INOJIN折々の記

蕎麦カフェや工芸倶楽部でのイベント、日々の暮らしの中で感じたことなどを綴っています。

2010 INOJIN 器と布展

2010年04月30日 | 暮らし

2010402_029 陽気もやっと回復してきました。桐生市新宿のツカサ画廊さんで開いている個展も中盤を終え、あと2日を残すのみとなりました。今回は前日まで窯焚きをしていて体調を整えずに臨んでしまったので、目が充血して赤目になってしまい、見るからに疲れが出ている容姿となってしまいました。ちょっと反省です。せっかくキモノを着ても、痛々しい感じがしてしまいますよね。でも、いろいろと楽しく飾りつけできたので、よかったら、お茶でも飲みに寄ってくださいませ。縁の遠くなってしまった方や未知の方とお話できる良い機会なので、訪ねてくださったら嬉しいです。

コメント

色留袖

2010年04月23日 | 暮らし

2010402_018 先週、甥の結婚式に家族で呼ばれました。そのときに着た色留袖がまだ衣桁に掛かったままだったので、畳みながら記念に撮っておきました。これは5年前に桐生で個展を開いたときの収益で購入した加賀友禅です。今回、初めて袖を通しました。

コメント

昭和の臭い

2010年04月11日 | 暮らし

2010402_003 古物市で購入した絹白生地があまりに防虫剤臭いので処理することにしました。

まず、蛋白質分解酵素で洗浄してみました。ちょっとした絹地の汚れはこれで落ちるのですが、全く臭いが抜けませんでした。それでソーダ灰で半日かけて精錬し、強力な洗浄剤で処理してやっと大方落ちました。多分、ナフトールベンゼンの臭い。

私が子供の頃は無臭の防虫剤もフリース衣料もなかったので、皆、冬は羊毛のセーターを着ていました。春になって仕舞う時にこの防虫剤と一緒にしないと虫食い穴ができてしまうので、どこの家庭でも使っていました。だからこの臭いは昭和を思い起こすなつかしい臭いでもあるのだけれど、やはり鼻が曲がるほど強烈だと閉口してしまいます。でも、お蔭でこの布は虫の餌食を免れたのだから、効用は明らかなんですね。

コメント

メメント・モリ

2010年04月08日 | 暮らし

身構えてないところにいきなりパンチを喰らったような感じでした。

先日、医者にかかった際、個展の案内状を差し上げて、私の友人でもある妹さんに渡してくださいと託したところ、「妹は亡くなりました。」と言われました。「一周忌も済みました。」と聞いて、絶句しました。私より若いのに。進行性の癌で、助からなかったそうです。

大学生の時に集中講義でアメリカ美術の講義を受けました。その際、初めて「メメント・モリ」という言葉を知りました。ラテン語で「自分が必ず死ぬことを忘れるな」という意味の語です。私の旧姓が「森」という名前だったので、なんだか自分と関係するような感覚でずっと頭の片隅に残っていました。

人は必ず死ぬ。生あるものには終わりがある。判っていることだけど、常に思っている訳ではない。それが、友人の死で鮮明に迫ってきて、その日はずっと死について考えていました。死ぬのが明白ならば生きているうちに楽しもうという考えと、どうせ死ぬのなら何をやっても意味がないという考え。結局、限りある生の中に精一杯、自分を生きようという考えに落ち着きました。

友人の明るい声音とか、うちにケーキをたくさん買ってきてくれて、皆でおしゃべりしながら食べたこととか思い出が蘇ります。一人でお香を焚いて、友を偲びました。

コメント

お菓子の栄養

2010年04月06日 | 暮らし

2010402_004 美味しいお菓子は小さな幸せをくれますね。ここのところ、体力低下で元気が出なかった私に姉が贈ってくれたクッキーの詰合せ。『プティ・タ・プティ』という、フランス語で「少しずつ」という意味の名称が付いている通り、それぞれに違う味が楽しめました。スリムな身体つくりには必要ではないかもしれない栄養かもしれないけれど、お菓子って心には効く栄養素が入っているかも。

コメント

桜三景

2010年04月05日 | 暮らし

昨日は一日でいろんな桜を見ました。ちょっとご紹介。

2010402_022 2010402_027 2010402_029 朝の嵯峨野の渡月橋、昼下がりの上野公園、黄昏の浅草と桜満開の風景写真。どこも人で満杯で、駅の改札の長蛇の列を抜けるだけで何分も掛かり、人疲れの一日でした。

コメント