右の帯は骨董市で買った丸帯。多分、昭和初期のものだと思います。バッグに仕立てようと考えて洗ってみたら、織り込まれていた糸が粉々になって落ちてしまいました。結構、高かったから残念。左のはそんなに古くはないと思うけれど、洗ったらすごく色落ちしました。昔は染料も堅牢ではなかったし、帯を洗うなんて思わなかっただろうから、割といい加減に染めているのかも。
液体植物染料を使うと簡単に草木染ができます。採取した植物を煮出して色素を抽出してもいいのだけど、時期や場所で量や質が異なるので、いつも同じ色を得ることができないのも難点でした。これは左からエンジュ、茜、ログウッドの色素で染めました。化学染料では得られない深みのある落ち着いた色合いが魅力です。
昨日染めに使った藍ですが、摘んでからすぐに取り掛からなかったので、水に挿しておきました。たった3日のことですが、茎の節目から白い根がいっぱい出ていて驚きました。こんなに強い植物だから、染めに関心のない人からは雑草のように厄介視されているのも頷けます。
私のHPの「作り方の頁」を見てくださったセキスイハイムの方が、展示場で行なう一日カルチャー教室で藍の生葉染めをしたいと声を掛けてくれました。それで当日使う布で見本作りをしてみました。今日一日、梅雨の合間の蒸し暑い天気だったけれど、この清々しい青を見たら気が晴れました。
梅の実が出回る頃、梅干用に赤紫蘇が店頭に並びます。これを買ってクエン酸を加えたジュースを作っておくと、夏バテに効く飲み物として重宝します。色もきれいなルビー色で見た目にも爽やかですね。簡単なので作ってみて下さい。赤紫蘇300gを2?の湯で4~5分煮出して葉を取り除き、クエン酸20gを加え、砂糖を入れるだけ。クエン酸の代わりに酢なら360ml、レモンなら3個分でもOKです。砂糖は好みで500~800gの間で調整してください。
何年も前の「母の日」に義母に贈った額紫陽花が今では背丈ほどに成長して、毎年青い花を咲かせます。先日のニュースで、料理に添えられた紫陽花の葉を食べた人達が食中毒になったという話を伝えていました。こんなに瑞々しくてきれいな葉に毒が含まれているなんて、私も初めて知りました。
あけがたや額の咲くより空ひくく 石橋秀野
水よりも土が濡れてゐて額咲けり 草間時彦
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