JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

哲学者バブバブ?

2015年04月13日 | a-c

しばらく気温も上がらずぐずついていた空が昨日はパッと晴れ渡り、「こりゃエエやん」と思ったのもつかの間、今はもう雨が降っていて、なんだかモヤモヤしております。
天候だけじゃござんせん。先週からどうにも私自身体調が優れず、PCすら開くのがおっくうな日々が続いています。
全てが生きる力にまっしぐらという春に、老いを感じる自分がじつに情けないったらありゃしません。(笑)

浮き世の果ては皆小町なり

芭蕉はこんな句を残しておりますが、歳を取りゃ小野小町もそのへんの小町も変わりゃしませんやねぇ・・・いやいや、小野小町しかり「若気の何とか」を気取りすぎたヤツはさらに老体が身に染みたりしますかね。

そこいくてぇと、若いときに悪さがそうそう過ぎなかったS君あたりが、今私から見るとじつに精力的に感じるのは「さもあろう」てな事なんでしょうか
おっとイカン、私がこういう表現をするといかにもS君の精力的が性に偏ったものにとらわれがち?ちゃうちゃう、そういう意味じゃありませんからね、S婦人誤解めさるな。

ひとつ「自分の音楽がいつまでも新鮮に響くこと。今の私はカビ臭いから」
ふたつ「けして病気にならない体を手にすること」
みっつ「今の三倍の性力を持つこと。それともう一つ、もっと自然に人を愛すること。それをどこかに付け足しておいてくれ。」

「お前は桃太郎侍か!っていうか四つジャン」
てなツッコミは置いといて、かのコルトレーン『三つの願い』であります。

我が神コルトレーンが「もっと自然に人を愛すること。それをどこかに付け足しておいてくれ。」と、付け加えているところが人間臭くて私は好きなんですがね。

「う~~~ん、僕も性力が欲しい!愛が欲しい!」(笑)

ちょっとでも老いを感じたり、体調が崩れたりすると、何処かで過去の悪行を反省する心が芽生えたりします。
「そりゃあ今更遅すぎるだろ」
まぁまぁ
それと同時に「なんのために今まで生きてきたのだろう?」といった精神世界に哲学者バブバブは入り込んで・・・・
「ほんとお前はアホかいな!バブはそういうんが一番似合わないだろが」
いやはや、まさにそうなんですけどね。

こうみえて、私なりに精一杯ツッパッテ生きて来た自信はあるんですよ。そしてそのツッパリが崩れていくのが老いだということも十分に理解しています。
ただあまりにそのツッパリに頼りすぎていたのでしょうかねぇ、崩れていくことが寂しくて悲しくてしょうがないんですわ。(笑)

とまぁ、天候のごとく不安定な状態を過ごしているバブでありました。
「大丈夫、春だよ春、これから輝く夏がやってくるんよ!」
「まぁねぇ、・・・・でも、秋も冬もやってくるで」
ダメだこゃ

てなことで、いかに不安定でも料理当番は休ませていただけません、『料理当番、本日の一品』です。

 

先週に引き続き、「日本酒に合うように」てんで、こんなんになりました。付け合わせに使ったネギはご近所さんからの頂き物、これが立派なネギでしてね、炙ったら甘くて甘くて、下手すりゃ今日の一番はこのネギだったかもしれません。

弁当はこんなんです。

さて、今日の一枚は、ジョルジュ・アルヴァニタスです。
ここ何枚かヨーロッパ色に彩られておりますが、まさにヨーロピアン・ハード・バップ?
「ティモンズ、モンク、パウエル、ローチの曲をヨーロッパのパッパーはこう奏でます。」
てな一枚であります。

録音が1960年ですから、大きな流れではちと時代遅れ?
いやいや、そんなこたぁありませんよ。へたすりゃ本場よりハード・バップ!みたいな良さを秘めています。(笑)
でもね、そこはヨーロッパ、本場物よりどことなく品があるように感じます。
しかしそれは、例えばローチの「MISTER X」の背景だとかを、「ヨーロピアン・パッパーに分かるか!」的事を日本人が言う矛盾を感じながら聴くからかもしれません。

いずれにしても、なかなかの代物ですから一度お聴きになってもよろしいんじゃないでしょうか。

SOUL JAZZ / GEORGES ARVANITAS

1960年録音
BERNARD VITET(bugle) FRANCOIS JEANNEAU(ts) GEORGES ARVANITAS(p) MICHEL GAUDRY(b) DANIEL HUMAIR(ds)

1.THIS HERE
2.BEMSHA SWING
3.OBLIVION
4.SONNY MOON FOR TWO
5.MISTER X
6.POCO LOCO
7.BOHEMIA AFTER DARK
8.MONK'S MOOD
9.BOUNCIN' WITH BUD



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