君とは
好きなものが
かなり似ている
だから
気になるし
好意的に見てしまうんだろう
アプリの中で
たまたま
存在を知った君
きっと
会うことなんて
無いだろうけど
いつかどこかで
出逢えたらって
ほんの少しだけ
期待してる
叶わない期待だと
思うけれど
君とは
好きなものが
かなり似ている
だから
気になるし
好意的に見てしまうんだろう
アプリの中で
たまたま
存在を知った君
きっと
会うことなんて
無いだろうけど
いつかどこかで
出逢えたらって
ほんの少しだけ
期待してる
叶わない期待だと
思うけれど
かなり
気になる存在の君
でも
その先に
進む勇気もなくて
ただ
指を咥えながら
見てるだけ
きっと
私の存在なんて
ちっぽけなんだと
思うから
眺めていることしか
今は出来ない
君の幸せ
イコール
私の幸せだったら
いいのに
憧れは
憧れのままでいたなら
きっと
傷つくことは無い
あなたを
思う気持ちは
恋なのかもしれないけれど
その
想いは
心の中に封じ込めた
似ている部分があっても
一喜一憂するくらいなら
この想いは
胸に封じ込めておこう
いつか
この想いが
消えるまで
きっかけなんて
何だって良かった
君に
近づけるなら
思わぬハプニングであっても
構わないって
思ってた
恋の
はじまりは
いつも
不意に訪れるから……
あの時
僕らは
あの場所で
永遠を
誓い合ったけれど
永遠の
脆さと
儚さを
それから
少し経ってから
知った
嫌いじゃなくても
好きじゃないわけではなくても
別れはいつか
誰の元にも
必ず訪れることを
漸く咲いたと
思っていた
桜の花は
もう満開で
あとは散りゆくのみ
花が咲き誇るのは
ほんの一瞬ではあるけれど
それでも
その
一瞬のときが
愛しく感じられて
きっと
また来年も
桜が咲くことを
待ち焦がれるのだろう
来年もまた
無事この季節を
迎えられるよう願いながら
終わりが見えていた
恋だった
最初から
先の見えない恋だった
苦しかった
辛かった
だけど
その失恋すら
きっと
次の恋の糧になると信じて
また
誰かに
恋をしたい
次は
素敵な恋が
出来ますように
君のことを
好きだって
伝えたら
君はあの時
動揺してた
他に好きな人が
いるくせに
それくらいで
動揺するなんて
僕にも
チャンスが
あるのかなって
一瞬思うほどだった
でも
君が
本命を
見かけた時の
表情を見たら
やっぱり
僕じゃダメなんだなって
思ったんだ
桜が
咲くと
思い出す
君とのことを
もう
随分昔のことなのに
未だに
君を忘れられなくて……
忘れられないよ
今も君が
最後の言葉は
嘘でも
「またね」
って言って欲しい
もう二度と会えないとしても
だから
「またね」
「さようなら」
の替わりに
余韻を残すように
スマホを
翳す人を見かけた
その翳す先を見たら
ほんの一部だけだったけれど
桜が咲いていた
この地方の
桜の開花は
いつも
最後の方になる
桜が咲くと
春の始まりと
春の終わりを
同時に感じるくらい
咲いてる期間は
短いけれど
今年も
この場所で
桜を
堪能できることが
嬉しい
あの日から
僕は一人きりだけれど
君がいなくても
なんとかやってる
そんな
僕を励ますかのように
桜が咲いていた
