こんなに
蘇ったのは
偶然じゃないと
思いたかったけれど
きっと
偶然
恋なんかで
一喜一憂しない
自分でありたい
だけど
恋する喜びを
知ってるから
簡単には
諦められない
もう少し身近な
手の届きそうな人を
好きになれたら
良かったのに
貴方みたいな素敵な人が
今でもひとりなんて
あり得ない
だからせめて
偶には
私を
思い出して欲しいんだ
元気にしてるかな？
って思い出してくれたらいいのに
